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2023.02.27

育脳・知育

赤ちゃんの脳がぐんぐん育つ!「言葉かけ」のコツとは?苦手なママ・パパはどうしたらいい?

まだ会話ができないからと言って、赤ちゃんとの時間を無言で過ごすなんでもったいない。赤ちゃんはママやパパの話を聞いて、いずれ話す日に向けてインプットしているのですから。

1500人以上の赤ちゃんを相手に言葉を研究してきた、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の上席特別研究員・小林哲生先生に言葉かけのコツを聞きました。

言葉の発達は言葉かけから

赤ちゃんは、ママやパパの語りかけに反応し、それに対してさらに声をかけてもらうと「うれしい」と感じて、「話してみたいな」という意欲が芽生えます。これがコミュニケーションの始まり。言葉を介して話すようになるためには、赤ちゃんに日々語りかけることがとても大切です。

わが子の「初めての言葉が出る時期」を気にしているママ・パパも少なくないようですが、言葉の発達は個人差がとても大きいものです。早くから教えたり、何か特別なことをすれば早く話す、ということもありません。

日常的にママやパパなど周囲の人から語りかけられていれば、言葉は自然に発達していきます。たくさん語りかけて、最初のひと言が出る日を楽しみに待ちましょう。

豊富な語彙も語りかけで育つ

言葉の数については、最初は少なくて当然です。ただし、語彙が多くなると、言いたいことをくわしく伝えられるようになります。

たとえば、英語を習いたての中学生のように、知っている単語数が少ないと、言いたいことを思うようには伝えられません。でも、ある程度の単語を知っていれば、文法は不完全でもコミュニケーションを図れます。

また、語彙が豊富であれば
●過去と未来
●感情
などの、目に見えない物事を説明したり理解したりするのがスムーズです。

といっても、語彙数をふやそうと思って、名詞(物の名前)ばかり教えることに前のめりになるのは、ちょっと待って!言葉とはコミュニケーションのためのツールで、お互いが意思を通じ合わせるために使うもの。一方通行な言葉かけではなく、ふだんの生活で使うあいさつや会話などから覚えていくものです。

語りかけがいいとわかっていても、苦手意識が抜けない、自分の言葉づかいを意識しすぎて無口になってしまう、というママもいます。

そこで、次からは語りかけのヒントや言葉にふれあえるコツを紹介しましょう。

1 話せなくても言葉をかけることが大事

赤ちゃんが話せないうちは、何を言ってもわからないだろう、と思う人も多いようです。でも、それは間違い。赤ちゃんがおしゃべりできるようになるための学習は、実は、生まれた瞬間から始まっています。

生まれてすぐの赤ちゃんでも耳は聞こえていて、ママやパパなど周囲の人の会話や自分への語りかけを聞いています。そこから赤ちゃんは、言葉のもつ独特のイントネーションやリズム、音声の特徴など、耳からたくさん入ってくる情報を脳にインプットしています。

もちろん、はじめは言葉の意味や会話の内容を理解できません。でも赤ちゃんは、毎日よく耳にする言葉の意味を、だんだん理解するようになっていきます。だから、赤ちゃんが最初に認知するのは、何回も呼びかけられている”自分の名前”。生後6ヶ月ごろには、赤ちゃんはすでに自分の名前がわかっていて、呼ばれると反応する子もいます。

また、赤ちゃんは何度も聞く言葉を手がかりに、ほかの言葉を聞くようにもなっていきます。つまり、くり返し聞く自分の名前は、言葉と言葉を区別するためのカギ!よく聞く言葉とほかの言葉を聞き分けることが、意味の理解を助けます。

ふだんから赤ちゃんの名前をくり返し呼んだり、会話に「〇〇ちゃん、今日はいいお天気だね」などと名前を入れ込んだりして、たくさん話しかけてあげましょう。

名前以外に、赤ちゃんが早くから理解できるようになる言葉も、大人がふだん使っているようなものばかりです。特に身近な人である「パパ」「ママ」という言葉も、たくさん聞かせてあげるといいですね。

赤ちゃんが理解している言葉と時期

【6ヶ月ごろから】
自分の名前

【8ヶ月ごろから】
バイバイ

【9ヶ月ごろから】
いないいないばぁ
おいで
ママ
まんま

【10ヶ月ごろから】
ちょうだい
どうぞ
おっぱい
あーん
いただきます
パパ

【11ヶ月ごろから】
抱っこ
ごちそうさま
ごはん(食事)

2 語りかけに迷ったら実況中継を!

