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2022.04.20

お出かけ・イベント

初節句っていつ、何をするの?男の子と女の子、それぞれのお祝いの仕方とは?

“節句”というと桃の節句と端午の節句しか知らないママ・パパも多いかもしれません。でも実は、節句はこの2つだけではありません。今回は、「人形の久月」さんに子どもの初節句や歴史について教えていただきました。

 監修 人形の久月
久月江戸時代、天保6年に創業し、百八十余年の歴史を有する人形の製造問屋。浅草橋総本店、各直営店舗での人形販売、及び人形専門店、百貨店、量販店など全国約1,000社への節句人形の卸販売をする。「人を愛する」「物を愛する」その「心」の大切さを訴えながら、こだわりをもった物作りをしています。

初節句とは?どんな意味があるの? 

初節句とは、子どもが生まれて初めて迎える節句のこと。

「節句は、“奇数が重なる日をめでたい”とした中国の考え方が、奈良時代に日本に伝えられたものです。日本には季節の草花に彩られたいろいろな『節句』があります。春の七草、桃、菖蒲、竹、そして秋の菊があり、『五節句』と呼ばれています。

『五節句』は、江戸時代にそれまでの節句をもとに幕府が制定したもの。1月1日の正月元旦は別格扱いにして、残りの 1月7日の人日(じんじつ) 3月3日の上巳(じょうし又はじょうみ) 5月5日の端午(たんご) 7月7日の七夕(しちせき) 9月9日の重陽(ちょうよう)を「五節句」と定めました。

♦人日(じんじつ)=七草の節句

七草月日:1月7日
植物:七草
贈り物:羽子板、破魔弓
お供え:飲食物:七草粥

♦上巳(じょうみ/じょうし)=桃の節句

桃月日:3月3日
植物:桃
贈り物:ひな飾り
お供え:飲食物:草餅、菱餅

♦端午(たんご)=菖蒲の節句

菖蒲月日:5月5日
植物:菖蒲
贈り物:鎧兜、甲冑、五月人形、鯉のぼり
お供え:飲食物:ちまき、柏餅

♦七夕(たなばた/しちせき)=笹の節句(星祭)

笹月日:7月7日
植物:竹
贈り物:七夕飾り
お供え:飲食物:索餅(さくべい)

♦重陽(ちょうよう)=菊の節句

菊月日:9月9日
植物:菊
贈り物:「後の雛」人形
お供え:飲食物:栗飯、菊酒

節句には、それぞれの意味や供物があります。節句は神事のためだけでなく、庶民にとって、滋養のあるものを食べて鋭気を養い、周囲との絆を強める貴重な機会でもありました。

「男の子なら5月5日の当日、または5月4日の晩(“宵節句(よいぜっく)”といいます)、女の子なら3月3日、宵節句の3月2日の晩に、お客様をお招きしてお祝いします」。

女の子の初節句のお祝い方法は? 

「3月3日のひな祭りが女の子の節句の日。3月の最初の巳の日であることから、正式には『上巳の節句』と言います。さらに、この頃は桃の花が咲く時期なので『桃の節句』ともいいます。

 3月3日の節句が女性だけのお祭りになったのは、江戸時代のこと。武家や町人の間でもひな人形を飾ってひな祭りをする風習が広まり、江戸中期には女の子の誕生を祝って初節句にひな人形を飾るようになり、毎年行われるようになりました。

現在、女の子の初節句では、ひな人形を飾ります。 昔はひな祭りの前夜の宵節句に、女性を中心にパーティーをしましたが、大げさに考える必要はありません。子ども達が集まり、ひな祭りパーティーを開くこともありますが、家族だけにしても、料理のメニューは、はまぐりのお吸物やお寿司が定番です。

はまぐりはカラをぴったり合わせることができるため、幸せな夫婦を意味します。また、お寿司は、この時期に新鮮な魚介類や春の野菜が出回るので好まれたから……と言われています」。

ひな祭りになぜひな人形を飾るの?

