「SDGs」や「サステナブル」という言葉をいろんなところで耳にするようになりました。
「環境に良いことをする」なんとなくわかっていても、実際にどんなことをすればいいのか、未来を生きる子どもたちにどんなことを教えればいいのかわからないパパやママは多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもが身近にできるSDGsな取り組みをご紹介していきます。
どうしてSDGsが必要なの?
温暖化や資源の枯渇、海洋プラスチックゴミ問題などの環境汚染やフードロス、貧困、人権、紛争…など、人類はいまさまざまな危機に直面しています。
こうした問題を解決するために国連サミットで採択された、2030年までの「世界共通の目標」がSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)です。
「私には関係ない」「どこか遠い国の話」と思いがちですが、実は17の目標のどれをとっても私たちの生活と密接に関わっているものばかり。未来の地球がいまよりずっと住みやすい環境になっているように、一人ひとりができることから始めていくことが大切です。
そしてそれは、大人だけの問題ではありません。子どもたちにも食事、生活習慣、遊びなどを通じたSDGsな行動を促すことで、「地球をもっとよくしよう」「友だちと仲良くしよう」「動物や植物を大切にしよう」といったサステナブルな(持続可能な)意識を芽生えさせたいですね。
子どもができるSDGsな取り組みとは?
では、実際にどんなことから始めればいいのでしょうか?子どもが気軽にできる身近な取り組み例をまとめてみました。ぜひ、親子でトライしてみてくださいね。
持ち物や身の回りのものを大切に使う
身の回りのものを大切に使うことは、SDGsの目標の中の「つくる責任、つかう責任」に結びつきます。例えば…
●おもちゃは本当に遊びたいもの、好きなものを使う
●親子で定期的におもちゃの整理をして、使えるものは大切に使う(新しく同じようなものを買わないために)
●文房具は使えるところまで使う
●ものを買うときは本当に必要かどうか考えて購入する
何気なしに買ったり使ったりしているものに対して、ちょっと意識を変えるだけでもゴミを減らす・資源を守ることにつながります。
お手伝いをする
お手伝いは、達成感を味わったり、責任感を養うなど、子どもにとってさまざまな気づきがあります。
SDGsの目標の中にも「働きがいも経済成長も」や「パートナーシップで目標を達成しよう」などいくつか当てはまるものがあり、お手伝いは子どもたちのやりがいや人を助けるという気持ちを育むことができます。
親がやってしまったほうが早い、子どもに頼むとかえって面倒…などと思う場面もあるかと思いますが、ぜひ積極的にお手伝いをさせてみてください。
工作をする
子どもたちにとってワクワクする工作。想像力や工夫する力を身につけたり、脳の発達を促す効果があるだけではなく、身の回りのものを使って工作することで、作る楽しみやリサイクルへの意識を高めることができます。
自分で作ったものは、買ったものに比べ、大切に使おうという思いも自然と生まれてくるはずです
「もったいない」ことを知る、なくす
日本語の「もったいない」は、いまや環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広がりつつあります。
●食べ物を残さず食べる
●電気のつけっぱなしをなくす
●水は出しっぱなしにしない
●ペットボトルのお茶ではなく水筒に入れたお茶を持って出かける
など、「もったいない」を減らすために、今すぐできることはたくさん!ものを無駄にしないだけではなく、自然の恵みや命をいただくということ、作ってくれた方たちに感謝の気持ちを持つことなどにもつながるといわれ、「モノ」も「人」も大切にするという思いを育ててくれます。
また、SDGsの問題のひとつには「飢餓」がありますが、先進国でのフードロスをなくすことで、食べ物を過度に生産したり、原料を大量に集めたりすることを減らし、世界の飢餓を減らすことにつながることも知っておきたいですね。
友だちと仲良く遊ぶ
当たり前のことのようですが、友だちと仲良く楽しく遊ぶことは、SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう」や「人や国の不平等をなくそう」という目標にも結びつきます。
友だちと遊ぶことで、協力し合うことや助け合うこと、自分たちで解決すること、男女関係なく楽しく遊べるなどさまざまなことを体感していきます。
協調性や互いに認め合い、許し合うことへの土台作りができ、子どもたちが未来を生きていく上で大切なことを遊びを通して学ぶことができます。
動物や植物と触れ合い、やさしく接する
ペットの世話をする、植物を育てる、自然観察をする…そうした機会を積極的に持つことも、子どもに大きな影響をもたらしてくれるはず。
「命を大切にするということ」を知り、SDGsの目標である「陸の豊かさも守ろう」「住み続けられるまちづくりを」につながります。人や環境に向き合い、やさしくなれるかもしれません。
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SDGsには実現するべき目標がいくつかありますが、まず自分たち及び子どもたちが何ができるかを考え、できることから始めていくことが大切です。子どもたちが苦にならずに親子で楽しくできるSDGsを、ぜひ生活の中で探ってみてくださいね。
文/道面 梓
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