赤ちゃんの体に触れることで、発達を促すとともに、親子の絆を深める効果もある「ベビーマッサージ」。さまざまなやり方がありますが、今回ご紹介するのは赤ちゃんの「気質別」ベビーマッサージ法です。
ベビーマッサージインストラクターの久松弘枝先生はこう言います。
「まだ話せない赤ちゃんは、泣きぐずったり、やんちゃしたり、ママ・パパを困らせることが…。そんなときは、その子の気質に合うマッサージで心をときほぐしてあげてください。手がかからないと感じるお子さんにもコミュニケーションとしてマッサージをおすすめします。スキンシップを通して、ママの気持ちもリラックスしますよ」
あなたのお子さんはどんなタイプ?当てはまる気質に合ったマッサージをしてあげてください。
「がんこタイプ」におすすめのマッサージ
★思いどおりにいかないとかんしゃくを起こす
★ご機嫌ななめなことが多い
★好き嫌いがハッキリしている
そんな子には、気持ちをやわらげるマッサージを!
ママの手のひらを使い、背骨に沿って首から腰、足へなでおろす
首から腰、足までさすってあげるとポカポカに。夜泣きの原因のひとつ、冷えも改善されてぐっすり。
「繊細なタイプ」におすすめのマッサージ
★小さな音にも敏感に反応
★おむつや洋服などの汚れを気にする
★神経質で寝つきが悪いことも
★ほしいものがすぐにもらえなくてもがまんする
そんな子には、緊張をほぐすマッサージを!
大きく胸を開くイメージで、内側から外側になで上げる
指先はバラバラせずにそろえて、面で接することを意識して。深呼吸させてあげるイメージで。
「甘えん坊タイプ」におすすめのマッサージ
★おくびょう
★人見知りがはげしい
★おとなしい
そんな子には、心を強くするマッサージを!
首のつけ根あたりから指先に向かって、腕をなでおろす
ママの手は「C」の形に。つかむのではなく、やさしくふれてあげて。新陳代謝を促し、かぜ予防にも。
手のひらを親指で円を描くようになで、指を1本ずつ伸ばして
手のひらには神経が集中。ギュッと握っているときは無理せずに。リラックスすると自然に開きます。
「やんちゃタイプ」におすすめのマッサージ
★じっとしていない
★物を投げたりたたいたりして、感情表現する
★夜泣きが激しいことも
そんな子には、気持ちをととのえるマッサージを。
肩甲骨の間を、手のひらで円を描くイメージでなでる
呼吸のツボをなでることで落ち着きます。歩きまわってしまう子は、おすわりしたときにしてもOK。
「いい子」タイプにおすすめのマッサージ
★規則的におっぱいやミルクを飲み、よく眠る
★手がかからず、育てやすい
★大人のまねがじょうず
そんな子には、ホッと安らぐマッサージを!
仙骨のあたりをあたためるイメージで大きくなでる
副交感神経を優位にして、リラックス。いつもがんばりすぎているベビーだから積極的にふれてあげましょう。
このとき、足裏を合わせて座らせると安定します。
「あきっぽい」タイプにおすすめのマッサージ
★おもちゃや遊びにすぐあきてしまう
★落ち着きがない
★がまんが苦手
そんな子には、心をしずめるマッサージを!
手のひらを使っておへそのあたりを中心に時計回りになでる
おなかのマッサージは即効性があり、すぐにニッコリ笑顔が出る赤ちゃんも。便秘解消にも効果的です。
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ベビーマッサージは、赤ちゃんが不安そうなときや、お風呂あがりなどにトライ!子育てに疲れた毎日の中で、きっとママの心もやわらぎ、わが子と向き合えるかけがえのない時間になるはずです。
➤➤ベビーマッサージの基本のやり方は?