調理中にキッチンで捨ててしまうもののなかには、掃除に使えるものがあります。せっかくだからひと仕事してもらって、無駄なく使い切ってから捨てましょう。捨てる前の「ついで」にできる手軽さなので、無理なく続けられるはず!ズボラライターの私でも実践できている掃除法を3つご紹介します。
エコ掃除①「卵の殻」でコップを磨く
卵の殻は研磨剤代わりになります。細かく砕いて食器洗いスポンジなどと一緒に磨くと、コップについた茶渋などのしつこい汚れを落とせます。
▲茶渋がついたマグカップも…
▲卵の殻を使って磨けば…
▲汚れが落ちました!
また、洗いづらい水筒や哺乳瓶、花瓶などは、砕いた殻と少量の水を入れてシャカシャカ振れば、汚れやヌメリが隅々までスッキリ落ちます。
ただし、ホーローやプラスチックなどの傷がつきやすい素材には不向きですので、気をつけましょう。
食器などの洗浄に漂白剤を使ってもいいのですが、わざわざ漬け置きするのは面倒ですし、赤ちゃんや子どもが口にするものに使うのは、少し抵抗も。その点からも卵の殻は安心、安全です。
殻は生卵、ゆで卵、どちらでもOK。私は殻が出たらその都度コップを磨くようにしていますが、もちろん殻を保存して、時間のある時に磨いてもいいですね。
エコ掃除②「パスタのゆで汁」でお皿を洗う
パスタやうどん、ラーメンや蕎麦などのゆで汁には、汚れを吸着するデンプン質や、サポニンという天然の界面活性剤が含まれているそうです。
捨てずに残しておいてお鍋やフライパン、食器などを洗えば、油汚れがウソのように落ちて、キュッキュッと音が鳴るくらいキレイになります。
油っぽいベーコンを使ってパスタを作った後の片づけが憂鬱だった私ですが、ゆで汁を使うようになってからは洗うのが楽しみになったほど。驚きの洗浄力をぜひ試してみてください。
エコ掃除③「みかんの皮」でシンクを拭く
みかんやオレンジ、レモンなどの皮も捨てる前に使いましょう。皮の内側の白い部分でシンクや水道の蛇口などを拭くと、簡単に汚れが落ちてピカピカになり、爽やかな香りも相まって気分もスッキリしますよ。
柑橘類に含まれているのは、クエン酸、リモネン、ペクチンという成分。
酸性の「クエン酸」は水アカや石けんカスなどのアルカリ性の汚れを中和して落とし、精油成分でもあるいい香りの「リモネン」は油汚れに高い効果を発揮、「ペクチン」はコーティング作用やツヤ出し効果があるそうです。
これらの成分をフルに活用するなら、耐熱皿に1個ぶんの皮を乗せて500Wで2分ほど電子レンジでチンしてみてください。蒸気が庫内に充満して汚れが落としやすくなり、いい香りも漂ううえに消臭&除菌効果も。
その後、ふきんで水気をしっかり拭き取れば、庫内はさっぱりキレイになります。みかんの皮を使った拭き掃除は、お子さんといっしょにやってみても楽しいですよ!
キッチンは食べ物を扱う場所なので、なるべく洗剤や漂白剤などを使わずにキレイをキープしたいですね。ここでご紹介した掃除法は天然由来の成分を利用したものばかり。お金もかかりません。環境にもお肌にも、お財布にもやさしいエコ掃除、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。
文・写真/石野祐子(家事セラピストユニット「
いえはな」主宰)
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