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2023.03.12

育脳・知育

脳を育てる赤ちゃんの「遊び方」とは?0~1歳代にトライすべきことと働きかけのコツ

子どもにとって、毎日の遊びは体の機能を発達させるだけでなく、想像力も育み、脳を育てるにはうってつけのもの。

見て、さわって、体を動かして、五感に働きかける遊びの方法を、発達心理学の専門家で、立正大学社会心理学部准教授の岡本依子先生にうかがいました。

遊びは語りかけとスキンシップから

赤ちゃんはだれよりもママのことが大好きです。最初に興味をもつ対象も、もちろんママ。ねんねのころの赤ちゃんは自分からは意思表示がうまくできないので、ママからの働きかけを待っています。ママに語りかけてもらうことは最高の遊びなのです。

➤赤ちゃんの脳がぐんぐん育つ!「言葉かけ」のコツとは?苦手なママ・パパはどうしたらいい?

おすわりができるようになれば、両手を使った遊びもできるように。公園では、ママがサポートすれば親子で遊具も楽しめます。大人が遊具で遊べるのは親の特権です!ママも、自身の子どものころを思い出しながら、ぜひ公園遊びを味わってほしいですね。

家でもそうですが、ママがニコニコして遊んでいるのを見ると、赤ちゃんも「いっしょに遊んでママも楽しいんだ」と肌で感じ、自分とママが同じ気持ちなのだとわかってうれしくなります。これは「気持ちの共有」といい、コミュニケーションの第一歩。親子の信頼関係を築くことにもつながります。

親子がかかわった経験が生きてくる

1歳代は、まだまだママと遊ぶのが楽しいころですが、2歳ごろになると、公園や児童館などで子どもが遊んでいると、近寄って遊び始めるように。最初のうちは、それぞれが好きな遊びをするだけですが、3歳くらいになると、おもちゃを使ってやりとりなど、お友達とかかわって遊べるようになります。

「積み木、貸して」
「いいよ」
など、遊びで使うやりとりにはパターンがありますが、これは赤ちゃん時代から大人、特にママを相手に、
「ちょうだい」
「どうぞ」
とやりとりしてきた経験がベースになっているのです。

年齢に合わせて遊び方をステップアップさせ、お友達とのかかわりをうまく楽しむためにも、赤ちゃん時代からしっかりかかわって、楽しい遊びの時間を過ごしてくださいね。

ねんねのころ(0~4ヶ月)喜ぶ遊び

物より人、音より人の声が好きな時期。特にママが声をかけると、手足をバタつかせるなどして喜びます。赤ちゃんは目だけでなく、耳や手、口などからも情報を感じとっています。笑顔でやさしく語りかけながら、抱っこしたり手足を指ですりすりするなどたっぷりふれあってください。

また、生後1ヶ月を過ぎたらお散歩にも行きましょう。ねんねの赤ちゃんでも外は大好き。風を感じたり、音を聞いたり、人に会ったり。五感に刺激を与えるような経験をたくさんさせることは、赤ちゃんの感性を豊かにしてくれます。

遊び①ママやおもちゃを目で追っかけ

赤ちゃんの名前を呼びながら、赤や黄など色のはっきりしたおもちゃを見せて、上下や左右に動かします。最初は視野が狭く、焦点を合わせるのが苦手なので、視線がそれないように注意しながら、ゆ~っくり動かしましょう。

生後すぐの赤ちゃんは、20~30cmほどの距離が見えやすいと言われています。瞳もぎこちなくしか動きませんが、目で追うことは興味の表れです。

遊び②あちこちタッチ

赤ちゃんにとっては外で見るもの、触るもの、すべてが新鮮。いろいろなものを見て、実際にタッチして感触を味わうことは、五感の刺激になります。

「これは滑り台だよ」「これはなんだろう?」と語りかけ、公園の遊具や葉っぱなどいろいろなものを触りながら、「冷たいね」「ツルツルしているよ」など感触をママが言ってあげて。

遊び③大きな子を観察する

走り回る子に驚いたり、大きな子がブランコをこぐ姿にくぎづけになったり、はしゃぐ声を聞いたり…。公園には視覚にも聴覚にも刺激がいっぱいです。

レジャーシートの上やベンチにすわり、赤ちゃんをひざ抱っこ。「お姉ちゃんたち、楽しそう」「お兄ちゃんが元気に走っているね」などと説明しながら、大きな子たちが近くで遊ぶ様子を近くでいっしょに感じてみて。

