おなかの赤ちゃんの性別がわかるのは、だいたい妊娠6~7ヶ月頃。赤ちゃんの性別にこだわりがある人にとっては、「どっち?」とソワソワする時期ですね。今回のお悩みは、赤ちゃんが希望の性別じゃなかった妊婦さんから。ショック…を通り越して、赤ちゃんを愛せるのか自信がなくなっているそうです。ベテラン産婦人科医の天神尚子先生に聞きました。
〈お悩み〉絶対に女の子が欲しかったのに男の子でした。正直すごくショックだし、ちゃんと愛せるか不安です…
天神(以下天):ああ、コレ、わかるわ。私もそうだったの…!
編集部(以下編):先生、男の子2人ですもんね。
天:1人目はどちらでもいいと思っていたんだけど、2人目は絶対に女の子がいいと思っててね。エコーでは女の子といわれていたんだけど、生まれてパッカーンっておちんちんを見せられたときの衝撃といったら…。
編:それは腰が砕けますね。
天:エコーも今ほど精密じゃなかったのよね。名前も女の子しか考えてなかったし。ピンクのベビーバスも買ってあったし。1年くらいはあきらめ悪く、ブルーのフリフリを着せてたわ。全然似合わなかったけど。
編:笑!1年くらいで気持ちの整理がついたんですか?
天:そうね。最初の1年でいろいろ考えて、「結婚したらお嫁さんのものだから、将来は絶対に口出ししない。それがこの子のため」と覚悟を決めたわ。
編:将来は、女の子の親のほうが孫との距離は近くなりがちですよね。
天:そうなのよ~。いまだに3人目がんばっていたら…と思うこともあるし。
編:性別問題、おそるべしですね。
天:あ、今ではもちろん男の子2人でよかったと思ってるわよ。うちの次男てね、私が若かったら結婚したいって思うくらいやさしくていい子なのよ♡
編:男の子かわいいですよね~。存分にノロけてください。先生、産み分けについてはどう思いますか?
天:チャレンジするのはいいと思うわよ。男の子になるY精子と女の子になるX精子はそれぞれ「卵子にたどりつくスピード」や腟内が酸性orアルカリ性だと活発に動けるという性質が違うから、それを生かしてセックスのタイミングや方法を工夫するのが産み分けね。
編:危険はないんですか?
天:今、日本で行われている産み分けで、妊娠・出産に害があるものはないから安心して大丈夫。ただし、成功率は100%ではないから、期待しすぎはダメよ。
編:産み分けまでして、希望の性別と違ったらがっくりしそう。
天:わかるけどね。「赤ちゃんは授かりもの」とはいうけれどね。と・は・い・え!よね。人間ですものね。だから「あー、違ったね」って笑えるくらいの人には産み分けはおすすめって感じかしらね。それに希望の性別でなかったから赤ちゃんがかわいくない、なんて人はいないから大丈夫。次男を溺愛している(長男もね)私が証明です!
編:先生にそこまで言わしめる次男さん、会ってみたいです。
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