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2022.05.01

お世話

赤ちゃんが寝てくれない!旅行や帰省時、すやすや寝かせるにはどうしたら?【連載・愛波文の子どもの睡眠メソッド】

愛波 文先生は、アメリカのIPHI公認、日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントとして活動中。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママが実行すると、今まで困っていた問題がすっきり改善すると評判です。

今回は、帰省や旅行でいつもと睡眠環境やリズムが変わっても、睡眠トラブルを起こりにくくする予防テクをご紹介します。

帰省&旅行先での睡眠トラブルの予防テク6

ベッド

1.寝床の安全の確保

自宅と全く同じ睡眠環境にするのは難しいと思いますが、まずは安全な寝床の確保が第一です。1歳未満で、実家や旅行先でベビーベッドで寝る場合は、ベビーベッドにぬいぐるみなどは入れないようにしましょう。

特に生後6ヶ月未満だと、乳幼児突然死症候群(眠っている赤ちゃんが突然亡くなってしまう原因不明の病気)のリスクはまだ高いため気をつけてください。

自宅ではベビーベッドで寝ているけれど、実家や旅行先で同じベッドで添い寝をする必要がある場合は、ベッドから落ちないように対策を。

大人用のベッドに取り付けるベッドガードは、ベッドからの転落防止に効果的ではありますが、ベッドガードを使用できる年齢には決まりがあります。日本では生後18ヶ月以上、アメリカでは2歳以上となっており、それ以下の年齢のお子さんの場合は使用を避けてください。

ベッドガードもなく、ベッドで寝なければならない場合は両脇に大人が寝て、お子さんを間に寝かせてあげましょう。両脇に親が寝れば、赤ちゃんが就寝中にベッドから落ちることはありません。

寝ている時にすごく動きまわる子は、ベッドの足元のほうから落ちてしまうこともあるので、万が一のことを考えて、足元に使用していない椅子などを設置することをおすすめします。

また、大人が寝返りをした拍子に赤ちゃんを下敷きにしてしまう悲しい事故が起こらないよう、2つのベッドをつなげてベッドの空きスペースを多く確保するようにしましょう。

2.温度や湿度の確認

赤ちゃんの睡眠に適切な温度は、親が少し肌寒く感じる20℃~22℃です。しかし、実家や旅行先ではなかなか思う通りにならないと思います。その場合は、服装で調整を。大人が少し暑いなと感じたら、いつもより薄着に。逆に、親が寒いと感じるくらいの温度のときは、一枚多く着させましょう。

部屋の乾燥も大敵です。ホテルに加湿器がない場合は、ホテルのタオルを濡らし、部屋のところどころに濡れたタオルを置いて。私は子どもたちが寝る前に熱いシャワーを流し、部屋の湿度を少しあげ、濡らしたタオルをハンガーにかけ、部屋につるしています。これだけでも結構効きます。赤ちゃん 帰省 寝かしつけ

3.ホワイトノイズを活用

ホワイトノイズとは、さまざまな周波数の音が均等に混ざり、一定の大きさで繰り返し発生する音のこと。かつてテレビがブラウン管だった時代、放送終了後に流れた「シャーッ」という音だったり、換気扇の「ゴーッ」という音がホワイトノイズ。大人はもちろん、乳幼児の入眠に効果があると言われています。

ホワイトノイズ専用のアプリもありますし、検索すればYouTubeでも見つけることができますので、タブレットやスマートフォンでホワイトノイズを流してあげるといいですね。

電波の関係などで難しい場合は、お風呂の換気扇を回したりするのもよいでしょう。

4.光をシャットアウト

朝日の光がカーテン越しから入ってきてしまうと早朝起きにつながってしまうので、遮光カーテンを使用して朝日をシャットアウトしたいですが、旅行先などでは難しい場合も。その場合は、カーテンの上や下から光が漏れないようにタオルやクッションで隙間を埋めてみましょう。

5.ベッドシーツを持っていく!

旅先には、いつもと同じベッドシーツを持参するのがベスト。ある研究によれば、ふだんの環境と同じ匂いをかぐと、泣いたりむずかったりが軽減するそう。使い慣れたシーツを使えば、安心して寝てくれる確率が高くなりますよ。赤ちゃん 帰省 寝かしつけ

6.ねんねルーティン

「寝る前に毎日同じことを同じ順番で繰り返す」のが「ねんねルーティン」。同じ本を読む→薄暗い寝室に行く→ハグをして子守唄を歌う…など、ルーティンを決めて毎日続けることで、赤ちゃんはリラックスし、安心して眠りについてくれるのです。

帰省や旅行中は、ふだんとは生活リズムも環境も変わり、赤ちゃんにとっては落ち着かず、不安になる可能性が高いもの。そんな時こそ、「ねんねルーティン」で赤ちゃんを安心させてあげましょう。また、いつもよりスキンシップを多めにすることを心がけてみてくださいね。


自宅ではセルフねんねができていたのに、帰省や旅行中に添い寝をしたことで、セルフねんねができなくなってしまうことはよくあること。セルフねんねを一度習得していれば、2回目は1回目より短時間でセルフねんねできるようになることが多いので安心してくださいね。添い寝をしてしまったことを気にするより、思う存分家族や友達との時間を楽しんでほしいと思います。

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【監修】 愛波 文 乳幼児睡眠コンサルタント

国際資格認定機関IPHIの日本代表を務め、370人以上の乳幼児睡眠コンサルタントを育成。出産後、夜泣きや子育てに悩んだことから米国で乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、現在は日本を代表する乳幼児睡眠コンサルタントとして講演や執筆等、幅広く活動。ママ・パパ向けに睡眠・子育て・教育について情報を配信する『愛波子育てコミュニティ』は、同種のサービスとしては日本最大規模に成長中。 著書に『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』(主婦の友社)、『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(講談社)、監修書に『ママにいいこと大全』(主婦の友社)など。慶應義塾大学教育学専攻卒業。

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