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生後1ヶ月が過ぎると、もう「新生児」ではありません。視力も発達してきてぼんやりと見えるので、ママの顔を近づけると、じっと見つめることも。ここでは生後1ヶ月の赤ちゃんの成長と発達、育児のポイントなどをまとめて紹介します。
ぼんやりしていた視界が開け、焦点が合うようになります。20~30㎝先のものが見えやすく、ちょうど、授乳するママの表情がぼんやり見えています。
泣き声を出すときとは違う口や舌の動きを発見し、「あ~」「く~」などの声が出せるようになります。
これが言葉の始まりです。
まだ左右同時に動く段階ですが、強く握りしめていた手がほんの少し開くようになります。ひじの曲げ伸ばしも覚えて、リズミカルに動かすこともあります。
ひざを盛んに曲げ伸ばしして、活発に全身を動かします。宙を歩くような動きは、この時期ならではのかわいい姿です。
●顔の前で動くものを目で追うように
視力が発達し、顔の近くでものを動かすと追視します。目と連動して首を動かす子も。色は、はっきりした赤などが見やすいようです。
●自力で首を動かし始めます
首の運動をつかさどる脳の中枢が発達してきて、自力で頭を左右に動かせるように。光や音、ママのいるほうを向こうとします。
体の動きがとても活発になります。まだ自発的な動きではなく、左右の手足が同時に動く状態ですが、このバタバタした動きが大切なのです。「さわりたい」「つかみたい」「足で地面に立ちたい」という行動は、このバタバタした動きを経て、学んでいきます。
服装は、手足の動きを妨げないようなものを選んであげましょう。長肌着やベビードレスだとはだけやすいので、股下が分かれているコンビ肌着やカバーオールのような服がおすすめです。
また、赤ちゃんの運動機能は、脳に近い部位から順番に、手、腰、足の末端へ発達していきます。この時期には脳の首の運動をつかさどる部分が発達してくるので、自分の意思で首を左右に動かせるようになります。腹ばいにすると自分で顔の向きを変えようとする子もいます。
新生児のときは、頭が左右どちらかに傾いていましたが、左右に頭を動かしていくうちに、頭を体の中心の位置に保てるようになるでしょう。
生後1ヶ月が経ち、多くの赤ちゃんは出生時の体重より1~2kg増加します。体脂肪もふえて、ふっくらした体つきになったのではないでしょうか。
視力が飛躍的に発達して、色のはっきりしたものを見つめたり、目の前で動くものを目で追うようにもなります。音の出るガラガラやベッドメリーを使って、赤ちゃんとの時間を楽しめるといいですね。
皮脂の分泌が盛んになるので、顔や頭に脂漏性湿疹ができる赤ちゃんも珍しくありません。ベビー用石けんできれいに洗い、ジュクジュクするときは、小児科で薬を処方してもらいましょう。
ママ・パパが声をかけたり、抱っこしてあげると喜びます。甘えるように「あ~」「く~」と声を出すことも。これは「クーイング」という言葉の芽です。
ママも「あーあー」「うんうん」と返事をしてあげましょう。ママが顔を近づけて、口をあけたり、舌を出すと、赤ちゃんも同じようにする「新生児模倣」をすることもあります。
また、そろそろ赤ちゃんの個性が出始めるころです。甘えん坊だったり、あまりグズらない子だったり。そんな赤ちゃんの個性を受け入れてあげましょう。
一度に飲める量がふえるので、授乳間隔があいてきます。とはいえ、まだ授乳のリズムは整わないので、欲しがるときに飲ませてあげて。母乳不足が心配でミルクを足すママもいますが、必要のないこともあるので、体重の増え方をチェックし、健診などで相談を。
●吸う力が増し、飲める量が増加
