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2022.05.27

育脳・知育

子どもの脳育てに悪影響を与えるものとは?親がやるべきたった一つのこと【発達脳科学者監修】

子どもの健やかな脳育てを邪魔するものは「不安」や「ストレス」、ママやパパの心の状態は、子どもの脳の育ちにも影響があります。親が精神的に安定した状態をキープするためには、子どもとどのように接すればいいのでしょうか?発達脳科学者の成田奈緒子先生に話を聞きました。

親のイライラや不安は子どもに伝染します

子育ては、思ったとおりにいかないことだらけです。そこに「〇〇しなくちゃ」が増えていくと、どうしても親はイライラしたり、あせったり、不安になったりします。そんな親の不安定さは、子どもの精神的なストレスのもと。脳育ての最大の妨げにもなるのです。

ストレスを感じると、コルチゾールというホルモン物質が分泌されます。これが日常的に高い濃度で分泌されると、脳の神経細胞(ニューロン)が減少し、記憶をつかさどる海馬(かいば)が萎縮してしまいます。ひどい虐待を受けた子や、戦時下の子どもたちに脳の発達の遅れが見られることがあるともいわれています。

「脳の神経細胞の働き」詳しく見る⇒⇒⇒育脳って何?脳育ての具体的な方法は?子どもの可能性を引き出すために親ができること【発達脳科学者監修】

子どもに「大好きな気持ち」を伝える

もちろん多少のストレスは日常的に存在するものです。それでも「最近、子どもが怒りっぽい」「イヤイヤが激しい」と感じたら、「あなたが大好きだよ」「家族が集まると幸せだね」と伝える時間を増やすことが必要です。

思うようにいかないときはとりあえず「寝る」!

乳幼児期の「〇〇しなくちゃ」は、つきつめればたった一つ、「ママがおだやかな気持ちで子どもと接し、早く寝かせる」、それだけなのです。ママやパパが不安やあせりや疲れを感じたときは、迷わず子どもと一緒に夜8時に寝てしまいましょう。

「アレもコレもやらなくちゃいけないのに?」と思うかもしれません。だったら朝早く起きてやればいいのです。大人だって、深く眠り、朝の光を浴びれば、セロトニンがふえて「私は大丈夫」と思えるようになります。子どもにも笑顔で接することができるでしょう。

「セロトニン」詳しく見る⇒⇒⇒「寝る子は育つ」は本当だった!夜の睡眠が大切な理由【発達脳科学者監修】

ママがコテンと寝てしまえば、子どももすぐに寝てしまいます。本能的に「ママが寝たということは、安心・安全なんだ」と察知するので、深くおだやかな眠りが訪れるのです。

【子どもにとっての「安心・安定」】
ママやパパの呼吸を感じながら眠る
空腹を感じたあと満腹になる
ごはんを食べたらおいしかった
ママとパパが笑顔でおしゃべりしている
親子でじゃれあって遊んでいる
イヤなことをイヤと言える
部屋が気持ちよく片づいている

【子どもにとっての「不安」】
就寝時間や起床時間が一定でない
十分な睡眠がとれていない
無理やり「食べなさい」と強要される
遊びも生活も親が「 こうしなさい」と決める
親がイライラしている
習い事などが多すぎてボンヤリする時間がない

誤解を恐れずにいえば、乳幼児期の子どもは動物のようなもの。たっぷり眠っておなかがふくれさえすれば、それだけで幸福なのです。
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記事を読む⇒⇒⇒「勉強なんかしなくていい、 8時には寝なさい」発達脳科学者が実践した睡眠ファースト育児のすごい効果

『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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