前回の
【こくご教養クイズ①】で紹介したことわざや慣用句という言葉は聞いたことがありますよね。では「故事成語」を知っていますか? 昔の出来事をもとにできた熟語のこと。有名なのは「間髪を入れず」「切磋琢磨」などがあります。
今回は、人気書籍『小学生が夢中になる!こくご教養マンガ』より、普段の会話で取り入れたら知的度が爆上がりの故事成語を紹介します。あなたは意味や使い方を知っていますか?
第1問「蛍雪の功(けいせつのこう)」
この故事成語の意味を知っていますか?正解は…!?
【意味】
つらい状況に負けずに、苦労して勉強し、大きな成果を挙げること。
【使い方】
鈴木さんがピアノの全国コンクールで優勝したのは、蛍雪の功があってのことだ。
【由来】
家が貧しい二人の若者がそれぞれ蛍の光と雪明かりのもとで勉強し、成功したという中国の歴史書の話から。
第2問「塞翁が馬(さいおうがうま)」
この故事成語の意味を知っていますか?正解は…!?
【意味】幸せや不幸は変わりやすく、予測はできないので、むやみに喜んだり悲しんだりしない方が良い。
【使い方】けがをした私に、先生が「塞翁が馬なのだから、あまり落ちこまないように」と言ってくれた。
【由来】老人の馬がにげたが名馬を連れてもどってきた。その後息子が落馬して骨折したが、戦争に行かずにすんだという話から。
第3問「助長(じょちょう)」
この故事成語の意味を知っていますか?正解は…!?
【意味】助けようとして力を貸したことが、かえってじゃまになったり、悪くなってしまったりすること。
【使い方】おばあちゃんがぼくをあまやかすので、ぼくのなまけ心が助長される。
先生の様子がちがうので生徒の不安を助長した。
【由来】苗の成長を早めようとして引っ張ったところ、苗が枯れてしまったという中国の説話から。
第4問「竹馬の友(ちくばのとも)」
この故事成語の意味を知っていますか?正解は…!?
【意味】竹馬に乗って一緒に遊んだ幼いころからの友達のこと。幼なじみ。
【使い方】うちの父親とりんちゃんの父親は竹馬の友だ。
竹馬の友であるぼくと高橋くんは、おたがいに何を考えているかがわかる。
【由来】日本の竹馬とはちがって、中国では、一本の竹の上にまたがって遊ぶことを表す。どんなにがんばっても、手応えがなく、効果がないこと。
_________
あなたは何問正解できましたか? もっとたくさんのことわざが知りたい方は『小学生が夢中になる!こくご教養マンガ』をご覧ください。
今回ご紹介したことわざの他、慣用句などの言葉、文法・作文など、国語の教養をマンガで楽しく身につけられます。語彙力や表現力、文法や作文の基本など、総合的な国語力がアップ!
現役の小学校教諭・中村健一先生の監修だから、小学生が「楽しめる・笑える・理解する」のツボをおさえた1冊に。(
2,530円)