骨盤矯正パーソナルトレーナーNaokoさんのエクササイズ連載。今回のテーマは〈女の子の思春期〉について。女性の体は命を育むようにできています。その体を大切にすることを〈座り方〉からお伝えします。
女性の体は〈愛〉でできている!
女の子の思春期は、生理が始まる少し前、10歳頃から始まります。私自身が女性としての体を大切にしたいと思っているからこそ、これから大人の体になっていく女の子にも、同じように女性としての体を大切にしてほしいと思っています。
女性の体は、「愛でできている」と思います。それは、「命を育むようにできている体」という意味です。血行よく、循環よく整えていく意識をしてほしい、そのために冷えないようにしてほしいです。
正しい座り方は、椅子でも床でも、骨盤が立っていること。骨盤が前に倒れると反り腰に、後ろに倒れると猫背になります。特に椅子にだらしなく座ると、猫背になりやすいのです。
座り方はちょっと意識するだけで変わります。それでも毎日の積み重ね。姿勢をよくキープするには背筋も腹筋も必要なので、自然と引き締まった体にもなるし、背筋・腹筋が整うと、いい姿勢をキープしやすいという好循環になります。
おしりを冷やさないで!要注意な座り方
勉強していても、遊んでいても、こまかい作業に集中しているときは前のめりになって姿勢が悪くなりがちです。外遊びよりも室内での遊びが好きな女の子は特に、注意が必要です。
前のめりの姿勢は、背骨がまるまって、骨盤が後傾になっています。こうなると内臓が圧迫され、腰が冷えやすくなり、子宮への血流も悪くなります。腹筋も背筋も使っていない状態なので、疲れやすい体まっしぐらです。
思春期になると、決めポーズのように「だるい」と言ったりしますが、ほんとうに体がだるくなってしまうのです。
こんな座り方になっていたら、要注意!
★NG!床にぺったりアヒルずわり★日常生活では、骨盤を立ててなるべく正しい姿勢で過ごすように、ちょっと注意を促してあげましょう。食事や勉強などで椅子に座っているときは、姿勢も意識しやすいですが、気をつけてあげたいのは床に座り込んで遊んでいるようなとき。
床にぺったりすわって、膝を曲げて左右に開くと、脚の付け根が内またの状態になって、ますます骨盤が横に寝てしまい、内臓も圧迫された姿勢になります。
床が冷たければなおのこと、ダイレクトに子宮まわりを冷やすような姿勢でもあります。この姿勢のまま遊んでいたら、「アヒルになっちゃうよ!」と言って注意を促してあげましょう。
★NG!なんとかしたい体育ずわり★もうひとつ、私が気になっているのはいわゆる、体育ずわりです。
膝を曲げて抱え込む姿勢は、骨盤をまっすぐ立てて長時間過ごすことがむずかしいポーズです。どうしても背中がまるくなり、その分アゴが前に出てしまい、全身の血行が悪くなりやすいです。
学校での指導にもよるので、本当は先生方の意識改革が必要かもしれませんが…。
体育ずわりは、朝礼など学校ではしなくてはいけない場面があるのでしかたないですが、せめて、立ち上がったときには、腰をしっかり伸ばして背中をそらしたり、体をゆらゆらと横に揺らしてね、と教えてあげて欲しいです。こうすると、こりかたまった筋肉がほぐれて、血行がよくなります。
「大切な体を守る」という方向をいっしょに目指していく
私の娘は今1歳8ヶ月。「ママ」「お外いく」とおしゃべりもするようになり、最近は、自分で何か物を下に落として「あ、オチタ」と言っていたり(笑)、ほほえましいです。
体のことを言葉で教えていくのはこれからですが、「あなたの体はすばらしい体だよ」ということは教えていきたいです。
きっと、上のお兄ちゃんたちにはあまり言わないような、「ほら、おしりが冷えちゃうよ」とか、「足を広げて座らないで」といったことも娘には言うようになると思います。
それはやはり、自分の大切な体を自分で守れるようになってほしいから。私自身が大切に思って実行していることを、同じ方向を目指しながら、伝えていくのだと思っています。
前回、思春期男子との向き合い方は背中から…とお伝えしましたが、思春期女子とは、一緒の方向を見つめていく感じなのかもしれませんね。
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