おすわりのころ(5~8ヶ月)に喜ぶ遊び

おすわりができるようになると、ねんねのころとは視野が大きく変わり、おすわりが安定すれば両手でおもちゃを持てるようにもなるので、遊びの幅がぐっと広がります。

赤ちゃんの興味の対象は「人」から「物」へと移っていき、好奇心から「触りたい!動きたい」という意欲が高まります。周囲の物にはなんでも手を伸ばし、つかんだり、なめたりが盛んになるでしょう。

自分とそれ以外の人や、ママとよその人の区別がつくようになり、人見知りも始まります。たくさん語りかけたり、スキンシップをしながら遊びを楽しみ、親子の絆を深めましょう。

遊び①いないいないばぁ

この時期はスタンダードな遊びを。赤ちゃんと目を合わせて、「いないいない」とママが両手で顔を隠し、少し間をあけて「ばぁ」で顔を出しましょう。

ママの顔が消える不安→突然現れる驚き→安心、という気持ちの変化を楽しみます。「いないいない」から「ばぁ」までの間を毎回変えると、わくわく感がアップ!繰り返して記憶力がついてくると、「いないいない」だけで笑うようになります。

遊び②公園でゆっくり過ごす

公園のベンチにすわってもよし、レジャーシートを広げてもよし。外で過ごすだけでも刺激がいっぱいですが、おもちゃを持参すると、家の中とは違う新鮮な遊びができます。

また、おもちゃはポリ袋1枚でもOK。空気を入れて風船にしたり、さわってガサガサ音を出して楽器代わりにしたり、遊び方はいろいろです。

遊び③ブランコゆらゆら

ブランコは親子で楽しめる公園遊びの原点。赤ちゃんとブランコに乗り、「ゆーらゆら楽しいね」などと言いながら、ゆっくり揺れてみましょう。

ママも「ブランコってこんなに低かったっけ?」などと思い出し、童心にかえってみて。ママが心から楽しんでいることは赤ちゃんにも肌を通して伝わります。

はいはいのころ(8~11ヶ月)喜ぶ遊び

ママとの信頼関係がしっかりできてくるころ。これまでおもちゃを持ったりなめたりして一人で遊んでいたのが、ママと一緒に遊びたがるようになります。赤ちゃんも、「ママと一緒に遊ぶと楽しい!」とわかり始めるでしょう。

遊び①はいはいが楽しい♪

行きたいところに移動できるようになると、赤ちゃんは家の中の探索に夢中になります。はいはいは、探求心や集中力を発揮することにつながります。広いスペースをつくって、思う存分にさせてあげましょう。

はいはいする赤ちゃんをママが追いかけたり、逃げるママが赤ちゃんに追われたり…。大興奮で追ったり逃げたりするはいはいは、手足をたっぷり使うので足腰を鍛えることにも。

遊び②積み木をカチカチ

積み木遊びのスタートは、両手に持って打ち合わせ、カチカチと音を出すことから。ニコニコ笑顔でママがカチカチと音を鳴らし、お手本を見せたら赤ちゃんも真似したくなるはず。

ママの真似をして積み木を打ち合わせるには、視覚情報と身体運動を連動させる、高度な働きが必要です。最初はママが手を添えて、「カチカチね」とやり方を教えても。

遊び③いっぽんばし こちょこちょ

「いっぽんばし こちょこちょ」で赤ちゃんの手のひらを軽くくすぐって、「かいだんのぼって」でママの人差し指と中指を使って、赤ちゃんの腕を下から上へトコトコのぼり、少し間をあけて「こちょこちょ~」で大げさにくすぐります。

遊び開始の合図をして→わくわくする気持ちを盛り上げ→ドキドキした緊張感が一気に解放!3段階で気持ちの変化を楽しむふれあい遊びです。

つかまり立ちのころ(9~11ヶ月)喜ぶ遊び

伝い歩きが始まると、おもしろそうなものを見つけて伝って移動できるので、これまで以上に行動範囲が広がります。

1歳近くになると、大人の意図がくめるようになります。特に大好きなママの気持ちが気になり、表情を見て読みとろうとするように。何かするときにもママの顔色を見て、してもいいか確認する場面がよく見られるようになります。

おもちゃを渡したり受け取ったりするやりとりも覚えて、楽しくて何度も何度も繰り返し。やりとり遊びをするときには、積み木やおままごとの道具など手のひら全体で持てるサイズのものがおすすめです。

