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2021.12.01

妊娠中の栄養・レシピ

増える帝王切開、深刻な産後うつ。解決の切り札は「たんぱくリッチ食」!

「安全に出産して、ハッピーに子育てしたい」と願わない妊婦さんはいません。しかし出産時のトラブルや、妊娠中から産後にかけての「うつ」は増加傾向にあるともいわれています。その原因の一つが食事。「もっとたんぱく質をとろう!」と訴える宗田哲男医師に教えてもらいました。

現代女性たちに蔓延する「新型栄養失調」って?

出産時の帝王切開率が年々増加していることはご存じでしょうか。

1990年に11.4%だった帝王切開率は、2017年になると25.8%にまで上昇しています。4人に1人の赤ちゃんが帝王切開で生まれてくるということです。

その理由はさまざまですが、私はその背景に、現代型の栄養失調があると考えています。昔のように食事の量の不足による栄養失調ではなく、栄養バランスが崩れたせいで起こる栄養失調です。

特徴は
糖質(炭水化物)が多すぎること
たんぱく質や鉄が極端に不足していること

これは「新型栄養失調」とも呼ばれています。

新型栄養失調に陥る人の傾向は?

新型栄養失調に陥る人は、共通して以下のような考えを持っています。

低脂肪で低カロリーがよい食事
動物性の脂肪は控えるべき
・野菜をたっぷりとるべき
・肉より大豆などをとるほうがヘルシー

皆さんもそう考えているのではないでしょうか。

このような間違った健康志向を持つと、必然的に肉を食べなくなります。その結果、現在の日本人のたんぱく質の摂取量は、1950年代と同じくらいにまで落ち込んできてしまっているのです。

増えているのが、甘いお菓子やパン、そして清涼飲料水です。これらをとるとカロリーオーバーになるので、そのぶん肉や脂質を減らして(おかずを減らして)カロリーを抑える人も多くいます。

しかも現代人は忙しいので、簡単に食べられるおにぎりやパンなどを好み、たんぱく質離れに拍車がかかります。

鉄を取りたければ、まず肉を食べよう

たんぱく質の不足は、貧血や鉄不足を引き起こします。

「鉄といえば、ひじきやほうれん草に多い」というイメージがありますが、赤身肉や魚の血合いに比べると微々たるものですし、吸収率も悪いです。

とくに妊娠中は、おなかの赤ちゃんに鉄をたくさん供給しなくてはいけませんから、「貧血」と診断されていなくても、体内の貯蔵鉄が枯渇している妊婦さんは非常に多いのです。
次ページ > 鉄不足の影響はとても大きい

取材・文/神 素子 『Pre-mo(プレモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。情報は掲載時のものです

【監修】 宗田 哲男 宗田マタニティクリニック院長

1965年北海道大学理学部地質学鉱物学科に入学し、卒業後は地質調査などに従事したのち、帝京大学医学部に入学して医師に。91年に宗田マタニティクリニックを開業。糖尿病妊娠、妊娠糖尿病の糖質制限による管理で成果を上げている。著書に『ケトン体が人類を救う』(光文社新書)など。

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