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前回、無事に五島列島の旅を終えたジジ。
さまざまな苦労は過去の記事にもたくさん書かせていただきましたが(過去話はこちら!)、何よりも一番気になるのは「子育て中に犬を飼うってどうなの?」というところだと思います。
ジジを迎えた当時、子どもたちは8歳、5歳、3歳。子どもだけでも大変なのに、その上保護犬?と自分でも思いました(笑)。そして、周りにも言われました(笑)。
特に一番下の3歳なんて、やっとオムツが外れたばかり。なのに、またオムツをした犬がわが家にやってくるわけです。
なんのギャグですか?
でも現在に至るまで、後悔はカケラも見当たりません。
一般的に知られるように、犬は群れで行動し、さらにはその群れの中で「上下関係」を作ると言われています。
ジジにとって心から信頼する人は間違いなくこの私です。エッヘン(威張ってどうする)!
ご飯をくれる、散歩に連れて行ってくれる、トイレの処理をしてくれる。お世話をしてくれる人に犬が全幅の信頼を置くのは、間違いありません。
ジジの中の家族順位は、夫→長男→長女と続きます。これは、迎えた当初から変わらずこの順番なのです。
ところが、面白いのは当時3歳だった次男との関係性。ジジがわが家にやってきた当初、明らかにジジはこの次男を警戒していました。
3兄妹の中でも一番動物好きの次男。ジジが大好きすぎて近寄って行くのですが、「ゔ〜!!!」とうなられる始末。抱っこをしようとすれば、噛み付く真似。ご飯の時に側にいたら威嚇。
その度に次男は「ジジなんか嫌いや!」と泣きじゃくります。
ジジはもちろん素知らぬ顔。
きっと、ジジにとっての3歳児は、得体のしれない不思議な生き物だったのでしょうね。
ところが、次男の小学校への入学を機に、その順位が入れ変わる時がきたのです。
今まで、幼稚園から帰宅する次男に尻尾をふったことなどなかったのですが、ランドセルを背負い、上の2人と一緒に学校へ通い始めてから、次男の帰宅に尻尾をふりながらフセ(犬にとっては服従のポーズなのです)をして迎えるように!
初めてそのポーズを次男に見せた時は、違う意味で次男が号泣しました(笑)
「ジジがお兄ちゃんやって認めてくれたー!」と。
それからは次男の腕枕で眠ったり、夜寝る時も次男の布団に潜り込んだり、次男が大好きで心から信頼しはじめたジジ。
ジジからすれば「あんたも大きなったなぁ〜」と言う気持ちなのかもしれませんが、次男はすっかり兄貴ヅラ。
と、わが家の子育ても犬育ても、ご覧のようにすったもんだ。でも、無理矢理親が仕込んだのではなく、むしろ、犬が犬らしく、子どもが子どもらしくあった結果だと思います。
私にできたのは、トイレの場所を教えることと、美味しいご飯を準備することくらい。あとはお日様をたくさん浴びることくらいでしょうか。
なんて適当なんだ!と自分でも思いますが、子どもと犬は、とっても良い関係を築いてくれる、古からのベストパートナーなのだと感じます。
ジジの生い立ちを知ることで、大人が「命を大切に!」と100万回言っても伝わらない、その本質を肌で感じることができます。
ジジの次男に対する態度から「他者には他者のルールがあること」を子どもたちは理解します。
ジジの成長と変容を側で見ることによって「チャレンジするのに遅すぎることはない」ということを、目の当たりにしたことと思います。
そして、ジジにとっても、ペットショップの繁殖犬としての役目が終わった自分を殺処分しようとした、信用ならない人間というものを、もう一度信頼することができたのではないかな?
信用ならない3歳児も、いつかは立派なお兄ちゃんになっていくことも知ったかもしれません。
子育てと犬育ての同時進行は、もちろん「大変じゃない」とは言えませんが、とってもとっても楽しくて、驚くほど大切なことが詰め込まれた毎日。
お母さんがいっぱいいっぱいの時は、不思議と子どもたちが助けてくれます。そんな、子どもの違った一面を育てる良い機会になるかもしれません。
「これから保護犬を迎えてみようかな?」と考えていらっしゃる方の参考になれば、とってもうれしいです。
わが家の元保護犬ジジのつれづれを綴った日記も、残すところあと2回となりました。
次回は、今年10歳を迎え、すっかり老犬の仲間入りをしたジジの残りの人生(いや犬生)をどんな風に歩ませてあげたらいいか?
そんなことを綴りたいと思います。
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次回は1月9日(月)更新予定です。お楽しみに!
<<<前のお話 外は苦手で散歩嫌い。それでも犬と一緒に旅をしたい。子どもたちと計画した犬旅|元保護犬ジジのつれづれ日記#7
最初から読む>>>「犬が欲しい!」「買いにいかへんで」わが家が保護犬をお迎えするに至った話|元保護犬ジジのつれづれ日記#1