哺乳瓶やおむつ替えシート、着替えやおもちゃなど、形や大きさの異なるさまざまな荷物が多くなりがちな赤ちゃんとのお出かけ。そこであると便利なのが機能性バツグンの「マザーズバッグ」。ここでは、定番の人気バッグから最近人気急上昇中の、機能的なマザーズバッグをご紹介します。先輩ママたちの口コミや、後悔しない選び方についてもチェックしてみてくださいね。
マザーズバッグとは?
マザーズバッグとは、赤ちゃんに使うお世話グッズを入れる、ママのためのお出かけバッグのこと。
「マザーズバッグ」として販売されている専用の商品だけでなく、一般的なバッグを使っている場合でも、赤ちゃんのお世話グッズを入れて持ち運んでいれば、総じて「マザーズバッグ」と呼びます。
また「ママ」のバッグとはいえ、もちろん「パパ」が使うこともあり、ママパパ兼用で使えるユニセックスなデザインのバッグを選ぶ人も増えています。
マザーズバッグはどんな人にも必要?
「マザーズバッグ」として販売されているバッグは
・普通のバッグより容量が大きい
・収納ポケットが多め
・防水加工が施されている
・おむつ替えシートがついている
・使用済みおむつや汚れた肌着を入れる消臭ポーチがついている
・哺乳瓶やドリンク用の保冷・保温ポケットがついている
など、子育て中のママにとって便利な機能がたくさんあります。
赤ちゃんとのお出かけでは、お世話グッズの持ち運びはマスト。必要なものを整理して持ち運べるバッグは、1つは持っておくと便利です。
マザーズバッグを購入する時期やタイミングは?
産後すぐは出かけられず、また慣れないお世話で余裕がない場合が多いので、まずは産前の出産準備グッズの1つとして用意しとくと安心です。「出産の際の入院バッグ(陣痛バッグ)としても使えて便利だった」という意見もありました。
一方で、「産後、具体的に何を持ち歩くのか把握してから購入したい」というママもいます。オンラインショップで購入すればすぐに届くので、産後の用意でも遅くはありませんが、一般的に初めてのお出かけとなる、1ヶ月健診までには準備しておくとよいでしょう。
また、赤ちゃんが成長してきて荷物の量に変化が出始めてから、2つめのバッグを探すママも。歩きはじめて行動範囲が広がる1歳前後に、購入を再検討するママも多いです。
マザーズバッグの人気のタイプと口コミをチェック!
マザーズバッグとして選ばれるバッグには、どんな種類があるのでしょうか。先輩ママ278人に聞いた、マザーズバッグのおすすめのタイプと、そのバッグを選んだ理由をご紹介します。
小児科の看護師経験もある保育士・山賀路子先生のアドバイスも参考にしてください!
山賀路子先生▶アンミッコ保育園・春アンミッコ保育園を運営する株式会社アンミッコ代表。看護師資格をもつ保育士で、2児の母。赤ちゃんとママを温かく見守る頼もしい先生です。
Q.先輩ママに聞きました!おすすめのマザーズバッグのタイプは?
