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2022.08.25

成長・発育

【イヤイヤ期の子育て】「やってはいけないこと」をどう伝える?ダメなものはダメとわからせるには?

パパやママを悩ませる、わが子のイヤイヤ期。前回は、なぜ子どもはあれもこれも拒否するのか、親はどうしたらいいのか、基本的な対処の方法をご紹介しました。

➤➤➤イヤイヤ期はいつから?いつまで続くの?上手な対処法を解説!【小児科医監修】

今回は、「やってはいけないこと」の伝え方を、小児科医の渡辺とよ子先生がアドバイスします。

頭ごなしに叱るよりほめるほうが効果的

きちんとしつけないと将来とんでもない大人になるのでは?そんなふうに心配する親は少なくありませんが、社会のルールが理解できるようになってくるのは3~4歳から。

ちょうど、幼稚園や保育園で集団活動が始まるころです。それまでは、しつけの土台である心の根っこを育てることを優先しましょう。

心の根っことは、親子の愛着関係でつくられるものです。空腹を満たしてもらい、不安なときには抱っこしてもらい、やさしくほほえみかけられる。そんなうれしいかかわりが栄養となり、心の根っこが育ちます。

3歳ごろまでのイヤイヤ期は、この段階です。惜しみなく愛情を注がれ、愛されているという実感がなくては、そ
の後のしつけが成り立ちません。

でも、してはいけないことをやりたがることもありますね。その場合はきっぱり「ダメ」と伝えましょう。電車の中で騒いだら「シーだよ」と言って、親も静かにしています。静かに過ごせたら「立派だったね」と、たくさんほめてあげましょう。

しつけというと叱ることだと思われがちですが、実はほめることのほうが効果的な場合が多いのです。なぜなら、ほめられることで「何をすればいいのか」がわかるから。できないことに対して叱ったりどなったりするのではなく、できたことを見つけてほめる。これが「ダメなものはダメ」を伝える近道です。

同じことを繰り返してもあきらめないで

1回の注意でやめる子もいますが、それは「いい子」だからではなく、その行為にあまり関心がなかった可能性が。何度言ってもやるのは、「まだやめる時期ではない」ということ。親をバカにしているわけではありません。

「言えばできるのにやらない」は今は仕方がありません

できるというのは、「その時たまたまやりたかった」「気まぐれにできた」ということが多いもの。片づけなどのハードルが高い作業の場合は、楽しくないとできません。自主的にやるのは3歳でもむずかしいものです。

「ダメ」と叱ったあとはいつもどおりに過ごして

叱られてしょんぼりした様子を見て、やさしく抱きしめてあげなきゃ、と思うこともあるかもしれませんが、「叱ったあとは抱きしめる」などとマニュアル的にとらえないで。クドクドと言い続けたりせず、ふだんどおりの態度でいればいいのです。

「ダメ」を伝えるべき3つのシチュエーション

1 危険なことをした時

何が危険かわかっていない場合、そのつど「ダメ」を教えます。道路では大人と手をつなぐ、熱いものにはさわらない、はさみを振り回さない、おはしを持ってウロウロしないなど、その場で伝えましょう。

高いところに登ろうとするなど自分の力を試したい行動は、むやみに制止せず、助けられる態勢を整えながら見守ることも必要です。

2 人を傷つけることをした時

心を傷つけるのも、体を傷つけるのも「絶対にダメ」と教えなくてはいけません。「おまえなんか死ね」と言ったり、人の顔に砂を投げつけたりするような行為は必ずやめさせ、叱ります。

この時期は手が出たり、かみついたりすることもあるので、そばで見守り、やりそうになったら「ダメ」と抱き止めて「お口で言おうね」と伝えて。

3 人に迷惑をかけた時

「人の多い場所で、むやみに走ってはいけない」「お金を払う前の食品を食べてはいけない」「病院で大声を出さない」など、社会の基本的なルールは、そのつど教えたいもの。

守れない場合には「やっちゃダメ!」ときっぱり言って止め、場合によってはその場を立ち去ることも必要です。3歳前後になったらしっかり教えましょう。

「やってはいけない」を伝える時の注意点

何度言っても聞かないと、つい腹が立って感情的になり、怒鳴ったりしてしまうかもしれません。でも、力で抑えつけるしつけは成功しないもの。できるだけ冷静になり、以下の3つのポイントを意識してください。

その場で、すぐに注意する

即座に「ダメ」と注意します。ついさっきのことも忘れてしまうのが2~3歳児。時間がたってから注意しても伝わりません。

確実にやめさせる

遠くから声をかけて注意したつもりにならないで、目を合わせて確実にやめさせます。場合によっては、体を押さえてでも。

短い言葉できっぱり伝える

「なんでアナタは……」とクドクド叱ったり、「かくかくしかじかで」と説明したりは不要。ダメなものは「ダメ」で十分です。

『はじめてママ&パパ 0~6才 男の子の育て方』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです。

【監修】 渡辺 とよ子 わたなべ医院東松戸

都立墨東病院周産期センター新生児科(NICU周産期新生児専門医指導医)部長、内科系副院長を歴任。2020年まで医療法人社団わたなべ医院院長を務め、21年より現職。多くの乳幼児をみてきた経験による、的確で親切な助言が好評。『母乳育児 ミルク育児 の不安がなくなる本』『はじめてママ&パパの 0~6才 男の子の育て方』(ともに主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。 わたなべ医院東松戸

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