●授乳の間隔が少しずつあいてくる
R・Nちゃんの場合
身長54.1㎝体重3570g(撮影日/生後1ヶ月24日目)
1ヶ月で体重が680g増え、身長が4㎝伸び、ふっくらした体つきになって、キック力も強くなってきました。最近は午後2時頃になるとグズり始め、夜10時ごろに寝るまでグズグズ&おっぱいのくり返し。
夕食の準備中も、手伝いに来てくれている私の母に見てもらったりして大変な毎日です。お姉ちゃんの相手もままなりません。まもなく母が実家に帰ってしまうので、その後はどうなる!?と不安。
グズったときは授乳して、機嫌をとっているのですが、効果がないみたい。甘えん坊で、かまってほしいのかもしれませんね。
〈Rちゃんの24時間スケジュール〉
3:00 授乳
4:00 ねんね
6:00 授乳
7:00 ねんね、ママパパ起床・朝食
9:00 ママと姉を幼稚園に送る
10:00 ごきげんタイム、ママ家事
12:00 授乳
13:00 ねんね、ママ昼食
14:00 グズグズ→寝かしつけ
16:00 授乳
17:00 お散歩
18:00 授乳
19:00 授乳
20:00 お風呂、授乳
21:00 授乳
22:00 ねんね
手足を交互に元気よく動かし、最近は腰をひねる動きも始まりました。一定のパターンで手足を動かす、このような動きは生後2ヶ月頃まで見られます。
生後1週間ぐらいでへその緒がとれたあと、少しジクジクしていたおへそ。今は、しっかりと乾きました。
眠くなるとグズグズで、眠るまで泣きやみません。それが毎日午後2時。外に出ると落ち着きますが、暑い日はそれもダメ。室内と外を行ったり来たりして寝かしつけます。
ベビーカーに乗って、お姉ちゃんの幼稚園へお迎えへ。グズグズのときも、これに乗ると笑顔になります。ゆれたり、風にあたるのが気持ちいいのかな。
首(後頭部)と肩には、あせものような湿疹がびっしり。
生えぎわには乳児湿疹がちょっぴり出ています。
使う期間が限られているベビーベッドやベビーカーはレンタルサービスを利用しました。「カタログだといろいろ選べるし、荷物が増えないのがうれしい」とママ。
昼間に起きている時間が少しずつ長くなります。でも、昼夜の区別がつくのはもう少し先です。この時期は、昼夜逆転が起きて、夜中にグズグズ泣くことに悩まされるママ・パパもいます。そんなときは抱っこしてゆらゆらしたり、ベランダに出るなど気分を換えたりして、じっくりと気長に相手をしてあげましょう。
生後1ヶ月健診で医師からOKが出れば、沐浴を卒業し、大人と同じお風呂に入ることも可能です。その場合は、一番風呂に入れ、湯冷めには注意してください。
外気浴も少しずつとり入れ、慣れてきたら10分程度のお散歩をしてみましょう。外の空気や風、光が赤ちゃんの五感を刺激して、発達の手助けとなるはずです。
A.生活リズムができるとおさまってきます
夕方から夜にかけてずっとグズグズが続くと、ママも困ってしまいますね。パパが仕事で帰りが遅ければ、家事もできないし、抱っこしている手もつらいでしょう。
でも、ママの不安感は赤ちゃんにも伝わるので、ママがイライラするほど赤ちゃんのグズグズがひどくなってしまうことがあるかもしれません。そのためには、ママがなるべく不安やイライラを抱え込まないことも大切といえます。
赤ちゃんがグズグズし始めたら、散歩して外の空気を吸ったりして、ママも気分転換をしましょう。生後4~5ヶ月頃になれば、朝明るくなると起きて、夜暗くなると眠る、というように生活リズムが整ってきます。そうなれば、グズグズも減ってくるはずです。
長くてもあと数カ月のことなので、夕方の家事は午前中にすませるなどして、おおらかな気持ちで、赤ちゃんにつきあってあげられるといいですね。
●「生活リズム」って?
