こんにちは!北海道在住、元小学校教諭でママライターのますださくらです。
【12月8日は有機農業の日(オーガニック・デイ)!】
今では有機野菜の魅力にはまっている私ですが、「有機」や「オーガニック」からは少し距離を置いていた過去があります…。皆さんはどうですか?「値段が高い」「意識高い系な感じ」というイメージ、ありませんか?
実は有機農業は、身体だけでなく“環境に良い農法”なのです。どういうこと!?この記事を読めば有機農業へのイメージが変わること間違いなしです!
「有機農業」って一体何?
まずは有機農業の説明から。「有機農業の推進に関する法律」において、有機農業とは以下の2つが基本となっています。
①化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと②遺伝子組換え技術を利用しないこと「農薬を使っていない」というイメージがある有機農業ですが、重大な損害となってしまうような時に一部の農薬使用が許されています。
もちろん化学合成農薬は禁止されており、天然由来のものを使用するのだそうですが、例えば害虫の天敵生物(えっ!?)、除虫菊から抽出した天然の殺虫剤(な、なにぃっ!?)、お酢(酢ですか~!?)などがこれにあたります。
人の力では及ばないところは、自然に力を借りて乗り越える…。もしかしたら現代の私たちにはなかなか経験のないことではないでしょうか。
ほらね、何だか興味深くありませんか…?有機農業が環境に良いというのも、少しわかってきたのではないでしょうか。
有機農業が環境に良いってどういうこと?
では改めて、有機農業はなぜ環境に良いのか確認していきます。
1)生物多様性を守る効果がある
「カエルが鳴かなくなったのは田んぼに農薬が撒かれるようになったから」というような話を聞いたことがありませんか?これはあながち間違えではないようで、生き物の種類が減少していることと農薬や化学肥料を使うことを関係づけた研究は多数あります。
田んぼで楽しそうに鳴くカエルの声が聞こえる未来であってほしいですよね。
2)地球温暖化防止の効果がある
農業と温室効果ガスって、結び付かないですよね。
実は土の中にはたくさんの炭素があります。現状の日本の農業形態では、炭素が大気中に出て行く量が多いため地球温暖化につながってしまっているそうです。その炭素を土の中に留めておく効果が高いのが、有機農業なんですって!
仮に全国の農地に有機たい肥(藁や家畜の糞など)を使用した場合、土の中に残る炭素量は220万トン増加する(農林水産省「地球温暖化防止に貢献する農地土壌の役割について」より)のだとか!
3)野菜や果物の食品ロス減少につながる
化学的な肥料や農薬は皮に多く残ると言われています。有機農業で育てられた農産物は、皮も葉も丸ごと安心して食べることができます。多くの栄養を取り入れることができ、捨てる部分を減らすこともできますよね。
有機農産物に出会う方法
買うことで環境保全にも貢献できる有機農産物!忙しいお買い物タイムに、なるべくお得にわかりやすく出会いたいものです。ではここで、私が実践している方法をお伝えします!
①「有機JASマーク」を目印にする!
「有機JAS規格」という農林規格の一つがあります。日本ではこの認証を取得した農業者の農産物や農産物加工食品のみが「有機〇〇」「オーガニック〇〇」と表示することができます。「JAS」と書かれた文字と葉っぱが目印ですよ~っ!
②直売所や個人商店を利用!
有機JAS認証を取るには時間もお金もかかることから、あえて認証を取らない生産者がいる、ということも多く見聞きします。
私が住んでいる地域には直売所や個人商店が多くあるので、そこで直接話しを聞いたり手書きのポップを頼りにしたりして、有機栽培や無肥料無農薬栽培の農作物を買うことがあります。お安く買えることが多くてうれしい限りです…!
③朝のイオンおつとめ品コーナーに注目!
少し悲しくもありますが、有機野菜は価格が高いことや、あえて有機野菜を選ぶ人が少ないことから、売れ残りやすいので、おつとめ品コーナーによく置かれていることが多いです。
私が暮らす地域で一番オーガニック食品の取り扱いが多いのはイオンです。朝早くに野菜売り場に行くと、半額かそれ以上の割引でまだまだ新鮮な有機野菜と出会うことができるかも…!レッツゴー!イオン!
いかがでしょうか。有機農業のイメージが少し変わりませんか?
とはいえやはり値段はお高め。毎日有機野菜を食べることは、我が家の家計状況では難しいです。
だからこそタイミング良く出会ったときには、「あなたを食べて地球を守るわ!」とヒーローになった気分で気持ちよく有機農産物や加工品を買ってみるのはどうでしょうか?
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