12月・1月・2月の誕生月の異名から名付ける
1月=睦月、2月=如月、3月=弥生、4月=卯月・・・というように、数字ではない月の呼び名「異名」を名前に取り入れるのも日本ならではの命名法です。
12月の異名:「師走(しわす)」
1年の最後の月、12月。異名「師走」の由来は、僧侶のような普段落ちついている人でも12月は多忙で走り回るようになる、という意味から付けられたという説があります。
師走の「師」は「手本となる人、教え導く人、指導者多くの人が集まる場所、ある専門の技術や芸を持つ人」の意味があります。「師匠」の漢字にも使われていますね。
「走」はその漢字のイメージ通りで、「スピード感や瞬発力」「スポーツ」などを連想させます。
●師【男の子】・清師(きよし)
・玄師、源師、弦師(げんし)
・智師、聖師(さとし)
・師恩(しおん)
・師童(しどう)
・師郎(しろう)
・大師(たいし)
・師光(もろみつ)
・師哉(もろや)
・康師(やすし)
【女の子】・師世(かずよ)
・師維(しい)
・師季(しき)
・師走(しわす)
・師(みやこ)
●走【男の子】・走(そう)
・走己、走希(そうき)
・走悟、走吾(そうご)
・走亮、走介、走輔(そうすけ)
・走多(そうた)
・走磨、走馬(そうま)
【女の子】・走叶、走華(そうか)
ちなみに、12ヵ月のなかで1月の「師走」と3月の「弥生」には月の漢字が使われていませんが、「師走」と「弥生」が代表異名で、実はそれぞれ月がつく異名を持っています。
【1月】極月(ごくげつ、ごくづき)、弟月(おとづき)、親子月(おやこづき)限月(かぎりのつき)、暮来月(くれこづき)、建丑月(けんちゅうげつ)、春待月(はるまちつき)、氷月(ひょうげつ)、臘月(ろうげつ)
【3月】花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)
代表とされる異名以外も名付けの参考にしてみてください。
1月の異名:「睦月(むつき)」
1年の始まりのおめでたい月である1月の異名は「睦月」。お正月に家族や親戚が集まり睦み合う(親しみ合う、仲良くする)ことが由来という説があります。
このことから、「良い人間関係に恵まれますように」「出会いを大切に」といった願いを名付けに込めることができます。
【男の子】・明睦、秋睦(あきちか)
・朱睦(あけちか)
・篤睦、厚睦(あつちか、あつむ)
・歩睦(あゆむ)
・偉睦(いむ)
・景睦(かげちか)
・奏睦(かなむ)
・睦(ちか、とき、りく)
・睦臣(ちかおみ)
・睦斗、睦都(ちかと)
・睦良(ちから)
・睦崇(ときたか)
・睦大(ときまさ)
・陸生(りくお)
・睦汰(りくた)
・陸渡、陸都(りくと)
【女の子】
・愛睦(あいむ、あむ)
・一睦、依睦、衣睦(いちか)
・笑睦(えちか)
・睦音(ちかね)
・睦乃(ちかの)
・睦美(ちかみ、むつみ)
・睦愛(むつあ)
・睦絵、睦栄(むつえ)
・睦歌、睦叶(むつか)
・睦希、睦季(むつき)
・睦子(むつこ)
・睦月、睦輝(むつき)
・睦凪、睦南(むつな)
・睦葉(むつは)
・睦(むつみ)
2月の異名:「如月(きさらぎ)」
旧暦では2月4日前後の「立春」が1年の始まりだとと言われています。
異名の「如月」は、「厳しい寒さで重ね着をする」の意味がある「衣更着」の漢字からきている説が有力だと言われています。「如月」からは、厳しい寒さを表す一方で、少しずつ春へと向かう様子が伝わります。
漢字の由来は、両手をしなやかに重ねひざまずく女性と、口の図を組み合わせて生まれました。「ありのままの姿」との意味や漢字の由来から、神聖なイメージを持つ漢字です。
人名に使える名のりは「いく」「すけ」「なお」「もと」「ゆき」「よし」とたくさんあるので、名付けの幅も広がりそうです。
【男の子】・彰如、秋如(あきゆき)
・如人(いくと)
・如真(いくま)
・一如(かずよし)
・如久(ゆきひさ)
・如雅(ゆきまさ)
・如也(ゆきや)
【女の子】・如子(いくこ)
・如実(いくみ)
・如月(きさらぎ)
・紗如(さゆき)
・如(なお、ゆき)
・如美(なおみ、ゆきみ)
・如奈(ゆきな)
・如音(ゆきね)
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