「赤ちゃんにたっぷり話しかけて」と言われても、特にねんねの頃は赤ちゃんの反応がわかりにくいこともあって、うまく語りかけられないというママが多いようです。

また、ふだんの会話をついつい「すごい」「ヤバい」ですませてしまい、ボキャブラリー不足を感じている方もいるのでは?これらは便利な言葉ですが、言葉を覚える時期の赤ちゃんには、できるだけ場面や状況に合った表現を聞かせてあげたいですね。

では、何を話せばいいの?と迷ったときにおすすめしたいのが、実況中継です。まずは、ママのすることを次々に言葉にしてみましょう。たとえば、

「抱っこしよっか」
「おむつ替えようね」
「これから、ごはんをつくるよ」
など、行動を言うだけです。

「おっぱい、いる?いるよね」
「これ、何かな。わんわんだよ」
とママが質問し、答えを想像して言ってみても。

赤ちゃんが機嫌よく遊んでいたら「楽しいね」、眠そうに泣いたときには「眠りたいんだよね」などと、赤ちゃんの気持ちをママが代弁するのもいいですね。

「今日はあたたかいな」「お花がきれい」「洗濯物を干せてうれしい」など、ママの気持ちをつぶやく方法もあります。

ママの語りかけに、赤ちゃんが声を出したり手足をバタバタさせたりして反応したら、「あ、うれしいのね」とママも応じてあげて。すると、赤ちゃんはうれしくなって笑顔を見せ、さらに応えようとするでしょう。

これがコミュニケーションの芽で、赤ちゃんはやりとりをくり返すうちに、言葉を少しずつ学んでいきます。

3 言葉が出てきたら語りかけをバージョンアップ

月齢が上がるのに合わせて、語りかける言葉もバージョンアップを。それにはまず、ひとつのものについて掘り下げてみるのが簡単です。

例えば「積み木だよ」ではなく
「赤い積み木だよ」
「これは丸いね」
「木ってかたいね」
などと、色や形、感触、材質などについて言ってみます。

行動について言葉をふやすなら、テレビや絵本などを見ながら、主語を次々に変えてみましょう。
「男の子が走っているね」
「犬が走っているね」

主語ではなく
「コップを持っているね」
「ボールを持っているね」
などと、目的語を変えるパターンなどいろいろありそうです。

また、日本語独特の豊かな表現方法である擬声語・擬態語”オノマトペ”を使うのもおすすめです。
「雨がざぁざぁ降っているね」
「ボールがコロコロ転がったよ」
など、オノマトペを使うと単に「雨が降っている」「ボールが転がった」というよりも音の響きと意味がリンクして赤ちゃんに伝わります。

赤ちゃんは、日々耳にしていることをくり返し聞くことで、その言葉の意味を理解していきます。とはいえ「犬よ」「絵本よ」などと名詞だけを教えるのはもったいない。

「かわいい人形をママにも見せて」「おいしいごはんをどうぞ」など、赤ちゃんとやりとりするときの自然な会話の中で、豊かな表現をするように工夫してみてください。

4 「犬」か「わんわん」のどちらかに統一を

赤ちゃんが言葉を覚えていくときにはいくつかの法則があります。その中でも知っておくといいのが、「一つのものには一つの言い方で」というもの。赤ちゃんは一つのものに対して一つの名前で呼ばれるのを何度も聞くことで、その言葉をスムーズに理解していきます。

ところが、私たちは目の前の犬のことを言うとき「ほら、犬がいるよ」と言った直後に、「わんわん、かわいいね」など、2通りの言い方をすることがあります。または、ママは「わんわん」と言って、パパは「犬」と言う家庭があるかもしれません。

こうして、目の前の動物「犬」が2通りの名前で呼ばれるのを聞くと、赤ちゃんはちょっと混乱してしまうのです。その結果、「わんわん」「犬」という言葉が覚えにくいことがわかっています。

ただ、「わんわん」「ちゅるちゅる(めんめん)」など、赤ちゃんによく使う言葉「育児語」が悪いわけではありません。育児語は赤ちゃんの注意をひきつけ、赤ちゃんの聴覚に合わせて聞き取りやすくなっている言葉。これらを使うことで意味を理解しやすくなります。

大切なのはどの言い方をするのか、ママなりに、その家庭なりにできる限り統一することです。

もちろん、赤ちゃんはいずれ必要な言葉は覚えるので、話せるようになります。複数の言い方に混乱せず、ノンストレスで言葉を語りかけられると、早くから親子でおしゃべりを楽しめるかもしれませんね。

➤➤メンタルの強い子を育む!赤ちゃん時代にすべき「言葉がけ」とは?

『育脳Baby-mo 1日5分から始める』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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