リュックタイプを使用しているママが約5割、次に多いのがトートバッグで約3割、ショルダーバッグ・多機能タイプが約1.5割という結果に。
おすすめNo.1は【リュックサック】
「赤ちゃんを抱っこしやすいから」「手をつないで歩けるから」という理由でダントツ人気なのがリュックタイプ。子どもが1人で歩けるようになり、外でもより目を離せなくなる1歳前後のママからの支持率も高いです。トートバッグなどに比べて荷物が取り出しにくいという難点も。
【先輩ママの口コミ】・「子どもがよく動くようになってからは、両手をあけたくてリュック派に」
・「上の子も連れて3人のお出かけが多く、機動性を重視したいから。貴重品類はすぐに使えるように、ミニショルダーポーチを活用してます」
【保育士ポイント】「肩の負担が少ないので、ママも楽チン。とくに上の子がいるママには、両手が使えるリュックがおすすめですね。保育園に送り迎えするママや自転車に乗るママには一番人気です」(山賀先生)
人気No.2は【トートバッグ】
十分な量の荷物が入り、中身も見えやすく使いやすいのがトートバッグタイプ。荷物が取り出しやすいので、お出かけデビューしたばかりの0~1歳ごろの赤ちゃんがいるママによく選ばれています。抱っこでお出かけのときには、肩ひもがなるべくずれないような工夫のある形がおすすめ。
【先輩ママの口コミ】・「まだお出かけに慣れないので、たっぷり荷物が入る大きめのトートを愛用」
・「すぐに荷物を取り出せるように、肩掛けできるトートが使いやすいです」
【保育士ポイント】「荷物を出し入れしやすいトートバッグバッグは人気の形。とくにショルダーが長めで、肩掛けできるものが便利です」(山賀先生)
便利なNo.3は【ショルダーバッグ(2WAY、3WAYタイプ)】
斜めに掛けて持てば両手があいて、リュックよりも荷物が取り出しやすいのがショルダータイプ。ショルダーの場合、ストラップが取り外しが可能でトートと兼用で使える2WAYタイプ、さらにリュックにも変身する3WAYタイプなど多機能なものが多いです。抱っこでお出かけの場合は斜めがけができないので逆に持ちづらいことも。
【先輩ママの口コミ】・「基本は持ち手2本でしっかりしているトートバッグで出かけることが多いのですが、公園などで急に子どもを追いかけなくてはならないときに、やっぱりショルダーが便利だなと思う」
・「アウトドアブランドの2WAYになる軽量タイプ。夫と一緒に使えるデザインを選びました」
【保育士ポイント】「ベビーカーのときは、斜め掛けのショルダーバッグもおすすめです。両手が使えるのでベビーカーを押しやすいですし、荷物もすぐに取り出せます」(山賀先生)
先輩ママたちはマザーズバッグに何を入れている?
赤ちゃん連れのお出かけで必要なものは、月齢や行き先によって変わってきます。今回は①近所へのお出かけと、②電車などを使って少し遠くへお出かけした場合に分けて紹介します。それぞれのシーンで、マザーズバッグに入れておいたほうが安心な荷物を確認してみましょう。
①公園や定期健診など、近所へ出かける場合・母子健康手帳
・健康保険証とお薬手帳
・ガーゼハンカチ、ティッシュ
・紙パックや赤ちゃんマグの飲み物(月齢によりミルクセット)
・抱っこ紐
・冷房の効いた屋内でサッと羽織れる服
・サブマザーズバッグとして使える、折りたためるショッピングバッグ
・おむつセット(おむつ、おしりふき、おむつ替えマット)
・ビニール袋 数枚
②電車やバスなどを使い、少し遠くへ出かける場合
(①にプラスして)
・SUICAやPASMOなどの交通系ICカード
・ミルクセット(哺乳瓶、粉ミルク、お湯・水)
・授乳ケープ
・スタイ
・離乳食セット(離乳食、スプーン・フォーク)
・おやつ
・カメラ
・折りたたみ傘やベビーカー用のレインカバー
・お着替えセット
・おもちゃ
ビニール袋は使用済みのおむつを入れるだけでなく、濡れた服や汚れたガーゼを入れるなど、何かと活躍するので数枚あると便利。
汗をかいたり、転んで汚れたり、ゆるゆるうんちがもれたり、月齢や季節によって汚れる理由は変わりますが、移動のあるお出かけでは、お着替えセットも忘れずに持参しましょう。
電車やバスなどで移動中に赤ちゃんが飽きないよう、お気に入りのおもちゃがあると安心。初出しの新しいおもちゃもおすすめです。
このほか、赤ちゃんが持ち歩きたがるアイテムがあったり、季節やお出かけ先、時間帯によってもマザーズバッグの中身は変わるので、適宜追加していきましょう。
マザーズバッグの選び方アドバイス!
