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2022.09.30

育脳・知育

ガミガミはもう卒業!子どもが進んで動きたくなる「ごほうび」アイデアとは?注意点もご紹介

子育てをしていると、子どもに対しついガミガミと叱ってしまう場面も少なくないもの。でも、ただ叱るだけ、命令するでは、子どもはなかなか言うことをきいてくれません。無理やりやらせても、結局はまた同じことの繰り返し…。

そこで、子どもが「ついやりたくなる」楽しい言い方、やり方に変えてみる「仕掛け」を提唱しているのが、大阪大学の松村真宏教授です。ストレートな言葉ではなく、子どもの好奇心を刺激し、興味を持たせることで行動の変化を促す「仕掛け」を活用しようというもの。

この記事では著書『松村式 子育て仕掛学』より、好奇心を刺激することで、子どもが自ら進んで動きたくなる仕掛けの法則をご紹介。今回は「がんばらなくてもやりたくなる、ごほうびの与え方」です。

小さなごほうびで「やりたい」気持ちがぐんぐん育つ!

何かをがんばったらごほうびをあげるというのは、昔からある子どもを動かしたいときの常套手段。ただし私の考える仕掛けでは、食べ物やおもちゃなどの「モノ」ではなく「経験」「行動」をごほうびにしています。モノで釣ると、「お菓子をもらうためにやる」と目的がすり替わってしまうので注意が必要です。

絵を描くのが好きな子どもに「上手だね」とごほうびとしてお菓子をあげてしまうと、「ごほうびがもらえないなら描かない」と興味を失ってしまうことも。「○○しないなら、おやつ抜き」という親の脅し文句になってしまうリスクもあります。

経験や行動のごほうびは、些細なことでかまいません。親がなにげなくやっている名もなき家事や動作が、実は子どもにとっては魅力的な遊びのようなものになります。

〇〇したらごほうびがある→ごほうびのためにがんばろう→進んで〇〇してくれるというように、ごほうびによって親が期待する行動を誘発しようというのが、この仕掛けです。

どんな「仕掛け」をすればいい?

仕掛け①6時に起きたらカレンダーをめくれる

朝なかなか起きられない子どもには、「早起きしたら○○できる」というごほうびを設定してみては?

子どもの心理

「早起きしてカレンダーをめくりたい」

結果
時間通りに起きられる

家に日めくりカレンダーがあれば、朝起きられたら1枚めくっていいというごほうびがおすすめです。小さなことですが、子どもは早起きしてカレンダーをめくるぞ!というワクワクした気持ちで眠りにつき、朝はすっきり目覚めてくれるはずです。

仕掛け➁早起きしたら目玉焼きの卵を割れる

子どもの心理
「早く起きて割るぞ…」

結果
早起きできる

卵の殻を割る仕事は、子どもが大好きなお手伝いのひとつ。朝食で卵を使う予定がある前夜にこの仕掛けをしておくと、子どもは喜んで起き出してくるはずです。

仕掛け③お風呂掃除したら入浴剤を入れられる

子どもの心理
「どれを選ぼうかな!がんばるぞ」

結果
進んで掃除してくれる

お手伝いをしてほしいときは、思わずがんばりたくなるごほうびを設定。「自分だけ」という特別感を味わえる仕掛けです。乳児やお風呂嫌いの子どもなら、掃除でなく入浴だけでもOK。

ごほうびアイデアは他にもいろいろ!

子どもが「ごほうび」と思う行動は、日常生活のなかにいろいろ隠れているもの。例えば、こんな「ごほうび」はいかがですか?

夕食メニューのリクエスト権がもらえる

モノに頼らなくても、子どもがとても喜んでくれるごほうびのひとつ、夕食メニューリクエスト。未就学児など自分からリクエストするのが難しい場合は、好物をいくつか挙げて親から提案してあげても。

テレビのチャンネル権がもらえる

好きなアニメや子ども向け番組など、「好きな番組を見ていいよ!」と言うと大喜びして動きだしてくれそうです。もちろん動画サービスやYouTubeでもかまいません。

ペットにおやつをあげられる

大人がなにげなくやっていることも、子どもからするとワクワクする仕事に見えているかもしれません。ペットにおやつをあげたり、水をあげたりできる権利は十分ごほうびになります。

花に水やりができる

植物や花のお世話は、多くの子どもが興味を持っている仕事のひとつ。小さな植物はベランダでも育てられるし、水やりは親がサポートすれば低年齢の子どもでも可能です。

最近は保育園の活動でも、ごほうびを設定する仕掛けが取り入れられています。例えば午睡で寝起きの悪い子どもに対しては、起きてくるのが楽しくなるような活動をごほうびとして設定。「早く起きられたらお世話しているカブトムシに昆虫ゼリーをあげられるよ」と伝えたところ、いつも最後まで寝ている子が早く起きるようになったという報告も。

また、子どもはみんな、お母さんが大好き。ママをごほうびにして動いてもらうのも効果的な方法です。「ママと一緒に◯◯で遊ぶために部屋(机)をきれいにしよう!」と言えば、子どもは率先して取り組んでくれそうです。お片づけのほか「ママと一緒にお風呂」「ママと一緒に寝る」など、生活のあらゆる場面でアレンジしやすい仕掛けです。


『松村式 子育て仕掛学』

(松村真宏著・1,496円/主婦の友社刊)
今回ご紹介した以外にも、子どもが自分から動きたくなる楽しい仕掛けが満載です!

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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