おいしく食べようと思っていたのに気がついたら「にんじんがシワシワ」「白菜が黒くなっている」「ほうれん草が黄色くなっている」というお悩みはありませんか。
せっかく買ったのに捨ててしまうのは、お金も野菜もモッタイナイですよね。
実は、そんなお悩みは保存方法を見直すことで解決するかもしれません。この記事では、野菜の美味しさと鮮度をキープする冷蔵保存と冷凍保存のコツを紹介します。
どれも5分以内にできるくらい簡単なものばかり。コツを学んで、モッタイナイをなくしましょう。
冷蔵保存の3ステップ
まずは、冷蔵保存のコツを見ていきましょう。
ステップ1:乾燥を防止しよう
人間の肌と同じように野菜も放置すれば、すぐにカサカサになってしまいます。乾燥防止には野菜のケアが欠かせません。
1.まずは野菜をふきんや布類、キッチンペーパーや新聞紙でクルクルまく
2.チャック式の保存袋にしまう
2つの工程をプラスするだけで、そのまま野菜を入れた時よりも長持ちします。筆者自身も実践していますが、にんじんやなす、きゅうりなどは鮮度が落ちるスピードが全然違うと感じます。
ここでおすすめなのが、保存袋は食品のパッケージのものをリサイクルして使うこと。例えば、だしパック、ナッツやグラノーラなどの食品が入っていた保存袋がおすすめです。新品の保存袋を使用しなくていいので、節約にもなります。
ステップ2:野菜の特性に注意して保存を
野菜の特性に注意し保存することが鮮度キープにつながります。特に注意すべきなのは「成長点」。
成長点とは、野菜の成長を左右するポイントです。野菜には大きくなるために、成長点へ栄養を送ったり集めたりする特性があります。
そのため、成長点を保持したまま保存すると、野菜の劣化が早まってしまうのです。逆をいえば、成長点に注意して保存すれば、野菜の鮮度を長持ちさせられます。
●白菜例えば、半分にカットされた白菜。ふだんは外側、内側のどこから使っていますか?
実は、内側の中心部分から食べた方が鮮度をキープできます。
なぜなら、白菜の栄養は外側から中心に向かって送られるからです。つまり、中心部分をずっと残しておくと外側の栄養がどんどんなくなってしまいます。
鮮度も栄養も長持ちさせたい場合は、中心から食べるようにしましょう。
●レタスやキャベツレタスやキャベツの成長点は芯にあります。芯に集まる成長点を壊すことで成長が止まり、劣化しにくくなるのです。
使い切れない場合は、芯につまようじを3〜4本刺してから保存しましょう。
ステップ3:保存場所を工夫しよう
保存場所を工夫することも長持ちさせるコツの一つ。野菜には、寒いところが得意な食材と苦手な食材があるからです。
例えば、じゃがいもやもやしは寒いところが大好きです。そのため、野菜室よりもチルド室に保管した方が鮮度をキープできます。
冷凍保存をすべき食材3選
続いては、食材を腐らせない冷凍保存のコツをみていきましょう。スキマ時間に冷凍保存しておくことで、忙しい時にとても役立つのでおすすめです。今回は、3つの食材について解説します。
①きのこ
痩せ食材としても知られるきのこは冷凍することでうまみと栄養価がアップします。えのきやしめじ、まいたけなど安い日に買って、手作りカットきのこを作っておけば、炒めものやスープを作るときに便利です。
1.お好みのきのこを使いやすい大きさにカットする2.保存袋に入れる種類別に保存してもいいですし、数種類まぜて保存しても問題ありません。
②小松菜
シワシワになりやすい小松菜は、乾燥しやすいため、放置すればどんどん栄養価が下がってしまいます。すぐに使わない場合は冷凍保存しましょう。
小松菜は下茹で不要。生のまま冷凍できます。
けれども、カットしてから冷凍した方が使いやすいです。
1.根元の汚れを洗い流す2.水気をよくとる3.使いやすい大きさにカットする4.保存袋に入れる ほうれん草も冷凍保存できますが、下茹では必要です。冷凍する場合は、以下の処理をしてから保存するようにしましょう。
1.お湯もしくは電子レンジで2〜3分間茹でる2.冷水にさらす3.水気をよく絞ってから保存袋に入れる
③ニラ
ニラは、玉ねぎやニンニクのように抗酸化作用をもつ野菜です。しかし、葉先が細いため、ダメにしてしまいがち。
そんなニラも、冷凍保存してモッタイナイをなくしましょう。
1.生のまま必要な長さにカットする2.ラップに包むか保存袋に入れる使うときもそのままパラパラ入れるだけなのでとても便利です。
野菜を賢く保存してSDGsに貢献しよう
うっかり腐らせてしまう野菜たちも、保存方法を少し工夫することで長持ちできます。
今回紹介したコツはどれもすごく簡単です。調理のお手伝いは難しい子どもでも、野菜の保存なら一緒にできるかもしれません。
野菜の冷蔵保存や冷凍保存を活用すれば、食品ロスを減らせます。買った食材を責任もって使い切る行動は、SDGsの目標「12.つくる責任つかう責任」への貢献にもつながるのです。
ぜひ、親子で野菜を賢く保存して、SDGsに貢献してみてはいかがでしょうか。
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