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2022.10.20

妊娠生活

発達脳科学者が考える〈究極の胎教〉とは?妊娠中にやっておきたい赤ちゃんの脳育て方法を紹介

脳の発達を専門とする脳科学者の成田奈緒子先生は、胎児期の「脳育て」こそ最も大事な「胎教」だと言います。体の中で最初につくられる器官である脳を健全に育てるにはどうすればいいのでしょうか?成田先生の考える「胎教」について、妊娠初期・中期・後期・新生児期の時期別の胎教ポイントを聞きました。

知っておこう!おなかの赤ちゃんの脳の発達

着床直後:脳の生成がスタート!

受精卵が着床して数日後くらいに、脳や脊髄などの中枢神経がつくられ始めます。ママ自身が妊娠に気づく前に、人間として重要な器官の生成はスタートするのです。

妊娠2ヶ月:脳の神経が活発につくられる

妊娠4週目くらいには目や耳がつくられ始め、脳の神経もどんどん増えていきます。「妊娠かも」と気づいたときには、赤ちゃんの脳細胞を育てているときなのです!

妊娠3ヶ月:音が聞こえる構造ができる

妊娠8週ごろには頭、胴、足が分かれ、しっぽも消えて「胎児」になります。耳から音が聞こえる構造がつくられ始めるので、話しかけを恥ずかしがるパパにはいい説得材料になるかも!?

妊娠5ヶ月:体を動かす神経が発達

安定期に入るこの時期、脳や脊髄などの中枢神経がさらに発達し、体を動かすことができるように。耳の構造は複雑な部分まで完成に近づき、音を感じ始めます。

妊娠9ヶ月:脳の神経細胞は大人と同数に

妊娠36週には、脳のおおまかな構造は大人と同じくらいにまで発達します。この時期までに脳の神経細胞をどれだけ健康に育てるかが重要なのです。

【妊娠初期】タバコ、お酒は厳禁!ストレスにも注意して

可能なかぎり健康に脳細胞を増やしたい

小さな小さな受精卵から、体重約3000gの赤ちゃんへ。妊娠期間は、細胞が爆発的に増えてヒトの姿が形作られる時期です。

なかでも妊娠初期は、半日単位で体のさまざまな部分が形成されていく大事な時期。だからこそ、究極の〈胎教〉は、可能なかぎりすくすくと脳細胞を増やしてあげることなのです。

人間の脳には約200億ともいわれる神経細胞があり、胎児期に大人と同じ数だけつくられます。でも、タバコやお酒、ストレスなどの外的な要因が、その生成を妨げる可能性があります。

たとえば、『癒やしのホルモン』と呼ばれるセロトニンは、不安感や恐怖心を抑え、感情を安定させる重要な脳内ホルモンです。この分泌にかかわるセロトニン神経は、妊娠のごく初期につくられます。お酒やタバコがやめられないでいるママ、パパは、今すぐやめましょう。それも大事な胎教なのです。
ママのストレスも、セロトニン神経の生成を妨げる可能性が高くなります。ストレスをゼロにするのはむずかしいけれど、できるだけ夫婦仲よく、リラックスして妊娠初期を過ごしてください。

ママの食事も大切です。つわりも起こると思いますが、少しずつでいいので、バランスよく食べるように心がけてください。

【妊娠中期】光を感じ始める時期。夜は早めに寝て朝は早起き!

「古い脳」を育てるのはこの時期からスタート

妊娠中期になったら「脳育て」も意識的にスタートしたいもの。胎児期から5歳くらいまでは、動物としての脳(古い脳)をちゃんと育てましょう。

動物の脳は二層構造になっています。一層目は「古い脳」。すべての動物が生きるために最低限必要な機能(呼吸や姿勢、体温管理など)をつかさどる脳です。二層目は「新しい脳」。認知や記憶、言語をつかさどり、人間だけ特別に大きくなっています。

5歳くらいまでは「新しい脳」より「古い脳」を育てることが必須。その土台があって初めて知性や学習が積み重なるのです。

古い脳は脳の基礎部分なので、ここがしっかり育たないと、知識や学習をいくら詰めようとしても不安定になってしまいます。

動物として正しく育てる第一歩は、生活リズムを整えること。人間は夜行性ではなく昼間活動する生き物。暗くなったら眠り、日が昇れば起きて活動します。赤ちゃんが光を感じ始める妊娠中期から、ママ自身の生活リズムを見直して。

記事を読む⇒⇒⇒「寝る子は育つ」は本当だった!夜の睡眠が大切な理由【発達脳科学者監修】

この時期の胎児の聴覚は?

