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2022.12.07

妊活

【妊活に新事実】なんと出産率が2.37倍に!毎日欠かさず摂るべきパワー食品とは?

日本では自然妊娠に至らないケースが増えており、日本人カップルの5.5組に1組は何らかの不妊治療をしたことがあると言われているほど、自然妊娠率が低くなっています。

晩婚化・晩産化が背景にあるとはいえ、さらに突き詰めると、妊娠する母体および父親の精子が弱くなってきているという事実がわかってきました。

そんな中、いま注目を集めているのが「オメガ3」の油です。ハーバード大学の研究チームによって、人が1日に摂取する総エネルギーの1%にあたる油をオメガ3の油に変えると、出産の確率が2.37倍にアップするという新事実が明らかになりました。血液中のオメガ3が1%増加するごとに、妊娠・出生率が8%増加したそうです。

オメガ3は魚介類やアマニ油・えごま油から摂取できるのですが、魚食が減っていることが、自然妊娠が難しくなっている理由のひとつに考えられています。

そこで今回、日本脂質栄養学会理事長で、オメガ3系脂肪酸に関する脳機能研究の第一人者である麻布大学生命・環境科学部の守口 徹先生に詳しいお話を伺いました。

オメガ3の作用で受精がスムーズに!

「油は、摂りすぎに注意する時代から、今では、必要な油を賢くバランス良く摂ることが健康のためには不可欠な時代です。脂質(油)は3大栄養素の一つで、生きていくために必ず摂らなければならないもの。私たちの体を作っている約37兆個と言われる全ての細胞ひとつひとつを覆っている膜を作る大切な材料が油なのです。

そして、その細胞膜にオメガ3の油が適度に含まれることが、細胞膜自体の柔らかさに繋がり、体と心と脳の健康を大きく左右することがわかっています。

妊活中の方にぜひ知っておいていただきたいのが、女性の一生のなかで、妊活の時期こそ、もっともオメガ3が必要な時期であるということ。ところが、現代人の多くがオメガ3不足の状態なので、意識してきちんと摂る必要があるんです」

「妊娠のはじまりは、精子が卵子の中に入り込み受精卵ができること。この過程がスムーズに進むためには、女性も男性も柔軟な細胞を持つことが重要です。

オメガ3が不足すると卵子の膜が硬くなる可能性があり精子が中に入り込みにくく受精が難しくなってしまうのです。また、着床するための子宮の細胞の柔軟性も重要です」と守口先生。

女性だけじゃない!オメガ3は男性にも必要

アメリカの学会誌に掲載された論文・研究から、精子の頭と尻っぽには、高レベルのオメガ3が集積していることが明らかになりました。

「妊活は女性だけ気を付ければよいことではありません。オメガ3は男性側にも大きな影響があります。精子の鞭毛(しっぽ)のしなやかさが失われて動きが悪くなると、卵子までたどり着きにくくなることが考えられるのです。

また、おなかの赤ちゃんの命を支える胎盤の遺伝子は、なんと父親の遺伝子が上手く働かないと胎盤が出来ないことが研究で明らかになっています。尾っぽだけでなく精子全体の機能が整っていることがとても重要なのです。

男女の不妊原因の割合は半々とのデータがありますので、不妊に悩んでいる人は、男女ともに毎日積極的にオメガ3を摂ることを心がけてください」
オメガ3の油は、体内で合成できない必須脂肪酸のため、一生にわたり、普段の食事から摂る必要があります。魚介類を食べられない日には、毎日、アマニ油やえごま油を小さじ1杯きちんと摂ることで、体は少しずつ変化します。摂り続けることですべての細胞・臓器にオメガ3が行き渡るので、確実に手ごたえを感じるはず。

「オメガ3には体温を上げる作用もあり、妊活の敵・冷え性の女性にも強い味方となってくれるのも嬉しいことです。正しい油の働きを知って、毎日の食生活に取り入れることをぜひおすすめします」
_______________

監修者:守口 徹先生
麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 食品栄養学研究室 教授。横浜市立大学卒 国立がんセンター研究所、東京大学 薬学部に研究出向の後、同大学で博士号を取得。 米国国立衛生研究所(NIH)で脂肪酸と脳機能に関して研究。 2008年より現職。 日本脂質栄養学会 理事長。気分障害を中心としたオメガ3系脂肪酸に関する脳機能研究の第一人者。

取材・文/オメガさと子

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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