アメリカのIPHI公認、日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントとして活動中の愛波 文さん。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママに、「今まで困っていた問題がすっきり改善する!」と評判。
今回は、夜中の添い乳でママも赤ちゃんも何度も起きてしまう…そんな「母乳育児あるある」の解決法を教えてもらいました。
夜中に泣き止ませる方法は「添い乳」しかない?答えはNO!
寝かしつけの時に授乳をするのは自然なこと。夜の母乳には、ママの脳内で分泌された睡眠ホルモンのメラトニンが含まれているため、母乳を飲むことで赤ちゃんも安心でき、幸せな気分のまま眠ることができます。
添い乳をしていると、乳首をくわえたまま赤ちゃんが寝てしまい、そのままそーっと口から乳首を外し、こっそり部屋を出ていく…こんな経験、添い乳をしているママなら一度あるのではないでしょうか。
添い乳が悪いわけではありません。ですが、添い乳をしてしまうと夜中の頻回起きに繋がる可能性が高くなってしまうことは事実です。
なぜかというと、赤ちゃんの睡眠サイクル(浅い眠りと深い眠りの周期)は大人より短く、一般的に45~60分程度で、夜中に浅い睡眠が頻繁に訪れるためです。
浅い睡眠になったタイミングで物音がしたりすると、赤ちゃんが目を開けます。そのときに、眠りについた瞬間と同じ環境でないと「寝た時には口におっぱいがあったのに今はない!」と不安になって泣いてしまうのです。
夜中に赤ちゃんが泣くたびに、毎回「起きた!」と慌てて寝床に行って乳首をくわえさせ、赤ちゃんがまた眠りにつくようにする…。こんな行為を一晩中、毎日繰り返してしまうと、赤ちゃんもどんどん夜中の添い乳が癖になってしまいます。
それでも、添い乳をした上でママと赤ちゃん、どちらも十分な睡眠が取れていて幸せなら、添い乳を無理にやめる必要はなく、そのまま続けていて大丈夫です。
でも、何度も起こされてしんどい、添い乳をやめたいと思っている方は、赤ちゃんの癖になっている今の添い乳のスタイルを見直す必要がありそうですね。効果的なのは『
マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』でも紹介している「プルオフメソッド」です。