遊び①「ちょうだい」「どうぞ」

赤ちゃんと向き合い、おもちゃなど手に持っているものを「ちょうだい」と言いながら手を出します。赤ちゃんが渡してくれたら、「ありがとう」とうれしそうに受け取り、今度は「どうぞ」と言いながら差し出しましょう。

やりとりができるのは、大人の意図がくめるようになったということ。繰り返すことで言葉と動作が結びつき、コミュニケーションの芽も育ちます。

遊び②ダイナミック「たかいたかーい」

赤ちゃんとアイコンタクトをとってから、両脇をゆっくりと高く持ち上げます。ときには高さを変えて、「ひくいひくーい」と言いながら、赤ちゃんの足が床につくくらいまで下げても、赤ちゃんは大興奮。

体をダイナミックに動かすことで、平衡感覚を養います。高さが変わっていつもと違う風景が見えるので、赤ちゃんも笑顔に。ただ、こわがるときは無理しないで。

遊び③「ちょちちょち あわわ」

「手」という身近な遊び道具を使って、見て、聞いて、歌って楽しめる手遊び歌です。

赤ちゃんと向き合ってすわり、まずはママが「ちょちちょち」と歌いながらやって見せます。赤ちゃんが興味しんしんでママの顔にさわるなど真似したら、赤ちゃんの手をとってちょちちょちしたり、口にさわったりしてあげましょう。
➤【動画あり】赤ちゃんの五感を刺激する!ふれあい遊び歌9選!

よちよち歩きのころ(1歳)喜ぶ遊び

大人の言うことがかなりわかるようになるので、「ポイして」と言われるとごみを捨てたり、「ナイナイして」と言われるとおもちゃを片づけたりするようになります。

話せる言葉もだんだん増えてきて、自我の芽生えとともに自己主張が激しくなり、なんでも「自分で!」とやってみたがるようになっていきます。

遊びは体を動かすこと。それが楽しいので、広い場所で歩くだけでも大喜び。

このころには物の形や仕組みを楽しめるものに興味を示します。そんな好奇心を満たすおもちゃは、型はめ(パズル)やひもでひっぱるプルトイなど。自分で工夫しながら夢中になって遊ぶでしょう。

遊び①「歩く」それだけで最高に楽しい!

自分の足で立って歩けるようになるというのは、赤ちゃんにとっても画期的なできごと。どんな場所でも、ただ歩くだけで楽しいのです。

歩き始めのころは、笑顔で待つママをめざしてあんよ。「じょうずだね」と抱きしめてもらえば、うれしくて「また歩きたい」という意欲につながります。

土、アスファルト、芝生、砂などいろいろな感触の地面を自由に歩かせて。バランス感覚が養われ、足腰も鍛えられます。

遊び②同じものを見る

赤ちゃんが何かを見つけたときに、ママに教えるように指をさすことがあります。そんなときは、赤ちゃんが見ているものを探し、ママも同じものを見て。「わんわんだね」「葉っぱが欲しいの?」などと、赤ちゃん目線に寄り添ってみて。

自分が指さしたものをママも見て反応してくれると、「気持ちが共有できた」ことを感じてうれしくなります。人とかかわる基礎になる感情の芽生えです。

遊び③ボールをエイヤーッ!

赤ちゃんの手に持ちやすい大きさのボールで、自由に遊ばせましょう。投げるのはむずかしいので、転がしたり追いかけたり、はずませたりしても。大きさの違うボールが何個かあると、いろいろ工夫して遊べます。

1歳を過ぎるとボールを手から離して投げられる子も。1歳半にもなれば、コントロールは悪くても、目標に向かって投げられるようになります。

遊び④落ち葉シャワー&プール

秋には落ち葉遊びが最高の遊び道具。美しい色を見たり、触るとくしゃくしゃしたり、踏むとふわふわしたり。カサカサという音、独特な香りなども五感を使って楽しみましょう。

落ち葉でプールをつくり、シャワーのように上からかけたり、手で握ってくずしたり…。落ち葉の上を歩けば、あんよの練習に。ママは「カサカサと音がするね」「赤くてきれいだね」と楽しみながら表現して。

➤赤ちゃんの脳を育てる理想的な1日の過ごし方とは?発達脳科学の専門家がアドバイス

『育脳Baby-mo 1日5分から始める』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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