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2022.05.15

成長・発育

子どもの「しつけ」はいつから?そもそも「しつけ」って何をすればいの?発達脳科学の専門家がアドバイス

子どもに厳しく接することをイメージしがちな「しつけ」。そもそもしつけって何でしょう?知っているようで知らないしつけの意味と、脳の関係を、発達脳科学者の成田奈緒子先生に教えてもらいました。

しつけは、子どもが将来「生きやすい」と感じるためにするもの

私たちの社会には、有形無形のさまざまなルールがあります。多くの人たちが快適に、平和に、安心して暮らしていくための、法律や規則やマナーや配慮です。それらを親から子に伝えていくことを「しつけ」と呼びます。

具体的に何を伝えるかは、家庭、集団、文化、時代によって違ってくることでしょう。でも下記で紹介する3つは、不変のものだと思います。そしてこの3つが定着すれば、子どもは社会に出たときに「生きやすい」と感じられるはずです。

しつけの基本の3本柱とは?

①生活習慣の自立「自分のことは自分でする」

手洗い私たちは朝起きて夜眠るまでの間に、さまざまなことをしています。顔を洗い、食事をし、歯をみがき、着がえ、室内を整え、食事の準備をし、洗濯をし…。数え上げるときりがありません。これを一つ一つ学んでいくのが幼児期です。

なかでも、「起床・就寝」「食事」「着がえ」「排泄」といった身辺自立にかかわるしつけは、3歳くらいまでにひととおり教えていくことが大切です。

②人と上手に関われる「お友だちとは仲よくね!」

人はだれしも、ひとりでは生きていけません。支え合い、理解し合い、豊かな時間を過ごせたとき、私たちは「幸せ」を感じるからです。

人間関係の最初のステップは、親子のかかわりです。赤ちゃん時代からこの関係を大切に育てながら、少しずつ子どもに関わる人間関係を広げ、サポートをしましょう。

相手の気持ちをわかろうとしつつ、ときには主張し、ときには引き下がり、折り合いをつけながら関係を築くことの大切さを伝えていくことも「しつけ」の一つです。

③社会のルールを守れる「人に迷惑をかけちゃダメ」

社会にはさまざまなルールがあります。「人を殺してはいけない」などの法律に定められたものから、「あいさつをしよう」「順番を守ろう」といった公共のマナーまで。

大人には当たり前に思えても、幼い子どもにはなかなか理解できないものもあります。年齢に合わせて一つずつ教えていき、最終的にはどんな場面でも適切な判断ができるようになるのは思春期以降です。

上にあげた3つが基本とはいえ、親からの一方的な命令や押しつけではいけません。

「しつけ糸」はいつか抜くために、ゆるく縫うもの。しつけも同じで、子どもが自分で判断し、行動できるようになるための準備にすぎないのです。

乳幼児期は生活習慣のしつけをしっかりと!

子どもが自分で判断し、行動できるようになるために大事になるのが「おりこうさん脳」、そして「こころの脳」です。

「おりこうさん脳」「こころの脳」詳しく見る⇒⇒⇒育脳って何?脳育ての具体的な方法は?子供の可能性を引き出すために親ができること【発達脳科学者監修】

人間ならではの知性や思いやりが発達していなければ、適切な判断をし、正しい行動ができるようにはなりません。年齢的にいえば10歳以降です。逆にいえば、それ以下の年齢で「小さな大人」のようにふるまえと言っても、絶対に無理なのです。

乳幼児期のしつけでいちばん力を注ぐべきことは、「早寝早起きのリズムある生活習慣」をしつけることです。そして、たくさん遊んでおなかをすかせて、「おいしいね」と食事をすること。

そうやって「からだの脳」を育てて、脳の基礎である“1階部分”をしっかり作っておけば、年齢が上がるにつれて自分で判断する力も安定して発達します。

「からだの脳」詳しく見る⇒⇒⇒早期教育や習い事は赤ちゃんのうちから必要?新生児から5歳ごろまでに実践したい「脳育てに大切なこと」

子どもが将来「生きやすい」と感じるため、親から子に伝えていくしつけ。順番さえまちがわなければ、しつけは案外ラクなのです。

記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの脳を育てる理想的な1日の過ごし方とは?発達脳科学の専門家がアドバイス

まとめ・文/石野祐子(Forest inc.)『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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