名付けの方法は様々ありますが、色を連想させる漢字を使ったり、色のイメージから考える名付け方法は昔からある命名法。今回はそんな「色」にまつわる名前をピックアップします。色が持っている意味やイメージに、パパやママの色にちなんだ思い出などを入れることで、我が子だけのスペシャルな名前に!
色にちなんだ名付けは昔からある命名法
色そのものを表す漢字や、色からイメージする漢字は昔から名付けに多く使われいます。
色にちなんだ名前は昔も今も人気で、2021年<明治安田生命名前ランキング>でも、色に関連した名前がたくさんランクインしていました。
日本人は古来より、暮らしの中に多彩な色合いを取り入れてきました。春夏秋冬の美しい四季の変化や自然現象を色で表現する文化が古くから根付いていることが、その理由の一つです。
名付けと色の関係でいうと、日本には「桜色」や「藍色」などの日本独特の呼び方をする伝統色「和色」があります。
西洋の色の名前に比べて、微妙な色合いによってそれぞれ違った名前が付けられている「和色」。その豊富な種類から和色の色名が名付けに使われ、現在も人気の命名法となっています。
「桃色(ももいろ)」は可愛いイメージ、深く濃い青色を表す「紺碧(こんぺき)」はクールでかっこいいイメージ、冴えた黄みの鮮やかな赤色を表す「紅緋(べにひ)」は古風だけど情熱的なイメージというように、漢字そのものや音の響きが素敵なものが多く、名付けに使用しやすい色名がたくさんあります。
「和色」からヒントを得た名前実例
和色の種類は481色!大きくカテゴリ分けをすると以下のようになります。
暖色系:赤・橙・黄などの暖かそうな色
赤は太陽や火のようにエネルギッシュで情熱的、橙には明るく元気で健康的なイメージがあり、秋の紅葉もイメージできますね。また、桃色や桜色からは春に咲く花が思い浮かびます。
寒色系:青緑・青・青紫などの清涼感のある色
冷静でクールなイメージがある色です。寒色系の色からは清涼感やさわやかさが連想できるので、夏生まれ赤ちゃんの名付けに使われることも。
中性色:黄緑や緑、紫、無彩色(白や黒、銀)など
暖色系、寒色系どちらにも属さない色を「中性色」と言います。緑からは自然のさわやかさ、紫からは上品さや可憐さ、白は何にも染まらないイメージ、黒や銀からは強さを感じられます。
次のページからは名付けで人気の和色とそのイメージ、名前実例を紹介します。