ふと気づくと、うっすらと積もっている室内のホコリ。なんでも口に入れてしまう赤ちゃんや、こまごまとしたオモチャで遊ぶお子さんがいる家庭では、どうしても気になりますね。とはいえ、子育て中はなかなか丁寧に掃除もできません。
そこで、日本に古くから伝わる掃除道具「はたき」の出番!10年近くはたきを愛用している家事ライターが、手軽にホコリを取り払えて便利な「はたき」の使い方と作り方を紹介します。
そもそもホコリはどこから来るの?
ホコリは「布・紙製品から出る繊維くず」「髪の毛や垢など人の体から落ちるもの」「砂や花粉など外から持ち込まれるもの」の3つに大別されます。
どれも人が活動することによって発生するものなので、生活しているかぎりホコリが増えるのは当たり前。あまり神経質になる必要はありませんが、問題なのはホコリを溜めてしまうことです。
ホコリを長らく放置していると、アレルギーを起こしたり、体調を悪くしたり、コンセントまわりに溜まると発火の恐れもあります。なるべくこまめに掃除して、キレイにしておきたいですね。
はたきはどうやって使うの?
普段のお掃除に使います。部屋の窓をすべて開けてから、高い場所から低い場所へとホコリをはたいていきます。パタパタと音がするくらい手首のスナップをきかせるのがポイント。はたき終わったら、掃除機をかけて床に落ちたホコリを吸い取って終了です。
はたくと逆にホコリをまき散らしてしまうのでは?と思いがちですが、それはホコリを層になるほど溜め込んでしまった時の話(この場合、まずはホコリを雑巾で拭き取りましょう)。ホコリがうっすら見える程度なら、気にせずはたいて大丈夫です。
はたきのこんなところがすごい!!
こまめにはたいておけばホコリが溜まることはありません。しかもはたきを使うと、普段はなかなかできないホコリが溜まりやすい場所の掃除も簡単にできます。
①手が届かない高い場所
天井から下がっている照明のシェード、エアコンや冷蔵庫、カーテンレールの上など、手が届かない高い場所のホコリも、はたきを使えばラクに払い落とせます。
②モノが置いてあるデコボコした場所
こどものおもちゃコーナー、写真などを飾っている棚や小物が多い机の上、本棚など、モノが置いてあるデコボコしたところにもおすすめ。
モノを移動させずにそのまま上からパタパタするだけでOKです。はたくことで柄の先の布が空気を巻き上げながらしなやかに動き、布が直接触れた場所だけでなく、その周囲のホコリもキレイにはたき出してくれます。
③電子機器まわりの配線が多い場所
テレビやパソコンまわりは配線が多く、気づくとすぐにモワモワしたホコリが溜まりがちです。パソコンのキーボードなども、ついでにはたいておきましょう。
ほかに扇風機、ヒーターやエアコンのフィルター、戸や障子の桟、幅木の上などのホコリ、マンションならば換気口に付着したホコリなども、はたきでラクに取り除けますよ。
楽しくはたいてホコリを溜めない!
私ははたく時のパタパタという音が好きで、つい夢中になってあちこちパタパタしてしまいます。掃除が終わると部屋がスッキリするのはもちろん、清々しい気分にも。吊り下げ収納時の姿もなかなかの美しさで、目にするたびに和めますよ。
使用頻度に決まりはありません。掃除のたびに使ってもいいですし、週に1度でも、ホコリが気になってきたら、でも構いません。ホコリを溜めてしまわないよう、自分なりのペースで日々のお掃除にはたきを取り入れてみましょう。
次のページでは、はたきの作り方をご紹介します。