この記事は、おしゃぶりをいつからいつまで使うか、ということについてまとめたものです。「おしゃぶりはいつから使うもの?」「いつまで使っていい?」「どんなときに使うの?」など、おしゃぶりに関するママたちの疑問と、おしゃぶりのメリット・デメリット、使うときの注意点などについて、臨床心理学の専門家、塩崎尚美先生にお聞きしました。
「おしゃぶり」とは
おしゃぶりは、ママの乳首の形をまねてゴムやシリコンなどで作られた育児グッズです。
おしゃぶりの形や素材にはさまざまなものがあり、新生児のころから使えるものも市販されています。
赤ちゃんはおしゃぶりを吸うことでママのおっぱいを吸っているような安心感を得られ、落ち着くと考えられます。
おしゃぶりは、いつからいつまで使うもの?
おしゃぶりをいつからいつまで使うかは人それぞれ
おしゃぶりは育児に必須のものではなく、「いつから使うといい」「いつから使わなければならない」というものではありません。
おしゃぶりは一度使い始めると習慣化しやすく、毎日使い続けるようになることも多いですが、赤ちゃんが長時間くわえたままでいることや、使い続けることが習慣化することには、赤ちゃんにとってよくない影響もあるといわれています。
指しゃぶりと違い、おしゃぶりは、周囲の大人が与えなければ出会わないものです。使うときにはメリット、デメリットをよく理解したうえで与え、長時間使い続けることがないよう注意することが必要です。
また、長く使い続けるほど、そして、子どもが大きくなるほど、やめるときに苦労することが多いため、1歳半~2歳ごろまでにはやめることが望ましいでしょう。
おしゃぶりの効果は?どんなときに使う?
離乳のサポートとして、おっぱいの代わりに使う
おしゃぶりの一つの役割として、離乳のときに、赤ちゃんの不安を解消するために使うことが考えられます。
母乳の赤ちゃんは、月齢が進み、離乳食が進むと、だんだんとおっぱいが「栄養源」ではなく、「安心材料」になっていきます。
卒乳のとき、おっぱいがなくて不安な赤ちゃんにおしゃぶりをくわえさせると、安心して眠ったり、ご機嫌になったりするメリットがあります。
赤ちゃんの不安解消やグズリ対策として、ママのストレス軽減に
おしゃぶりを使うことのいちばんのメリットは、赤ちゃんが「安心できること」。
おしゃぶりを吸うことで、ママのおっぱいを吸っているのと同じ感覚になり、精神的に安定するのでしょう。寝つきやすくなったり、おとなしくなったりして助かるというママも多いようです。
寝かしつけるときのほか、外出先でグズッたとき、ママが家事をしたいときなどに使うと、赤ちゃんが落ち着いて、ママのストレスが軽減されるというメリットもあるでしょう。