雛人形「ひな祭りはもともと、平安時代の宮廷貴族のお人形(ひいな)遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流した上巳の祓いの『流しびな』の行事が結びついたものです。

そこから、ひな祭りでは”人形が身代わりになり、子どもに災いが降りかからないように”という家族の願いや、”人生の幸福が得られるように”という気持ちを込めてひな人形を飾るようになりました」。

かつては、お嫁さんの実家から贈るのが習わしだったものの、 最近は、両家で折半して買うことが多いようです。 仲人や親戚の方は、ケース入りのわらべ人形や御所人形・市松人形などを贈るのが一般的です。

男の子の初節句とは?いつごろからあるの?

男の子の節句は、端午の節句といいます。
「端午の『端』には『始め』という意味があり、『午』は数字の『五』と同音であることから『5月の初めの午の日』を意味します。長い歴史の中で、いつの間にか5月5日に固定されました。

端午の節句が、現在のように男の子の誕生を祝う日になったのは、江戸時代に入ってからのこと。ひな祭りと並んで、武家の間だけでなく、広く庶民にも広まり、男の子の健やかでたくましい成長を祈るようになりました。

奈良時代には、5月5日の節会(宮中の宴会)が重んじられ、“端午”は5月5日に限られた呼称に。節会では、無病息災を祈って、天皇が冠に菖蒲をつけ、臣下にも菖蒲酒をあたえ、御殿の軒には邪気を払うという言い伝えがある菖蒲を覆いました。また、騎射や走馬の儀式も行われ、天下の安全を祈りました。

武家が政治の中心となった鎌倉室町時代。武家の間では、菖蒲は「尚武」、“武を尊ぶ”の意味にも通じるので、『尚武の節目』として端午が重んじられるようになったのです」。

男の子の初節句のお祝い方法は?

鯉のぼり五月人形と鯉のぼりの「五月飾り」を飾ることは皆さんご存じのとおりですが、ではなぜこの日に、五月人形や鯉のぼりを飾るのでしょう?

「兜や鎧は、武家社会では身を守る道具として、男子にとって非常に大切なものでした。江戸時代になってからは、”子どもの身を守り、災いがかからないように”という願いを込め、鎧や兜を飾る風習が広がりました。 ”赤ちゃんがたくましく立派に育つように”という祈り、そして受験や就職、結婚など人生の幸福に恵まれるようにという気持ちを託して飾るのです」。

鎧飾り・兜飾り・子ども大将飾りなど、家の中に飾るものを「内飾り」といい、鯉のぼりや武者幟は屋外に飾る「外飾り」といいます。 願いも異なるので、できれば両方飾ることが望ましいとされているのだとか。

また、5月5日にはちまきや柏餅を食べ、菖蒲湯に入るのが習わし。いったいどのような意味があるのでしょうか。

「古来より、邪気を払う力があるといわれている菖蒲。5月5日に無病息災を祈る宮廷行事で用いられ、民家でも軒に飾られたり、子どもの遊びに使われていました。 武家の時代になると『菖蒲』と武を尊ぶ『尚武』が結びついて、男の子にふさわしいものになりました」。
五月人形また、ちまきや柏餅を食べるのは、元々中国から始まったのだと言います。

「2000年以上前、中国は楚の国の屈原という詩人が、国を憂いながら河に身を投げて亡くなりました。楚の国の人々は屈原をしのび、亡くなった5月5日に毎年、竹筒に米を入れて河に投げ入れ供養しました。これがちまきのはじまりです。

柏の木は神事に使われ、また、新しい葉が成長してから古い葉が落ちるため、めでたい植物とされています」。

男の子の初節句のマナーは?誰が買うの?

「一般的には、お嫁さんの実家から贈られるとされています。 昨今は、両家で折半することもあります。例えば鯉のぼりはお嫁さん側、五月人形はお婿さん側で、というようにわけることもあります」。

初節句祝いでお金をいただいたら、お返しをしたほうが良いのか迷うところですが、 「お祝いをいただいた方を、“宵節句”や当日のお祝いの席に招待するのであれば、お返しの必要はありません。 お祝いの席に来られない方には、『内祝い』として子どもの名前でお返しをします。お礼の手紙を添えて贈りましょう。子どもの写真を添えれば喜ばれますよ」。

監修/人形の久月 取材・文/木村美穂

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Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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