妊娠5ヶ月に入り、安産をお祈りする「戌の日」は、妊娠中の大切な行事。この日を機に腹帯をつけ始めます。戌の日の由来やどんなことをするのか、いつお参りにいけばいいのか…についてご紹介しましょう。
戌の日って何?
「戌の日」とは「岩のように丈夫になる子どもが生まれてくるように」という願いを込めて、岩田帯(腹帯)を巻く帯祝いのこと。多産でお産の軽い犬にあやかり、5ヶ月に入った戌の日に神社や仏閣に安産祈願をする習慣が始まりました。
戌は干支の一つですから、戌年が12年に1回あるように12日に1回、戌の日があります。安産祈願で有名な神社仏閣は、12日ごとに法要が行われることが多いようです。
戌の日はいつ?
2022年後半から2023年前半の戌の日カレンダーです。赤字になっている日にちは大安ですので、ぜひ参考にしてください。
【2022年】
●6月→2日(木)、14日(火)、26日(日)
●7月→8日(金)、20日(水)
●8月→1日(月)、13日(土)、25日(木)
●9月→6日(火)、18日(日)、30日(金)
●10月→12日(水)、24日(月)
●11月→5日(土)、17日(木)、29日(火)
●12月→11日(日)、23日(金)
【2023年】
●1月→4日(水)、16日(月)、28日(土)
●2月→9日(木)、21日(火)
●3月→5日(日)、17日(金)、29日(水)
●4月→10日(月)、
22日(土)●5月→
4日(木)、
16日(火)、28日(日)
●6月→9日(金)、21日(水)
●7月→3日(月)、15日(土)、27日(木)
お参りはいつ、誰と行けばいいの?
お参りは必ずしも戌の日でなくても大丈夫。戌の日は込み合うことが予想されるので、天候や体調をみながら無理せず予定を立てましょう。昔は妻側の実家が同行したと言われますが、今は夫婦で参拝するのが主流。
どこで安産祈願をするの?
安産祈願は多くの神社や仏閣ででき、安産祈願で有名な神社も多数あります。安産のお礼参りと赤ちゃんのお宮参りを一緒にするケースが多いため、地元の同じ場所で、という人も多いようです。
お参りする時の服装は?
特に決まった服装があるわけではありません。また、わざわざ新調する必要もなし。おなかを締め付けたりしない、ラクな服装をおすすめします。
とはいえ、神聖な場所ですから、サンダルやタンクトップ、ミニスカート…など、肌の露出が多い服装はNG。また、家でくつろぐ時のようなジャージなど、ラフすぎるのも考えもの。シンプルで清潔感&きちんと感のある服装が望ましいですね。
腹帯は持って行くの?
腹帯は神社で買うこともできますし、自分で持参した帯をお清めしてもらうこともできます。ただしさらしのみお祓いというところもあります。小さい神社だと扱っていないことも多いので、事前に確認を。
どうやってお参りするの?
神社でのお参りの作法をご紹介しましょう。お寺では本堂の前で合唱をしお辞儀を。
1 お清め
手水舎で手を洗い、口をすすぎ、身も心も清めてから参拝します。「祈願してもらう」という心構えで。
2 ご祈祷申し込み
神札所で安産祈願であることを申し出て、申込用紙を記入。初穂料を支払います。初穂料は5000円~1万円が平均的。
3 本殿に入りお祓い
順番を待ち、名前を呼ばれたら本殿に入りましょう。ご祈祷の前にお祓いを受けます。静かにすわり、軽く頭を下げましょう。
4 祝詞奏上
神主が神様にご祈祷のメッセージを送る祝詞奏上(のりとそうじょう)。引き続き、静かに頭を下げて聞きましょう。
5 二拝二拍手一拝
祝詞が終わったら立ち上がり、姿勢を正して”二拝二拍手一拝”。二度深く頭を下げ、二回拍手し、もう一度深くお辞儀を。
6 授与品を受け取り終了
神主から一人ひとりに授与品が手渡され、終了。所要時間は10~15分ですが、人数が多いと時間がかかることも。
いただいた腹帯は産後、産着にしてもOK。いずれにせよ、お祈りの気持ちを込めたものなので、粗末にすることなく大切に使い、使い古したあとは、神社でお焚き上げをしてもらいましょう。
また、無事出産を終えたら、祈祷してもらった神社にお礼参りに行くことをおすすめします。
記事を読む⇒⇒⇒安産のための産道をつくる!「おしり筋」トレーニング【おしり筋トレ#3】