スマートフォンやパソコンが一般に浸透したのは10~数十年前。長期的なブルーライトの影響はまだわからないことが多いそうです。赤ちゃんとデジタル機器とのつき合い方を専門家に伺いました。
子どもの目は、大人よりもブルーライトを吸収しやすい
赤ちゃんの目は澄んでいてきれいですよね。子どもは水晶体や角膜の濁りが少ないので、年齢が低いほどブルーライトが目に入りやすく、目の奥まで到達しやすいといえます。
実は、視力の低下など目そのものへの影響は、明確にわかっていません。10年後、20年後にははっきりした結果が出るのかもしれませんが、そのときに「そんな悪影響が!?」と知って後悔したくはないですよね。
ですから今いえるのは、なるべくふれない、深入りしない、長時間ブルーライトにさらされない、ということです。
ただ、ブルーライトを避けるに越したことはありませんが、現代の生活環境でブルーライトにかかわらずにいることは、ほぼ不可能です。
そもそもブルーライトとは?100%カットが難しい理由
ブルーライトとは、人が見ることのできる光の中で最も波長が短く、強いエネルギーのある青色光。
パソコンやスマホなどデジタル機器の光と思われがちですが、太陽光、テレビやLED照明からも発せられています。
現代の生活でブルーライトを完全に排除するのは、不可能に近いこと。その影響を最小限にするために、できる努力や工夫はしておきたいですね。
「寝かしつけにスマホ」は眠りをじゃまする可能性が
例えば、電車の中で子どもスマホを見せておとなしくさせるなど、短時間のかかわりにまで神経質になることはありませんが、ブルーライトにはチラつきがあり、暗い場所や近距離で見ると目に負担がかかるので、そうした見せ方は避けたほうがいいですね。
また、ブルーライトが体内時計に影響を与えることは、確実にわかっています。寝る前にブルーライトにさらされると、寝つけない、質のよい眠りが得にくいなどの睡眠障害を引き起こすことがあります。
赤ちゃん時代に生活リズムを整えるのはとても大切なので、その意味でもブルーライトとのかかわりはできるだけ短く、軽いほうがいいのです。寝かしつけにスマホを使うのは、おすすめできません。
こわがりすぎなくてもいいですが、賢くブルーライトとつき合っていくことは大切です。