大切なぬいぐるみを、病院で優しくケアして治してくれる「ぬいぐるみ病院」をご存じですか?壊れてしまったぬいぐるみを修理するのではなく、「治療」してくれるこの病院が、話題を集めています。心温まる治療とケアでぬいぐるみを元気にする「ぬいぐるみ病院」とはどんなところなのか、病院を運営する堀口さんに教えていただきました。
ぬいぐるみ病院とは
ぬいぐるみ専門の病院として多くのぬいぐるみを元気にしている「ぬいぐるみ病院」は、いわゆるぬいぐるみの修理やクリーニングを行っているところ。
特徴的なのは、ぬいぐるみを一人の患者さんとして接しており、一般的なおもちゃのクリーニング・修理などとは一線を画していることころ。こちらでの主な施術内容は、ケガの治療や愛され色(=身体の汚れ色)をケアするエステです。
家族や友だちのように、大切なぬいぐるみと一緒に暮らしている方のための専門病院として運営されていて、ぬいぐるみの治療を通して、その家族の心のケアも目指しています。
ぬいるぐみ病院のポリシー
●高い技術力で治療する
「クオリティ」(技術)●お一人お一人を愛し心に寄り添う
「ケア」(こころ)●素敵な思い出を作っていただく
「イベント」(楽しさ)ぬいぐるみ病院では、この3つを非常に大事にしており、ぬいぐるみへの優しい想いに引かれて、ぜひ預けたいという人が年々増えています。
ぬいぐるみ病院で行える治療とは?修理内容をチェック
ぬいぐるみ病院では私たちが普段通う病院のように、「○○科」という名称で治療内容が分かれています。具体的に見てみましょう。
内科
入院したらまずはこちらの科で触診。その後、各診療科へ振り分けられます。
外科
ぬいぐるみの中のビーズの交換や綿の入れ替えのほか、腕が取れた、穴が開いた場合の縫合などを行っています。
整形外科
顔や身体が伸びたり、ゆがんだりしてしまうと印象が変わるので、元の印象になるべく近づけるよう調整しています。
耳鼻科
目や耳・鼻・くちばしなどの形を整えたり、修復したりします。
リハビリテーション科
退院後、スムーズに動けるよう、治療後に身体を動かして練習します。
薬剤部・ICU(集中治療室)・外来も
そのほか、退院時に化膿止め薬(キャンディ)を手配してくれる「薬剤部」や、重度の症状に対応するための「ICU(集中治療室)」も。皮膚移植なども行われていて、本物の病院さながらです。
入院以外にも、事前予約は必要となりますが、「外来」での治療も行われています。限定にはなりますが、1日で終わる治療内容の患者さんや、片時も離れたくない・・・という人には嬉しいですね。
エステも人気
治療以外にも、特別ケアの「エステ」も人気で、オプションでぬいぐるみのお肌専用に開発された、プレミアムトリートメントなどが受けられます。
こちらも、本物のエステサロンのように充実した内容です。治療と一緒にオプションなしで受けられる「やわらかエステ」(お風呂と綿の入れ替え)もあります。
ぬいぐるみ病院ならではのサービスとは?
