子育てがうまくいかない、毎日イライラして叱ってばかり。「ダメなママでごめんね…」と悩んでいる方は多いと思います。そんなときは、その行動を誘発する【しくみ】を見直してみることが大切なのだとか。
そこで、小学生ママたちが抱えるお悩みと解決ポイントを、ご自身もADHD(注意欠如・多動症)の傾向がある臨床心理士・中島美鈴さん監修『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』から一部ご紹介します。
Q.勉強をしたらごほうびをあげる。これは甘やかし?
A.ごほうびは甘やかしじゃありません。習慣化のための助走です!
私たちは「やりたくないけど、やらなくちゃいけないこと」をたくさん抱えています。大人は「イヤだけど、やらないとあとで困る」と見通せるからなんとか頑張れますが、子どもはそういうものに対して、「活性化エネルギー」(最初の一歩を踏み出す力)をなかなか出すことができません。ADHDタイプの子ならなおさらです。
「できたらごほうび」という方法を、快く思わない人も多いと思います。「ごほうびにお金をかけたくない」「子どもにこれ以上、物を与えたくない」「ごほうびがないとできない子になってほしくない」というのが主な理由でしょう。
だとしたら、生活の中にあふれている「ごほうび的なもの」を、ごほうびに使いましょう。
ちなみに私は、コーヒーチェーンのカフェラテが好きなのですが、ごほうびに使いたいので普段は飲みません。「仕事を2時間に終わらせたら飲むぞ!」と決めて始めると、仕事がめちゃくちゃはかどるのです。
やる気が出ないときには、先にごほうびを出すことも一つの方法です。いずれにしても子どもに「どっちがやる気が出そうかな?」と聞いて、本人に決めさせたほうが効果的です。
これはずっと続くわけではありません。子どもも少しずつ自分の意志で始めることができるようになります。そのための助走期間だと思ってください。
マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください
問題はママでも子どもでもなく「しくみ」。しくみを変える「認知行動療法」で、子どもをムダに叱る日々とサヨナラしましょう!『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』1,430円(主婦の友社)
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