赤ちゃんのおちんちんやおまたのこと、この状態でだいじょうぶなの? という疑問がママにはたくさんあります。ママからのリアルな“わからない”を、泌尿器科の先生にお聞きしました。
Q1 朝、おちんちんが立っていました!
実は赤ちゃんの勃起は日常的なこと
勃起は赤ちゃんのときからあり、ふつうのこと。ペニス(おちんちん)の成長過程のひとつなので気にしなくても大丈夫です。何もしていなくてもピョコンとなったり、おむつ替えでおちんちんをふいたらかたくなったり、勃起のタイミングはさまざま。まだまだ性的な意味での勃起ではないのでご安心を。
Q2 タマタマ袋が縮んでいたり、デーンと伸びていたり。これってふつう?
温度と緊張で大きさが変化します
タマタマ袋は放熱器(ラジエーター)。体温調節の働きを持っています。暑いときはシワを伸ばして表面積を大きくして放熱。寒いときはキュッ!と縮んでシワシワになり、表面積を小さくして放熱を防いでいるのです。また、緊張したりビックリすると精巣がぐっと上にあがるので大きさが変化します。
Q3 体のわりに、おちんちんが小さめ。パパが心配しちゃってます!
見えているのがすべてではありません
赤ちゃんは皮下脂肪が多く、おなか(恥骨周辺)がぷっくりしています。おちんちんはこのおなかの肉に埋もれて見えなくなっているだけで、おちんちんの根元を押すと実は意外と長かったりするのです。赤ちゃんの時期が過ぎれば、また変わってくるので心配いらないでしょう。
Q4 おしりがかぶれているときのケアの仕方を知りたいです
清潔と乾燥、そして保湿も。強くこするのはNG
おしりが真っ赤になっていたりかぶれているときは、おしりふきでゴシゴシふきとるのはやめましょう。座浴やシャワーでうんちの汚れを落とし、水分をタオルでやさしく押しつけるようにふくのがポイント。保湿クリームや処方薬を塗り、よく乾かしてからおむつをつけて。
Q5 おちんちんをさわったり引っ張ったり。ちょっと恥ずかしい〜
おちんちんを発見してさわっている場合がほとんど
あるとき急に自分の体についているおちんちんを発見してさわって遊んでいるのでしょう。「ただそこにあったから」という感覚です。みんなさわるものなので大丈夫。ただおちんちんがかゆくてさわっている場合もあります。炎症を起こして赤くなっていないかむいてチェックを。
Q6 おりもののようなものが…。赤ちゃんでもおりものってあるの?
あります。少量であれば問題ナシ
赤ちゃんでもおりものが出ることはあり、ふつうのこと。少量であれば何かの病気であることは考えにくいのでとくに問題はありません。ただ、急におりものの量が増えたり、においが強い場合は性器の炎症が考えられます。おりものの様子を観察しつつ、医師に相談して。
Q7 おちんちんがいつも右向き。まっすぐじゃないの?
おちんちんの向きは寝ぐせみたいなもの
おちんちんが多少どちらかに向いているのはふつうのこと。おむつのあて方、しまい方などのくせで、若干湾曲するのでしょう。まるで寝ぐせのようなものですね。ただ、常に大きく曲がっている場合、とくに勃起したときに極端に曲がっている場合は医師に相談して。
Q8 気をつけていても、おむつかぶれを繰り返します
かぶれる、かぶれないは個人差があります
短時間でもおむつが蒸れた状態で過ごすとおしりが真っ赤になってしまう子もいれば、何時間でも装着していられる子も。おむつかぶれをするかしないかは、赤ちゃんそれぞれの肌質によってちがってきます。日ごろから清潔と乾燥を心がけつつ、長引くようなら受診し、軟膏でケアを。
Q9 タマタマ袋の色が黒いのですがどうなのでしょう?
色の黒さはホルモンの関係。だんだん薄くなります
生後間もない赤ちゃんの陰嚢(タマタマ袋)は、比較的黒い傾向があります。おなかにいたときのお母さんのホルモンの影響で黒ずみ、生まれたあともその名残がしばらく続くから。色は次第に薄くなっていきますよ。そもそも色も形も個人差があるもの。気にせず大丈夫。