●茜色(あかねいろ)
「茜色」とはアカネグサ(茜草)の根で染めた暗い赤色のことです。
茜色は、「茜色の空」「西の空を茜色に染める」など、夕日の形容詞として落ち着いた赤色を表す漢字から、「穏やかで人を包み込むような温かい心を持った人に」という願いが込められます。
また、夕日の形容以外に、初日の出が出る直前に東の空が茜色を帯びてくることを「初茜(ハツアカネ)」言います。このことから、太陽のように輝く「明るい」イメージも茜色にはあります。
【訓読み】あかね
【音読み】せん
【名のり・人名訓】あか
【男の子】・茜児(あかじ)
・茜一(せんいち)
・茜佑(せんすけ)
・茜太郎(せんたろう)
・茜弥(せんや)
・茜理(せんり)
【女の子】・茜奈(あかな)
・茜、茜子、茜音、茜花音(あかね)
・茜里、茜梨(あかり)
・茜華、茜佳、茜歌(せんか)
・茜奈、茜菜(せんな)
・茜莉、茜莉(せんり)
●紅色(べにいろ)
「紅色」とは、紅花の濃染による鮮やかで少し濃い赤色のことです。「くれない」や「こうしょく」とも読まれ、「こうしょく」の場合は紅色よりもう少し赤みの強い色になります。
古い中国の書物には「(紅は)赤白色なるものなり」と記されていることから白みがかった赤色を表し、この色を出すために使われていた染料が「べにばな」。「くれない」はべにばなから由来すると言われています。
紅色は平安時代からの色名で、古くから多くの人々に親しまれています。日本の国旗の赤丸が「紅色」と定められているので、日本人にとっては大切な色と言えますね。
「紅色」の情熱の色をイメージして、名付けには「情熱的でエネルギッシュ」「熱意」「活発」「人を惹きつける魅力を持つ」といった思いを名付けにを込めることができます。
また、紅は秋の代名詞「紅葉(もみじ)」に使われているので、秋を連想させる漢字でもあります。
紅葉は、和歌や俳句、詩や小説といった多くの文学作品に登場していること、芸術の秋の言葉から、「芸術や文学の世界で成功してほしい」との願いを込めることもできます。
「紅一点」や「口紅」などの熟語にも使われている「紅」は女の子の名前の印象を受ける漢字ですが、音読みの「く」「こう」の響きを活用すれば男の子の名前としても使えます。
【訓読み】あか、くれない、べに
【音読み】く、こう
【名のり・人名訓】いろ、くれ、もみ
【男の子】・紅蓮、紅連(くれん)
・紅(こう)
・紅一、紅壱(こういち)
・紅一朗(こういちろう)
・紅雅(こうが)
・紅輝、紅希、紅樹(こうき)
・紅太(こうた)
・吏紅(りく)
・利紅斗(りくと)
・和紅(わく)
【女の子】・愛紅、藍紅(あいく)
・紅凪、紅奈、紅那(あかな)
・紅葉(あかは、あかば、くれは、もみじ)
・紅利、紅凛、紅理、紅里(あかり)
・紅寧、紅音(あかね)
・亜紅愛(あくあ)
・美紅(みく)
・唯紅(いく)
・依紅花(いくか)
・衣紅美(いくみ)
・紅衣那(くいな)
・紅音(くおん)
・紅実、紅心、紅美(くみ)
・紅那(くれな)
・紅羽(くれは)
・莉紅、璃紅(りく)
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【音】を使った男の子・女の子の名前489例!音楽のイメージが浮かぶ名前にも注目_______
日本語には色を表す漢字がたくさんあり、ここで紹介したものはほんの一部です。同じ読みでも違う漢字があったり、色の微妙な違いによっても意味が変わってくるので、どの漢字が名付けのイメージに近いのか、その違いを理解して素敵な名前を考えてあげてくださいね。