今や世の中にすっかり定着した「キラキラネーム」。名づけランキングの上位にも、ふりがながなければ読めない名前が並んでいますよね。
ここでは、実在する難読ネームをクイズ形式でご紹介します。親が子に託した熱いキモチ、あなたは読み解くことができるでしょうか!
今回のおなまえ
愛紫子こちらは女の子の名前です。まずは各字の意味をおさらいしていきましょう!
「愛」(音:アイ オ 訓:いとしい めでる かなしい おしむ)1.かわいがりいつくしむ。思いこがれる。いとおしいと思う気持ち。
2.対象を気に入って楽しむ。
3.二つとない対象を大切にする。
4.大事なものを手放したくないと思う。おしむ。
「紫」(音:シ 訓:むらさき)1.むらさき。
2.ムラサキ科の多年草。むらさきそう。
3.紫色の略。
4.醤油の異称。
「子」(音:シ ス 訓:こ ね)1.屋から生まれたもの。こども。
2.人。物。
3.小さいもの。
4.成人男子の敬称。
5.学問・人格のすぐれたものの名に付ける敬称。
(出典:weblio )「あいしこ」…「めむこ」…?まさか「めっし」?いやこう書いて「あいこ」?今回は全く見当がつきません!
さて、正解は…
なでしこ「なでしこ」と言えば「撫子」と書くのが一般的。意味を調べてみましょう。
「撫子」(読み方:なでしこ)1.ナデシコ科の多年草。山野に自生し、高さ約50cm、葉は線形で白色を帯び、夏から秋に淡紅色の花を開く。秋の七草のひとつ。
2.なでるようにかわいがっている子、いとしい子。愛児。歌などで、植物の「ナデシコ」と「撫でし子」を掛け詞にしていることが多い。
3.日本女性の雅称である「やまとなでしこ」の略。
「ナデシコ」「ヤマトナデシコ」ときくと、日本女子サッカー代表チームのニックネーム「なでしこジャパン」や、松嶋菜々子さん主演のTVドラマ、また小泉今日子さんの歌を思い出す方もいるかもしれません。「大和撫子」とは、外見の美しさだけでなく、内面の美しさと強さを兼ね備えた日本女性のことを指します。
こちらは、ナデシコの中でも在来種である「ヤマトナデシコ」が由来。非常に可憐でか弱く見えても、実は非常にたくましく乾燥にも強い植物なのです。このように「弱そうに見えるが内面はしっかりしている非常に強い女性」という意味で、昔から誉め言葉として使われてきました。
このような背景から、「美しく可憐、かつ芯がしっかりしている強い日本女性に育ってほしい」という意味がこめられ、「なでしこ」という名前をつけたことが推察されます。
そのまま「撫子」ではなく、「愛」の字や、どこか和風で品のある印象の「紫」を用いていることから、「我が子が可愛くて仕方ない!」というより強い思い入れが伝わってくるようですね。
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