絵本を子どもに読んであげたいけど、たくさんありすぎて「どの絵本を選べばいい?」と悩みますよね。日本の代表的な伝統芸能である歌舞伎の世界に、絵本で子どものうちから親しんでみるのはいかがでしょうか。ページを開くと登場人物のお面がどど~ん!と飛び出す楽しいしかけ絵本です。
絵本の読みきかせの目的は?
「子どもが喜ぶから」「親も絵本好きだから」「知育に良いから」「子どもを飽きさせないため」など、いろいろあると思います。人それぞれで、どれが正解ということではありませんが、1つ大切にしてい欲しいのが「親子のコミュニケーション」です。絵本の世界の中にある物語を、親子で一緒に楽しむ。子どもがお父さん&お母さんのぬくもりを感じながら、同じ時間を共有することができるのが、絵本の大きな特徴です。
『中村獅童のおめんであそぼ とびだす! かぶきえほん』は「親子のコミュニケーション」をいちばんの目的にして制作されています。この絵本に込めた思いを、中村獅童さんは語ります。「上手に読むテクニックとか、そういうのは何も必要なくて、ぬくもりが伝わることが大事。大人になったとき、子どもたちが、親が読んでくれた絵本を覚えているといいなと思う。僕は、世の中に名前を知っていただくようになったのは30過ぎてからで、それまで紆余曲折ありました。僕の母はもう旅立ってしまいましたが、そのときも母の言葉にずいぶん支えられてきました」