聴覚と脳神経が結びつき、赤ちゃんはさまざまな音を聞いています。羊水の中にいるので、プールの中にいるようなくぐもった音が聞こえるといわれています。話しかけるときには、できるだけ近い位置ではっきりと言ったほうが、赤ちゃんにも伝わりやすいですね。

【妊娠後期】音楽でリラックス。ママが楽しい気持ちになろう

音や光に敏感になる時期。ママの生活は大丈夫?

脳細胞は、ほぼ完成に近づいています。おなかの中でも音を感じ取ったり光を認識したりしているので、夜になると胎動がおさまり、昼夜の区別をしていると考えられています。

この時期までには、家族全体で生活を見直すことが大事です。ママが不規則な生活をしていると、ホルモンの分泌も不規則になります。それは胎盤を通じて赤ちゃんにも届くので、早寝早起きをがんばって!

ママが好きな音楽を聴くこともホルモンの分泌にはとてもいいことなので、好きな音楽を聴いてリラックスしてください。

この時期の胎児の視覚は?


目の形ができるのは妊娠4~5週。18週ごろには視神経につながり、25週ごろにはまばたきもできるようになり、光を感じられるようになっています。34週くらいになると網膜の機能も整ってくるので、新生児と同じように「見る」ことができるほどに発達します。

【新生児期】たくさんの刺激と正しい生活リズムで脳育て

当たり前のかかわりが脳をすくすく育てます

赤ちゃんが生まれたら、いよいよ脳育て本番!生まれたての赤ちゃんの脳は、形は完成していても機能は未発達。さまざまな刺激を繰り返し受けることで脳が育っていきます。

大事なことは、当たり前の生活を、当たり前に楽しくすること。つまり、朝起きて太陽の光を浴び、安心感に包まれながらおっぱいを飲み、おむつがぬれたら替えてもらって気持ちよくなり、暗くなったら眠る…そんな普通の生活を送ること。

脳育てに大事なのは英才教育ではなく、日常をていねいに過ごすことなのです。

この時期の赤ちゃんの脳は?

脳の神経細胞は大人と同じ数だけつくられていますが、その神経細胞どうしはまだつながっていません。パソコンはあるけれど、ネットに接続されていない状態。この神経細胞どうしをつなぐのが「シナプス」です。新生児はさまざまな刺激を受けてシナプスを増やします。

記事を読む⇒⇒⇒育脳って何?脳育ての具体的な方法は?子どもの可能性を引き出すために親ができること【発達脳科学者監修】

「脳育てで胎教」先輩ママ体験談

つわり時の食べ物に注意しました

上の子は、私がつわりで食べられなかった食品を今もほとんど食べません。下の子のときには意識していろいろ食べるようにしたら、好き嫌いの少ない子に。関係あるのかな!?(仁見さん)

毎日のヨガでヒーリング

安定期からマタニティヨガ教室に通い、毎日寝る前に10分間続けてリラックス。骨盤を広げるポーズのおかげで出産はラクだったかも!?ママ友もできて明るい気持ちに♡(綾容さん)

楽しく散歩してストレスゼロ

散歩のおかげで、ご近所に詳しくなり、生まれたあとの遊び場も下見できました。ゆったりした気分で過ごせたので私もイライラ知らず。そのせいかおだやかな育てやすい子かも。(愛美さん)

早寝早起きで規則正しく!

妊娠中は体重を増やさないために、夕食を18時に食べて早寝早起きを心がけました。生まれてからも、息子の夕食は17時で20時すぎには就寝。夜泣きもせず育てやすいです!(友紀さん)
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記事を読む⇒⇒⇒胎教って何?いつから始めればいいの?効果は?気になる〈胎教〉の疑問に産婦人科医がアドバイス
記事を読む⇒⇒⇒抱っこ、授乳、ふれ合い…赤ちゃんの脳育てに「五感からの刺激」が大切な理由とは?【発達脳科学者アドバイス】

『Pre-mo(プレモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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