赤ちゃんがかかると怖い「インフルエンザ」。小さい子は重症化しやすく、さらに高熱で脳炎や髄膜炎にならないかも心配です。先輩親子のインフルエンザ体験談のほか、インフルエンザにかからないための準備や、予防に役立つ生活習慣をご紹介します。
教えて先生!赤ちゃんのインフルエンザの症状は?
インフルエンザウイルスが原因で、冬から春先に流行します。
せきや鼻水、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強く出ます。
急な高熱が一度下がって再度上がることもよくあります。
赤ちゃんがインフルエンザにかかるとどうなる?
赤ちゃんは重症化する心配があるので、何より予防が大切です。
予防接種は生後6ヶ月から受けられます。
きょうだいがいたり、保育園に通っている赤ちゃんは、本人はもちろん、家族全員で予防接種を受けておきましょう。
予防接種を受けておけば、万が一インフルエンザにかかってしまっても、重症化を防げます。
インフルエンザの高熱で脳にダメージが起こるって本当?
インフルエンザでは40度を超える熱が出ることもあります。でも、高熱が直接脳にダメージを与えることは、まずありません。
脳に悪影響があるのは、病原菌やウイルスが脳に入り込んで脳炎や脳症、髄膜炎を起こした場合。こうしたことは、「熱のある・なし」「熱が高い・低い」には関係なく起こります。
赤ちゃんのインフルエンザ体験談(Aさんの場合)
【DATA】・予防接種:未接種
・かかった月齢:姉3歳7ヶ月、妹10ヶ月のとき
・症状が出てから完治まで:5日
・主な症状:39度の熱、せき、鼻水
・病気中の食事:ふだん通り。ゼリーなども
・処方された薬:タミフル(粉)
症状が出てから完治まで詳細レポート
1日目:顔が赤く発熱昼ごろに顔が赤いのに気づいて熱を測ると38度台後半。「インフルエンザかもしれない」と思ったけれど、食欲もあり元気だったので家で様子を見る。入浴はお休み。
▼
▼
2日目:午後受診インフルエンザ陽性でタミフルを処方される。粉薬だったので、妹は大好きな服薬用ゼリーにまぜて服用。薬嫌いの姉には強制的に飲ませました。食欲はいつもどおりで元気もあるけれど、とにかく家にこもる。熱は39度。ほかの症状はせきと鼻水。前日に続き、入浴はお休み。
受診の際の持ち物。
熱が39度まで上がりダウン。
▼
▼
3日目:平熱に戻るタミフルのおかげか終日36度台の平熱に。姉妹ともにあっという間に元気になる。せきと鼻水は続いていたけれど入浴しました。
▼
▼
4日目:元気すぎる元気なのに家にいなければいけないので、二人でひたすらドタバタ暴れる。親のほうが熱が出そうに…。
▼
▼
5日目:完治比較的軽くすんでよかったです!
インフルエンザにしては軽い症状でしたが、早めに受診してよかった!
妹に38度台後半の熱があり、検査の結果はインフルエンザ。3歳だった姉もほぼ同時にかかりました。
ワクチン接種の時期に体調をくずしていて予防接種を受けていませんでしたが、2人ともとても軽くすみ、3日目には解熱。いつもどおりお人形で遊んだり、お絵かきをしたりしていました。
そのうちに、「なんで外に出られないの?」とブツブツ。家の中でエネルギーがあり余り、姉妹で追いかけっこを始めたので、また熱が上がらないかと心配になりました。
インフルエンザは症状が重いイメージですが、このときに周囲ではやっていたインフルエンザは症状がすごく軽かったようです。
でも診断が遅れて薬を飲んでいなかったら重症化していたかも。もしかして?と思って早めに受診してよかったです。(Aさん)
_______
新型コロナで影を潜めているインフルエンザですが、赤ちゃんは体も小さく、大人と比べて体力もないので、適切な処置をしないとあっという間に重症化してしまいます。家族で予防接種を受けておく、人混みを避ける、生活リズムを整えて免疫力を高めるなど、今からでもできることはすべてやっておくと安心です。
記事を読む⇒⇒⇒
急に「肺の音がおかしい」ってどういうこと?別の病院では即入院!【うちの子病気体験談】記事を読む⇒⇒⇒
【最新!】赤ちゃんにおすすめの加湿器28選。選ぶときのポイントも要チェック!