マザーズバッグを選ぶ際のポイントと注意点、あると便利な機能について、先輩ママと、保育士の山賀路子先生に教えてもらいました。
先輩ママたちの「バッグ選びで失敗!」エピソード
実際に使ってみないとどのタイプが自分に合う形なのか、なかなか分かりづらいかもの。そこで参考までに、ママたちが使ってみて実感した、バッグ選びに関する失敗エピソードを聞きました。
・「トートバッグを使用していましたが、持ち手の紐が細くて、肩に食い込んで痛かった」
・「荷物が多すぎ&重すぎて、お出かけ中に肩紐がちぎれてしまったことが」
・「自分の体に対してバッグが大きすぎて、バランスが悪かったです」
・「デザイン重視で買ったら全然荷物が入らず、無理して使っていたらチャックが壊れました」
・「大きいからついつい入れすぎて、どこに何があるのか分からなくなります」
・「抱っこ紐で出かける場合、リュックだと肩に二重の負担がかかり痛い」
・「ショルダータイプは抱っこ紐のときには使えないので、リュックに買い替えました」
保育士おすすめのマザーズバッグは?
【容量たっぷりの大きさ】
マザーズバッグでまず重視したいのが大きさ。赤ちゃんまわりのお世話グッズを入れるので、荷物がたくさん入る大きいバッグがいいでしょう。 またはじめての子育ての場合、「近所にしかお出かけしないから小さくてもいいわ」というママにも、抱っこ紐が入るぐらいの大きめのバッグがおすすめ。たまに、自分の腰に抱っこ紐をぶら下げたまま歩いているママを見かけますが、危ないですし、見栄えもよくありません。けれども、抱っこ紐は収納すると意外とスペースを取るもの。大きいバッグなら赤ちゃんを抱っこ紐から出して外したあとも、サッと収納できます。
【ポケットがいっぱいある】
赤ちゃんのお世話の際、使うものをすぐ取り出せるように、小物を小分けに収納できるポケットがたくさんあると便利です。内側であれば、哺乳瓶を立てて収納できるボトルホルダーや、貴重品を収納できるファスナーつきのポケットがあると重宝します。
【マザーズバッグ自体がとにかく軽い】
マザーズバッグで大切な要素の1つが、バッグ自体の軽さです。容量が大きくて見た目もおしゃれなマザーズバッグでも、バッグ自体が重かったら大変な思いをするのはママです。マザーズバッグにはたくさんの赤ちゃん用品を収納するので、総重量は相当なものになります。見た目のかわいさだけで購入せず、重さも考慮して選びましょう。
【マザーズバッグを持っても両手が使える】
バッグの形はリュックやトートバッグ、ショルダーバッグなどありますが、ママの両手が使えるものを選びましょう。両手があいていれば、赤ちゃんをすぐに抱っこすることもできます。とくに、赤ちゃんが歩き出したら常に両手をあけておきたいものです。
【拭き取りやすく、洗える素材でできている】
ミルクこぼしや汗をたっぷりかいた着替えを入れたり、抱っこしながらとっさに床に置いたりと、赤ちゃんとのお出かけで使用するバッグは何かと汚れやすいものです。汚れたら濡れた布で拭き取れるものか、洗える素材のものがおすすめです。
【マザーズバッグの表面が防水・撥水素材】
できれば雨の日でも使えるタイプがおすすめ。バッグの表面に撥水加工や防水加工が施されたバッグなら、中身が濡れずに安心です。
【便利なオプションがついている】
デオドラント加工を施した消臭ポケットや、同じく消臭効果のあるおむつポーチつきのマザーズバッグだと、使用済みのおむつを持ち帰るときにも、周囲に気を使わなくてすみますよね。 また、保冷・保温ができる哺乳びんやマグ専用のケースがついているバッグもあります。自分が赤ちゃんのお世話するうえで便利な機能…という目線でマザーズバッグを選ぶといいでしょう。