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2022.05.26

成長・発育

電車の中で大騒ぎ!周囲の視線が冷たくて…。【子どもの公共マナー】こんなときどうしてる? 

ルールやマナーがあるから、大勢の人が気持ちよく過ごすことができます。公共のマナーも子どもの成長に合わせ、時間をかけて教えていきましょう。発達脳科学者の成田奈緒子先生に詳しく話を聞きました。

お出かけは赤ちゃんが無理のない範囲で

マナーは、対人関係をスムーズに行うためにあるもの。社会生活を送るうえでの潤滑油です。大人になってから苦労しないように、小さいうちから自然に社会のルールやマナーを身につけさせてあげたいものです。

ただ、それは幼児期以降の話。赤ちゃんにはやっていいこと、悪いことの区別はつきません。それでも、小さいうちから電車に乗ったり、レストランに行くこともあるでしょう。疲れると、とたんにきげんが悪くなるので、無理のない範囲でのお出かけを心がけましょう。

迷惑をかけることを怖がりすぎないで

赤ちゃんが泣いたり、騒いだりすると、ママは周囲の視線が気になって、ビクビクしてしまうかもしれません。でも、迷惑をかけたり、かけられたりしながら支え合うのが、人間の社会です。何かあったら「すみません」と謝る気づかいを忘れずに、でも臆せずに外の世界に出て、いろいろな人とかかわるチャンスをつくってあげて。

もちろん、幼い子だから好き放題にしていい、というわけではありません。周りの人が不快にならないよう、そして赤ちゃんをしからなくてもすむように、親が考えて行動すること。

1歳頃にはまだあまり理解できなくても、「乗り物の中では静かに」などと言葉で教えていきましょう。

3、4歳頃から、わかりやすい言葉で言い聞かせを

本格的に公共マナーのしつけをスタートする目安は、イヤイヤ期が落ち着く3〜4歳頃。ポイントは、子どもが納得できる言葉で説明すること。そして、何度も根気よく教えることです。

「大声でしゃべらない」「ほかの人にぶつからないように気をつける」など、ママが公共の場でのふるまいのお手本を見せることも大切です。それでも大きな声を出したり、車内で走って隣の乗客にぶつかったりしたら、「電車の中ではどうしたらいいんだっけ?」と声をかけてみましょう。

3歳頃になると、ママと約束したことを思い出して「静かにするんだった!」と気づくようになっていきます。

ハッと気づいて静かにできたら、すぐにほめてあげて。ほめられることで子どもは達成感を感じ、大人の話をきちんと聞くようになります。そうした積み重ねで、徐々にマナーを身につけていくのです。

声がけはポジティブな言葉で

マナーの伝え方は、「こうしなければダメ!」という否定ではなく、「こうするといいよ」というポジティブな表現を選びましょう。

くれぐれも「あのおじちゃんに怒られるよ」と他人のせいにしたり、「静かにできたらお菓子を買ってあげるから」と、交換条件を持ち出したりしないこと。条件によって守る、守らないを判断する子になりかねません。

時間をかけてゆっくりと教えてあげて

どうしても守れない場合には、ときに強硬手段も必要になります。

たとえば、出かける前に「騒いだら、電車を降りるからね」と約束します。それでも子どもが騒いだら、まず、「静かにしようね」と冷静に注意。それでも騒ぎ続けるようなら、きっぱりと次の駅で降りるのです。

子どもは大好きな電車から降りるので、泣くかもしれません。でも「ママと約束したよね。約束が破られて、ママだって悲しいんだよ」と真剣に目を見て話せば、子どもは約束を守ることの大切さも実感します。

時間はかかりますが、回り道をしながらゆっくりと教えていくしかないのです。もちろん、子どもがマナーを守れたら「よくがんばったね、ありがとう」とほめるのも忘れずに。

【年齢別】公共マナー、いつ頃から、どう教える?

0〜1歳:「マナー」を理解させるなんて無理な時期

すこやかに生きていくために必要な生活リズムを整えることが何より重要。「古い脳」をしっかり育てて土台をつくる時期です。社会的なマナーやルールを教えるのはまだまだ先。赤ちゃんにガマンをさせなくてもいいように、大人が工夫をすることが大切です。

2歳:まだまだセルフコントロールは難しいでしょう

言葉の理解が進んできて、「騒いじゃダメだよ」「ここでは遊ばないよ」といった注意もわかるようになります。ただ、まだ自分の気持ちや欲求をコントロールするのはむずかしい時期です。子どもを連れていく場所は、できるだけ自由に過ごせるところを選んで。

3歳:「よくできたね!」とほめながら少しずつ教えていく

自立心が芽生えていく時期。練習のつもりで、レストラン、子どもづれでも行けるファミリーコンサートやミュージカルなどに出かけてみるのもおすすめ。「電車の中では静かにね」「ここはごはんを食べるところだよ」とくり返し教え、できたらたっぷりほめてあげて。

4歳:「マナー教育」適齢期。ていねいに教えてあげて

自我が発達し「人からどう見られているか」を気にするようになる年齢。公共の場所でのふるまいやあいさつ、言葉づかいなどを本格的に教えていきましょう。「こっちのほうがすてきだよ」「このほうがみんなが喜ぶよ」など、マナーを守ったほうがいい理由も伝えて。

記事を読む⇒⇒⇒社会性を身につける「しつけ」とは?【子どもの年齢別】社会のルールの教え方を専門家がアドバイス!

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まとめ・文/石野祐子(Forest inc.) 『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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