前編では子供がみずから勉強をすること、つまり努力することが楽しくなるコツを紹介してきました。ここからは、成績が良い子の共通点、親が今すぐ実践できる子供が勉強効率を上げる3つの方法を紹介していきます。
筆記用具は最低限にさせること
成績が良い人の筆箱はシンプルであることが多いです。勉強するためには、シャーペン、替え芯、ペン3色、マーカー2色、付箋などがあれば十分だからです。
お子さんの筆箱が手紙や10色以上の色ペン、キーホルダーだらけだったら要注意。それで遊んでしまうと、集中力の低下につながります。環境を整えるだけで勉強効率は3倍程変わるので、一緒に整理するサポートをしましょう。
問題集は1冊か2冊に絞る
今、自宅には同じ教科の問題集が何冊ありますか? もし3冊以上あるなら1冊は本棚に片付けましょう。頑張って勉強しているのに成績がのびない子は、いろいろな問題に手をだしていることが多いからです。
例えば「学校から配布された問題集」「塾から配布された問題集」「親が買ってきた問題集」。この場合は、学校から配布された問題集の1冊にしぼって3回解いたほうが成績はアップします。人は同じことを繰り返し勉強するほうが覚えられるからです。
五感勉強法を取り入れ1日1回10日間は続けさせる
どの教科も、基本は五感学習法がオススメ。人間は五感をたくさん使ったほうが、知識が残りやすくなるので口や耳を使う音読が基本です。音読は無理に大きな声をださなくてもいいし、ベッドに寝ながらでもOK。
ただし「1日10回読む!」よりも人は長い期間で勉強したほうが記憶にのこりやすいため、「どうせ10回音読するなら1日1回×10日間」で進めるよう、ペースをコントロールしているか見守ってあげてください。
勉強=努力することが好きになる方法と、今すぐ成績アップにつなげるためにできる実践法を少しだけ紹介しました。まわりにいる頭のいいお友達も、たくさん努力をしてきています。
努力さえできれば、これを見ているあなたのお子さんも必ず成績アップします。勉強を頑張るメリットは、楽しい高校生活を送ること、生きる上で役に立つこと、そして「夢をかなえられるようになること」です。もしお子さんがまだ夢を見つけていないなら、いろいろな新しい経験をさせてください。その中から、「これは楽しい、一生続けたい」という夢につながることが見つかるはずです。
正直、今はやりたくなくても成績をあげようという取り込みを続けていれば少しずつ力がついて、いつか夢が見つかったときに叶えやすくなります。そのために、お子さんのやる気につながる環境づくり、効果をあげやすい勉強法など、親子で試していただければと思います。
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