整理収納アドバイザーの山田明日美です。中1の女の子と小3の男の子、2児の母です。
お子さんとの生活に欠かせないおもちゃや絵本。お子さんが小さいうちは、親御さんが片付けることが多いですが、いずれ自分で片付けられる子になってほしいですよね。実は赤ちゃんの時から、普段の生活の中で、その種まきはできるんです。片付けが苦手なパパ・ママさんでも大丈夫。
今回は、子どもが片付け上手になるための基本をご紹介します。
1.片付けとは何かを分かりやすく伝える
突然ですがここでクイズです。「片付け」って一言でいうと、なんだと思いますか?ごみを捨てること?見栄えよく整頓すること?
答えは「元に戻すこと」。
片付けというのは学校で習うものでもなく、絶対の決まりがあるわけではないので、片付けに対するイメージが人によって違うことが多くあります。「片付けようね」と言っても、描くイメージが違えば、その後の行動も変わってしまいます。
「片付けたよ」「これじゃあ全然片付けてないじゃん」といった親子げんかが起こるのも、そうしたことが原因だったりします。
そこで、子どもには「片付ける」は「元に戻すこと」であると伝えることが第一歩。特に赤ちゃんの頃は、「片付けよう」よりも「おもちゃをおもちゃの箱に戻すね」「絵本も絵本のお家に帰るよ」といった言葉のほうが、子どもが理解しやすいんです。
自分に帰る家があるようにモノにも帰る場所がある、そんなイメージができると、おもちゃや本を大事にする意識の芽生えにもなりますよ。
2.片付けるところを見せる
小さなお子さんには、「おもちゃをこの箱に戻すよ~」と声かけをしながら、実際に何をどこに戻すのかを見せることがポイント。
忙しい日々の中では、親御さんが片付けたほうが早いですが、おもちゃ1つでも「このおもちゃのお家はここだよ。遊んだらここに戻そうね」と見せることで、遊ぶ→戻すの流れを理解しやすくなります。
お子さんが自分でおもちゃを出せるようになったら、「一緒に元に戻そうか」と、おもちゃ1つから一緒に片づけることを毎日の習慣にしてみてください。「床が見えてすっきりして気持ちいいね」など片付けるメリットも伝えるとさらにgoodです♪
3.おもちゃ収納は「入れるだけ」からはじめよう
おもちゃは、カゴや箱に「1回で」入れる収納方法がおすすめ。最初のハードルはできるだけ低くするのがポイントです。
収納箱のフタや引き出しを「開ける」→「入れる」→「(フタや引き出しを)閉める・戻す」など、ステップがいくつもあると面倒に。見映えはいいのですが、出し入れしにくいストレスから、片付けなくなる原因になります。まだ握力が弱い赤ちゃんにとってはなおさらです。
まず、ポンと入れるだけ置くだけの簡単な収納から始めてみましょう。そして、成長段階やお子さんの好みに合わせて、フタつきの収納用品や箱を重ねていくなど収納方法を変えていくと、お子さんが自分で片づけやすい空間になっていきます。
我が家もおもちゃを1回で入れるところから始めました。
現在中学1年生の娘は、収納箱を重ねたり「見せない収納」が好きで、
小学3年生の息子は、1回で入れるだけ収納がお気に入り。
「片付けができた」という毎日の小さな花丸が、将来自立につながる土台になっていくと感じています。
赤ちゃんの頃のころから、親御さんの声掛けや片付けるところを見せることで、自然と片付けを学ぶ機会になります。簡単で小さなステップから始めて、片付け上手になるきっかけになりましたら幸いです。
文/山田明日美
<整理収納アドバイザー。女の子と男の子の2児の母。自身の体験をもとに子育てや片付けに関するアイデアを中心に執筆中。>
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