【赤ちゃん】産道はとても大変な道のり
ママの骨盤はストレートな空洞ではありません。いくつもの複雑な形の骨が組み合わさってできた「器」のような空間で、子宮口がある方向に向かって狭くなっています。
この空間をくぐり抜けるのは、赤ちゃんにとってはとても大変な旅。体を回旋させたり、頭蓋骨を重ね合わせたりしてがんばります。
【ママ】お産は赤ちゃんとの共同作業
陣痛の間、いちばん苦しいのは、「産む瞬間」ではなく「その一歩手前」。いきみたいけれどいきんではいけない時間帯です。
産道付近の筋肉は、刺激を受けると自然といきみたくなるようにできていて、赤ちゃんの頭が通るときに、ぐっと力が入ってしまいます。しかし、まだ子宮口が全開大ではない段階で強くいきんでしまうと、中の赤ちゃんも圧迫を受けるし、会陰に力が入って裂けてしまうということも。
子宮口が開いてくるのを待つ間、会陰をパパのこぶしで押してもらったり、テニスボールを当てたりと、いろいろな工夫があります。
その中でも大事なのは、ママが赤ちゃんのことを考えることです。狭いトンネルの中で、一生懸命がんばっているわが子のことを思いやってみましょう。
息をフーッと吐きながら、おしりに入ってしまう力をなんとかのがして、赤ちゃんを強く圧迫しないように、がんばってみましょう。赤ちゃんと力を合わせての共同作業です。
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