新生児は数時間ごとにおむつ替え、授乳。ハイハイし始めると、気づくとなにかを口に入れていて、目が離せない!よちよち歩きで頭ゴッツン!お出かけ先では、あれが欲しいと泣き叫ぶのをやっとなだめて帰宅して、ようやく寝てくれたと思ったもつかの間、今度は夜泣きが止まらない・・・・・・子育ては24時間体制。ママ・パパのみなさま、日々の子育てほんとうにお疲れさまです。「もう、やってられません」と、思うこともあるでしょう。
子育てって実は終わる
乳幼児を育てていると、こんな毎日が永遠に続く気がしていて、「終わる」ということにまで想像が及ばないかもしれません。筆者も10代の子が2名いますが、赤ちゃんだったころは「この日々が終わる」ということに気づいていませんでした。1日を乗り切るだけで精一杯なので、十数年先のゴールなんて見えていませんでした。でも、子育てって終わるんです。それに気づくと、急に今日一日が愛おしく思えてくる。
65万部超えのベストセラー絵本
あのひ、わたしは あなたの ちいさなゆびを かぞえ、その いっぽん いっぽんに キスを した。2007年にアメリカで、日本では2008年に発売され、すでに日本だけでも65万部を超えるベストセラーになっている『ちいさなあなたへ』(アリスン・マギー:著、ピーター・レイノルズ:イラスト、なかがわちひろ:翻訳/主婦の友社)。世界中で翻訳出版され、その翻訳言語数は21言語にものぼる。読者は、冒頭のこのページから、「はっ」とさせられ、時がとまります。そう、描かれているこの瞬間のことを親である誰もが強烈に覚えていて、そして、でも日々忘れて過ごしているから。
赤ちゃん時代はわずか2年ほど
いつのまにやら あなたは おおきくなって、わたしの あかちゃんは わたしの こどもになった。思い返してみれば、冒頭の出産の日のシーンから、目の前のわが子はなんと成長したことだろうか。今笑った!?首がすわった!離乳食食べられた!ハイハイした!立っちした!と。わずか数ヶ月の間に信じられないほどの進化を繰り返している。その成長は誰にも止めることができない。赤ちゃんは子どもになり、そして……