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2022.11.27

妊娠中のトラブル

【産婦人科医監修】自分は大丈夫と侮るのは危険です。知っておくと安心な〈妊娠中の14のトラブル〉をチェック!

妊娠中に起こるトラブル。早く症状に気づけば、防げたり、悪化させたりずにすむトラブルもあります。自分には無関係と思わず、妊娠したら予備知識として頭に入れておくと安心。妊娠初期・中期・後期でどんなトラブルがあるのかを、産婦人科医の天神尚子先生に聞きました。

①切迫流産

【初期】
妊娠22週未満で、流産の兆候があるものの、流産には至っていない状態が切迫流産です。自覚症状は生理痛のような下腹部痛や、激しい下腹部痛、出血など。胎児の心拍が確認されていれば、妊娠を継続できるケースもあります。

②妊娠糖尿病

【初期・中期・後期】
血糖値が高くなるなど、妊娠によって糖尿病の症状が出ます。妊娠中だけの一時的な病気ですが、妊娠高血圧症候群や流・早産、羊水過多などにつながりやすいので要注意。初期のうちのほとんどは自覚症状がありません。

③感染症

【初期・中期・後期】
かぜに代表されるように、体の中にウイルスや細菌などが入り込み、発熱や発疹、炎症などを起こすものを「感染症」といいます。最近ではセックスでうつる性感染症も増え、なかには赤ちゃんに影響を及ぼすものもあります。

④貧血

【初期・中期・後期】
妊娠中は赤血球をつくるヘモグロビンが11g/dl以下、ヘマトクリット値33%以下を貧血と診断します。貧血になると体が酸欠状態になり、疲れやすくなったり、めまいや動悸、息切れなどの症状が出やすくなります。

⑤羊水過多症

【初期・中期・後期】
羊水量は最も多いときでも約800mlになりますが、妊娠週数を問わず800mlを超え、腹痛や呼吸困難などの自覚症状を伴う場合、羊水過多症と診断されます。中期以降に発症すると早産、前期破水、妊娠高血圧症候群などのリスクを伴います。

⑥羊水過少症

【初期・中期・後期】
一般的に羊水量が100ml以下の場合を羊水過少といい、羊水過多症と同様、妊娠中期に発症すると流産しやすく、後期だと早産の危険が高まるといわれています。原因はほとんどの場合不明ですが、中期で生じるものには染色体異常を伴うことが多いです。

⑦胎児発育不全(FGR)

【中期・後期】
母体や胎児、胎盤などのなんらかの原因でおなかの赤ちゃんの発育が遅れ、妊娠週数に相当する胎児の標準体重よりも−1.5SD以下の小さい場合をいいます。妊婦さんの3~7%に見られるといわれ、診断されるのは妊娠7ヶ月ごろからです。

⑧切迫早産

【中期・後期】
妊娠22週以降37週未満で早産の兆候があり、近いうちに早産になる可能性が高い状態をいいます。下腹部痛や出血、破水などの自覚症状がある人も、子宮収縮に気づかないケースもあり、内診や超音波検査などで診断されます。

⑨胎児胎盤機能不全

【中期・後期】
妊娠中期ごろから起こることがあり、胎盤の働きがうまくいかなくなる状態をいいます。機能が低下すると、おなかの赤ちゃんに十分な栄養や酸素が届かなくなるため、陣痛促進剤の投与や、帝王切開で妊娠を中断する処置がとられます。

⑩逆子(骨盤位)

【中期・後期】
通常赤ちゃんはおなかの中で頭を下にしていますが、頭が上になっている状態が逆子。妊娠中期ぐらいまでは逆子になっていることも多く、自覚症状はとくにありません。超音波検査や触診、内診などで診断されます。

⑪妊娠高血圧症候群

【中期・後期】
妊娠高血圧症候群は妊娠20週以降、産後12週までの間で高血圧の症状が見られること、高血圧+タンパク尿が出ていることにより診断されます。自覚症状はない場合がほとんどですが、妊婦さんの5%に見られます。

⑫静脈瘤

【中期・後期】
大きな子宮に血管が圧迫されて血流が悪くなり、静脈がふくらんでこぶになることを静脈瘤といいます。たいていはお産が終わると自然に治りますが、外陰部にできた場合、出産時に出血することがあり、注意が必要。

⑬前置胎盤

【中期・後期】
子宮底にあるべき胎盤が子宮口の全部、または一部をふさいでいる状態をいいます。最初は無痛性の出血が見られることが多いのですが、通常は妊娠20週ぐらいまでに超音波検査で発見され、妊娠中期には診断されます。

⑭常位胎盤早期剥離

【中期・後期】
赤ちゃんがおなかにいる間に胎盤がはがれてしまうこと。胎盤の一部がはがれることもあれば、完全にはがれる場合もあります。急速に進行し、母子ともに危険な状態になることも少なくなく、緊急帝王切開になるので診断は一刻を争います。
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記事を読む⇒⇒⇒【産婦人科医監修】誰もがなる可能性が!「妊娠高血圧症候群」 重症化すると脳出血の恐れも!
記事を読む⇒⇒⇒早産を予防するためにできることは?早産で生まれた赤ちゃんはどうなる?【早産・切迫早産】の疑問に産婦人科医がお答え

『Pre-mo(プレモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 天神 尚子 三鷹レディースクリニック 院長

日本医科大学付属病院、同大学産婦人科を経て、2004年に現クリニックを開院。年齢によって異なる女性のライフステージを考慮した治療を行っています。2人の子育てをした経験からくるアドバイスは頼りになると評判です。

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