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2023.04.07

お世話

【助産師監修】母乳育児はどんなメリットがある?先輩ママの〈完母・混合・完ミ〉体験談もチェック

産後ママの多くが直面する授乳に関する悩み。授乳には母乳とミルクがありますが、今回は〈母乳育児〉に焦点を当て、母乳が出る仕組みや母乳育児のメリットなどについて解説します。

成城木下病院の助産師・宮木優梨絵さん&荒知美さんのアドバイスと、育児雑誌Baby-mo(ベビモ)の読者ママたちのリアルな声も参考にしてみてください。

先輩ママ200人アンケート!〈母乳育児〉のリアルデータ

Q.産後、母乳をあげることはできましたか?

・はい…93%
・いいえ…7%

Q.母乳の出はどうでしたか?

・最初からよく出た…51%
・出たけど量が少なかった…20%
・出るまでに時間がかかった…12%
・あまり出なかった…5%
・その他…12%

最初からよく出たママは約半数。データからも、産後すぐに母乳がスムーズに出るわけではないことがわかります。

Q.赤ちゃんは上手に飲むことができましたか?

・最初から(乳首から)直接飲めた…53%
・慣れるまで時間がかかった…31%
・搾乳して哺乳瓶で飲んだ…10%
・その他…6%

こちらも「最初から飲めた」と答えたのは約半数という結果に。授乳や母乳を飲むことは、ママにも赤ちゃんにも練習が必要な場合が多い模様。

先輩ママたちに母乳育児をしてよかった理由を聞いたところ、1位は「栄養たっぷりだから」、2位は「免疫力がつくから」という理由でした。トップ2を含め、上位には「赤ちゃんの成長や健康のために母乳にしている」という答えが目立ちました。

そのほか、「ミルクグッズ代がかからず経済的」「スキンシップがとれる」「出かけるときに荷物が少なくてラク」という答えも多く聞かれました。

そもそも…母乳はどうやって作られるの?

出産後に胎盤が出ると、「プロラクチン」というホルモンの分泌量が増えます。プロラクチンが乳腺を刺激し、血液が母乳に作り替えられ、その母乳が赤ちゃんに吸われることで出るようになります。

それと同時に、「オキシトシン」というおっぱいを送り出すホルモンも分泌されます。オキシトシンはママだけでは十分な量を出すことができず、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激で分泌量が増加します。いわば、母乳が出るのはママと赤ちゃんの共同作業のたまものなのです。

「母乳の理想的なサイクル」が整うのは約1ヶ月。最初はあまり母乳が出なくても、赤ちゃんに吸われるうちに必要量が出るようになります。

母乳育児のメリットとは?

【赤ちゃんへのメリット】

●赤ちゃんに必要な栄養が豊富に含まれている
母乳に含まれるたんぱく質は消化・吸収しやすく、アレルギーの原因になりません。また、人間の体に必要なミネラルも豊富に含まれ、特に分娩後約1週間の間に出る「初乳(しょにゅう)」は栄養価がとても高くなっています。

●病原体から赤ちゃんを守る物質が含まれている
母乳中には生きた細胞、免疫物質、抗感染物質などが含まれていて、予防接種の効果を高めることもできるといわれています。ママの抗体も母乳を通して赤ちゃんへと届きます。

また、長い目で見て、将来のメタボリックシンドロームのリスクを下げることもあるといわれています。
●顔全体やあごの筋肉、脳の発達を促す
母乳を飲むためには、赤ちゃんは口を大きくアヒルのように開いて、乳輪までしっかりくわえ、舌とあごを使って、乳首をしごく必要があります。これにより、舌やあごの筋肉が発達し、同時に脳も発達するといわれています。

ママへのメリット

●産後の子宮回復を早める
授乳することにより分泌されるオキシトシンというホルモンが子宮の復古を助け、産後の出血を減らしたり、回復を早める効果が期待できます。また、授乳はカロリーを消費するので、妊娠中に増加した体重を無理なく自然に戻すことができます。

●ミルクに比べて経済的
粉ミルクや哺乳瓶、消毒アイテムなどを購入する必要がないので、ミルクに比べてお金がかからず経済的です。また哺乳瓶の消毒や洗浄の手間がなく、簡単に衛生的な母乳を飲ませてあげられます。

食生活で意識すべきこととは?

母乳はママの血液から作られます。そのため、ママの栄養や体の状態によって、母乳の質や分泌量にも大きな差が!食生活を急に変えるのは意外とむずかしいので、妊娠中の今から見直しをはかりましょう。

規則正しくバランスのよい食事

妊娠中は食べたいものを食べるのではなく、バランスのよい食事をとる習慣をつけましょう。朝昼晩、規則正しく食べることも大切です。産後も続けていくことが母乳には◎!

バランスのいい和食がおすすめ

ごはんだけ、パンだけという食事はNG。バランスよく栄養がとれる和食がおすすめです。一汁二菜の献立を目安に、海藻や魚介類など、鉄分を多く含む食材もとり入れるとベスト。

高カロリーや乳脂肪の多い食事は避けて

動物性脂肪は、とりすぎると赤ちゃんのアレルギーの原因になったり、出産後に乳腺が詰まりやすくなります。また、高カロリーの食事をとると乳房が張り、赤ちゃんがくわえにくく飲みにくくなる場合もあるので注意を。

『「おばあちゃんの食事」を心がけました』
妊娠中からおなかの赤ちゃんや母乳にいいものを調べて、なるべく和食中心でバランスくよく食べるようにしていました。白身魚や脂身が少ないお肉、野菜、豆腐、納豆、ひじきなど、おばあちゃんの食事みたいなものが定番。飲み物も、麦茶を常にポットに入れていました。そのせいか、産後2ヶ月から今もずっと完全母乳です。(まさみさん・9ヶ月女の子)

『揚げものを食べたらおっぱいがカチカチに!』
もともと揚げものが好きだったのですが、妊娠中は食べづわりで急に体重が増えてしまい、量を減らしていました。退院したとき、ごほうび感覚で目の前のファーストフード店でフライドチキンとジュースを買って帰ったら、おっぱいがカチカチに!それ以来、揚げものは控えめにしています。(MYさん・9ヶ月女の子)
次ページ > 〈母乳育児〉で大切なこととは?完全母乳、混合、完全ミルクの違いも解説

監修/成城木下病院 宮木優梨絵(主任助産師)、荒知美(助産師) 取材・文/田代祐子

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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