赤ちゃんが生まれる前に、夫婦二人でゆっくりいろいろなところに行きたい!と思う妊婦さんは少なくありません。その気持ちはよくわかりますが、楽しむことよりもママの体調が何より大事。”マタ旅”の注意点をお伝えします。
異動は少なく、無理のないスケジュールを立てて
安定期になると、妊婦さんの「やりたいことリスト」に必ずあがるのが旅行。妊娠中の旅行は体調が良ければだめではありませんが、あまりに長時間の移動がなく、スケジュールに余裕を持たせることが大事。遠方への旅行は、医師に相談してからのほうが安心です。
海外旅行を計画する際も、まず医師の確認をとってから。日本との時差や温度差の大きい場所はおすすめできません。
妊婦さんに向いているのは、リゾート地など1カ所に滞在するような旅。無理のないスケジュールを組み、休憩はこまめに。母子手帳や保険証は必ず持って行きましょう。
妊婦さんが旅行に持って行くものリスト
●母子健康手帳これがあればどこの病院でも、妊娠経過がすぐ確認できます。
●健康保険証急に体調をくずした場合、病院に行くときに必要。
●診察券緊急の場合、診察券があればカルテ探しなど手続きがスムーズ。
●印鑑旅行先やお出かけ先で緊急入院、というときのために。
●連絡先カードかかりつけの病院や夫の電話番号など、連絡先をメモしたものを。
●ナプキン外出先で破水や出血したときのために、大きめサイズ1個を持参。
移動手段、こんなところに注意を!
<車>車の振動は体に負担です。移動は1~2時間を限度に。妊娠中は判断力が鈍るので、運転は家族や友人に任せましょう。車内の換気と、こまめな休憩も忘れずに。
<電車>長時間、一定の姿勢でいるとおなかに負担がかかるので、こまめに姿勢を変えましょう。気分が悪くなったら途中下車して休憩を。
<飛行機>長距離&超時間揺れる飛行機は避けたほうが無難ですが、どうしてもという場合は医師の確認がとれればOK。妊婦サポートのある航空会社もあるので、予約や搭乗時に申請を。
いつまでOK?行先別アドバイス
旅行やお出かけで、行っていいところ、ダメなところを妊娠の時期別にまとめました。旅行計画の参考にして。
温泉やスパ
【初~中期】〇 【後期】×あまり長湯をして疲れたりしないように注意!子宮口が開いていたり、膣炎がある場合はやめて。
船に乗る
【初~中期】〇 【後期】△長時間の移動はダメですが、1~2時間程度の遊覧クルーズならOK。寒さと船酔いには注意して。
山登り
【初~中期】△ 【後期】×本格的な登山は×ですが、トレッキング程度なら安定期まではOK。ゆっくりペースを心がけて。
マリンスポーツ
【初~中期】〇 【後期】△海に入るダイビングやシュノーケリングは×。浜辺で水遊び程度にとどめておきましょう。
サイクリング
【初~中期】△【後期】×できれば乗らないほうがよいもの。妊娠後期になると重心がとりにくくなり、転びやすくなるので×。
遊園地
【初~中期】〇 【後期】△ジェットコースターなど過激なアトラクションは避けましょう。歩きすぎにも注意。
妊娠中の旅行は、くれぐれも無理をしたり、自分の体調を過信しないこと。後悔することのないよう、気をつけて楽しんでください。
記事を読む⇒⇒⇒妊娠中にセックスしてもいい?注意すべきこととは?医師が解説!