これまで培ってきた高い技術力での治療はもちろんのこと、ぬいぐるみ病院には心温まるケアが充実。この病院ならではのサービスとして、患者さんやその家族に愛されています。
1人の入院をやさしくサポート
たとえば、入院で家族と離れて心細い患者さんを癒やすために、スタッフが「添い寝」してくれたり、患者さんにつき1人の「付き添いさん(ぬいぐるみ)」が一緒に入院できたりするほか、ホームシックになった患者さんの話を聞く「癒し隊」や「ゆるみ隊」がいて、入院中はそばに付いて励ましてくれます。
また、入院中は「ぬくもりメール」でその様子が家族に伝えられ、自宅で待つ家族の心も温かくしてくれます。
入院が楽しくなるメニューやイベントがたくさん
ぬいぐるみ病院へ入院するのが楽しくなるように、ユニークなイベントも用意されています。
たとえば、治療が終わると入院中の患者さんが集まって交流する「退院パーティ」が行われたり、おくるみ風パジャマや帽子などが選んで持ち帰れる「コーディネートサービス」(オプションメニュー)など。
入院中にステキ思い出をたくさん作って、大好きな自宅に帰ることができるのですね。
退院時は病院のお箱バスで帰宅
退院の時には、ぬいぐるみ病院オリジナルの「お箱バス」で、家族の待つ自宅まで。帰るまで細やかな心遣いがされていることが伝わってきます。
心づくしのサービスでぬいぐるみを治療・ケアすることが、そのぬいぐるみを大切に思う家族の心の安らぎにもつながっているのですね。
ぬいぐるみ病院への来院の流れ
わが家のぬいぐるみも「ぬいぐるみ病院」へ入院させたい!と思ったら、どのようにすればよいのでしょうか?申込から入院、そして退院までの流れをご紹介します。
①入院申込
入院させたいという方は「申込ページ」にアクセスし、患者(ぬいぐるみ)の情報や現在の身体のお悩み、症状などの情報を送ります。その時に写真があると、症状が伝わりやすくなります。
「ぬいぐるみ病院」入院申込について
②入院日予約
申込後、入院の順番が近づくと問診票と専用の予約ページがメールで送られてきます。この段階で、入院日の予約を行います。
③入院準備・送り出し
問診票に記入し、ぬいぐるみに「うちの子印」を付けて(病院でわかりやすいよう名前を付ける)、いよいよ入院です。
④入院時の診察
院長先生の「いのの先生」が診察し、治療の提案を行います。その後ご家族と相談のうえ、治療・ケアがスタートします。
⑤治療・ケア
治療期間は平均して約1〜2ヶ月くらいかかります。
またエステのみの場合には、2〜3週間程度で退院できます。ちなみにエステは、身体の中の綿を全部出してシャンプー&トリートメントを施します。
⑥退院パーティ
治療が終わったら、退院パーティに参加できます。その時の様子は写真で家族にも届けられ、治療後の様子をいち早く確認することができます。
⑦退院
治療費の支払いが完了したら、ついに退院です。お祝いのリボンを掛けてもらって、「お箱バス」に乗って帰ります。
その時に化膿止めのお薬(キャンディ)も処方されます。
まるで私たち人間が入院する時のような流れですよね。しっかり&ぬくもりある体制で受け入れられていることがうかがえます。
ぬいぐるみ病院を利用した人たちに感想を聞きました!
実際に「ぬいぐるみ病院」へ大切なぬいぐるみを入院させた家族は、どのように感じているのでしょうか?これまでに利用した人たちの声を一部ご紹介します。
入院は不安でしたが、家族は大満足です(ぴーすけさん)
今までも離れたことがなく、どこに行くのも一緒だったので、「毎日どうしてるか・・・」と気になりましたが、こまめに日々の様子や写真を送ってくださり、病院側から連絡してくれることで、私達も気持ちに安心感が生まれました。
そして、この子の入院生活の間、私達はとても楽しませていただきました。
なにかあった時はまたこの病院でお願いしたいと思います。皆さん本当にお世話になりました!
入院中、大切にしてもらったことが嬉しかったです(ふらのさん)
お顔やフォルムがガラリと変わってしまうと悲しいなと心配していましたが、丁寧に治療方針のご案内をしてくださり、しっかり確認、納得の上ですすめていただき、本当に安心しました。
入院中に送られてきた写真を見ると、うちの子がどんなに大切に接してもらえているかが分かり、涙が出るほど嬉しかったです。
ぬいぐるみ病院での日々は宝物だよ、と話してくれているうちの子です。愛の溢れる素晴らしいぬいぐるみ病院さんに出会えて幸せです。
お預けして本当によかったです(くまさん)
ものすごくものすごく大切に扱ってもらった様子で、ハートに包まれて帰ってきました。メッセージも付いててなんだか嬉しかった!
大切なぬいぐるみこそ、愛ある「ぬいぐるみ病院」へ!
ぬいぐるみ病院は、いつまでも一緒に居たいと思う気持ちに寄り添ってくれる優しい場所です。私のぬいぐるみ、少し元気がなくなってきたかな・・・と思ったら、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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「絵本を楽しむ=主人公の心をもらうという営み。多様性を育み、生きる強さを与えてくれる」