朝、明るくなると起きて活動し、夜はしっかり眠って休むこと
赤ちゃんは、生後4~5ヶ月頃から体内時計が整ってきます。その時期に早寝早起きの生活リズムをつくってあげるのはママ・パパの大切な役目。
夜にしっかり眠ることにより、成長ホルモンやメラトニンが分泌し、脳と体が休息し、記憶の整理や定着も行われます。家族そろって早寝早起きの習慣をつけましょう。
A.検査で問題なければ心配しないで
この時期の心雑音の多くは、心臓に異常はなく、「機能性( 無害性)雑音」と呼ばれるものです。その原因の多くは、「肺動脈弁狭窄」と考えられます。
赤ちゃんの肺は生まれた瞬間に空気が入ってふくらみ、肺呼吸が始まります。それによって肺動脈にも血液が流れるようになりますが、この血管が狭いために、血液が流れるときに雑音が生じることがあるのです。超音波検査で異常がないなら、心配ないと考えてかまいません。
A.苦しいわけではなく、よくあること
これは、生後0~2ヶ月頃の赤ちゃんにはよく見られること。うんちを出そうとしていきむことが多いようですが、理由がないのにしていることもあります。真っ赤な顔をしていきんでいる姿を見たママ・パパはびっくりするでしょうが、苦しいとか痛いというわけではないので、心配しないで。
あまりに長くいきんでいるようなら、うんちが出やすくなるよう、おなかをやさしくさすってあげてもいいでしょう。そのうちにしなくなります。
A.赤ちゃんには珍しいことではありません
赤ちゃんのうんちは、多くは黄色っぽい色をしています。これは、赤ちゃんの肝臓で作られたビリルビンという胆汁色素が、消化された母乳のカスとまざり合うことで黄色くなるため。このビリルビンは元は緑色のビリベルジンという物質で、それが肝臓でビリルビンに変化するのです。
たまたま色素が変化しないと、そのまま緑色のうんちが出ることがあります。これは珍しいことではなく、病気ではないので心配いらないでしょう。
●赤黒白のうんちには注意!小児科を受診して
〈赤〉
肛門にやや近い大腸に出血がある兆候。腸重積症や腸炎、食物アレルギーの疑いが。ドロッとした血液が混じっていたら即受診を。
〈黒〉
口や胃から出血があるサイン。胃や十二指腸に炎症を起こした場合に見られ、注意が必要。「新生児メレナ」という病気の疑いも。
〈白〉
ロタウイルスによる下痢症は白いうんちが特徴で、嘔吐も伴います。胆道閉鎖症や新生児肝炎でもうんちが白、灰白色、淡黄色になります。
A.こまめにおしりを洗い、乾かしてからおむつを
生後6ヶ月頃までは、うんちの回数が多い赤ちゃんもいて、おしりがかぶれやすいことがあります。おむつ替えのときは、おしりふきで強くこすったりせず、ぬるま湯で洗い流し、おしりをしっかり乾かしてから、おむつをつけてあげるといいでしょう。
ケアしてもよくならない場合、赤くただれるなど症状がひどい場合は、カンジダというカビによる皮膚炎の可能性も。その場合は受診して、治療薬を処方してもらうとよいでしょう。
A.水が奥まで入ることはありません
耳をふさぐ必要はありません。以前は、赤ちゃんの耳に水が入らないように「沐浴のときに耳をふさぐ」と指導されることもあったようですが、耳に水がかかっても、耳の奥に入り込んで鼓膜に達しはしないので、心配しないで。
沐浴後に耳をふいてあげるときも、入り口付近を軽くふくだけでじゅうぶんです。綿棒などを使って奥までふこうとすると、耳の中を傷つけたり、汚れを押し込むこともあるので、やめましょう。
A.メリットがあるので短時間でも外気浴を
日中、赤ちゃんを外の空気にふれさせてあげることは大切です。外気が肌にふれることで自律神経を刺激し、寒いときに体内の血管が収縮し、暑いときには拡張するという働きを促進したり、体温調節の訓練になるというメリットもあります。
また、赤ちゃんだけでなく、ママにとっても、外に出ることは気分転換になるはず。雨や雪、強風の日は別として、天気のよい日は、短時間でいいので、なるべく外気浴の時間をつくってあげましょう。
A.神経質になりすぎず、生活音に慣れさせて
赤ちゃんが眠っていると、テレビの音を消したり、忍び足で歩いたりということもあるでしょう。ただ、あまり静かにしすぎると、かえって音に敏感になり、ちょっとした物音でも起きてしまうということもあるようです。
音に慣れさせるためにも、普通の生活音は抑えないほうがいいかもしれません。最初は起きるかもしれませんが、だんだん慣れていくはず。赤ちゃんは少しくらい騒がしくても眠ければ眠るので、心配は不要です。
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『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです