手作りおもちゃの魅力は、子どもの成長に合わせて作り方を変えることができること。赤ちゃん期を過ぎたら、子どもといっしょに作るともっと楽しくなりますね。材料さえあれば簡単に作れる、〈運動力〉〈五感〉〈想像力〉〈考える力〉を育てる手づくりおもちゃの作り方を紹介します。
運動力を育てる!レジ袋ボール
レジ袋1枚あれば、いろいろなおもちゃが作れます。袋の中に空気を入れて口をギューっと縛れば、簡単風船のでき上がり。ポーンと投げて遊べます。そこにマジックペンで目鼻をつけたら、お人形に変身。
ここでは、レジ袋で簡単に作れるボールを紹介しましょう。
小さいボールなら1枚、大きなボールなら2~3枚でできます。持ち手の部分が内側になるようにしてぐるぐる丸めて、外側をビニールテープで巻きます。カラフルな色を何色か使うと、見た目に鮮やか。まだ目がはっきり見えない赤ちゃんでも楽しめます。
水に浮くのでお風呂やプールでも遊べます。
はいはいする子なら、ボールを転がして追いかけっこ。歩ける子なら、的を目がけて「エイヤ」と投げてみて。2歳くらいになったら、ミニキャッチボール。成長に合わせて、遊び方をステップアップさせましょう。
\脳育てポイント/1歳くらいなら、ビニール袋を丸めてもらってママがテープを貼りましょう。もう少し大きい子なら、テープを自分で巻きつけるのに挑戦。ママが最初の1本を貼ってあげるなど、少しだけ手助けしてあげればできますよ。多少形がくずれても気にしないで!
五感を育てる!ペットボトルマスカラ
ペットボトルも、手作りおもちゃに最適な材料です。何本か並べたペットボトル目がけてボールを転がせば、あっという間にボーリング!上で紹介したレジ袋ボールを利用するのもいいですね。
ここではもうひと手間かけて、ペットボトルでマラカスを作りましょう。
※ 赤ちゃんがふたを開けて中身を誤飲しないよう、キャップはビニールテープでしっかりとめておきましょう。赤ちゃんでも握って振れるよう、中身は軽いもので。中に入れるものによって、出る音を変えられるので、耳からの刺激にぴったりです。色もカラフルで、見ても楽しいですね。
少し大きい子なら、「いい音が出るものは何だと思う?」と、中に入れるものから相談しましょう。お米、小石、あずき、砂などを比べて、音がどう違うか予測しながら作るのも子どもの思考を育てます。
\脳育てポイント/親指と人さし指で物がじょうずにつまめる子なら、ボトルの中に物を入れるのを手伝ってもらうことができます。ペットボトルの口は狭いので、ゆっくりあせらず入れるように励まして。食べてしまったり、ピックやストローを持ってウロウロしたりしないよう、じゅうぶん注意して。
想像力を育てる!〇△▢ブロック
丸、三角、長方形、正方形、半円。いろいろな形に切ったフェルトを組み合わせて「絵」を作りましょう。想像力を駆使することで、三角と四角の組み合わせが「家」に見えたり、「車」に見えたり「ロケット」に見えたり。
最初のうちは、ママが作ったものをマネしているだけでも、しだいに自分なりの「絵」をイメージするようになります。
これらのパーツは、別の遊び方にも応用できます。たとえば画用紙に、フェルトのパーツと同じ大きさで〇△▢の形を描き、パズルの要領でその上に同じ形のフェルトを重ねていくのです。
あるいは、「同じ色の仲間を集めよう」「同じ形の仲間を集めよう」といった遊びにも発展できますね。工夫しだいで遊び方はいろいろです。
\脳育てポイント/布を切るはさみは鋭利なので、幼い子どもに切らせるのは避けたいもの。それでも、フェルトの色を子どもに選ばせたり、「これは三角に切ろうか?」などとおしゃべりしながら作りましょう。同じパーツを画用紙や色紙で作るなら、子どもでも大丈夫。
考える力を育てる!色集めボックス
雑誌やカタログ、折り込み広告に印刷されている洋服や靴などを切りとり、厚紙に貼りつけましょう。赤、青、黄色の3色のアイテムに限定して、同じ色の箱に切り抜いたアイテムを入れていく遊びです。色の名前を覚え始めるころにぴったり。
「赤」「青」とひと口にいっても、いろいろな「赤」、いろいろな「青」があると、自然に理解できるようになっていきます。
はじめのうちは、色ごとに分けるだけですが、慣れてきたら大きさや仲間で分けたり、また、どのくらいのスピードで仕分けできるか、タイムを競うのもいいですね。また、緑やピンクなど、色の種類を少しずつふやしていくのもいいでしょう。
\脳育てポイント/チラシを渡し、「赤いものある?」と、切り抜くアイテムを選ぶところから手伝ってもらいましょう。はさみが使える子であれば、切り抜く作業もまかせてみて。厚紙に貼りつけて形を整えるのはママの仕事。親子で夢中になること請け合いです。
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