「ぬいぐるみで部屋がごちゃごちゃする」「おもちゃがすぐ増える」「もう使わないベビー用品、どうしよう」…など、子ども用品の片付けで悩んでいませんか?
年末大掃除を機に、思い切って捨ててしまおうと考えている方もいるかと思いますが、ちょっと待って!不要になった子ども用品が、多くの子ども達の命を救うことをご存じでしょうか?
今回は、子ども用品の寄付を受け付けている「リボーンプロジェクト」についてご紹介します。
感染症で命を落とす子ども達
子ども用品を寄付するというと、使わなくなったモノを施設に寄付したり、第三国の子ども達に送るなど、モノ自体を新しい持ち主に譲ることを思い浮かべる方が少なくないかもしれません。
「リボーンプロジェクト」でも、そうしたリユースの活動を行っていますが、一方で、寄付で集まった子ども用品を発展途上国に輸出。その売上の一部で、子ども達に「ポリオワクチン」を提供するという取り組みも行っています。
ポリオとはウイルスが脊髄に入ることで手足に麻痺が残ったり、場合によっては命を落とす病気。
日本では予防接種が進んでいるため、40年以上新規患者は出ていません。けれども、医療が進んでいない南西アジアやアフリカなどの国々では、いまだに流行しており、子ども達を苦しめています。
「リボーンプロジェクト」では、そんなポリオの感染を防ぐために、医療従事者が注射で接種する必要のある「不活性ワクチン」ではなく、より簡単に多くの子ども達に提供できる「口から飲める生ワクチン」を、ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの子ども達に届けているのです。
現在(2022年11月24日)までに、実に152,510人分のワクチンを寄付した実績があるのだとか。
「リボーンプロジェクト」の特長4つ
「リボーンプロジェクト」での寄付には、こんな特長があります。
1.自宅にいながら簡単♪
寄付の作業が自宅にいながらすべて完結できるので、外出がなかなかできなかったり、大量の荷物を運ぶのがむずかしかったりする方にピッタリ。
寄付方法も非常に簡単です。
①自分で空き箱を用意する、もしくは、専用回収キット(2,500円)を購入する
②いらないものをつめ込む
③ガムテープで蓋をし、指定宅配業者に集荷してもらう
※自分で空き箱を用意して送る場合の送料は自己負担
たったこれだけなので、お子さんと一緒に手軽にできます。
2.大量の不用品を一度に寄付できる
専用回収キットなら、45Lサイズのゴミ袋「約2.5袋分」の子ども用品を一度に送ることが可能。約30㎏以内におさめればよいので、ずっと押し入れに眠っていたあれこれを、この機に一気に片付けられるのもうれしいですね。
3.1回の寄付で医療ワクチンを最大16人分寄付
1回ごとに、ポリオワクチンが最大16人分寄付されます。空き箱の場合は10人分、専用回収キットの場合は15人分寄付されるのですが、手紙を同封することで、通常よりさらに1人分のワクチンが寄付にプラスされるのだとか。
4.開発途上国の雇用支援につながる
前述したように、寄付された子ども用品は開発途上国に輸出されます。その仕分けや輸送、販売などに現地の方を雇用することで、医療支援だけでなく、雇用支援にもなっているのです。
子ども用品って何を送ったらいい?
もう使わなくなった子ども用品にもいろいろなものがありますが、「リボーンプロジェクト」で送ると喜ばれるものには、こんなものがあります。
ぬいぐるみ
買ったものだけではなく、UFOキャッチャーの景品でも問題ありません。新しい持ち主へ渡ったり、ちがう場所で大切に使ってもらったりできます。
ベビー用品
抱っこひもやスタイ、メリーやバウンサー、新生児用おもちゃや紙おむつなどを寄付できます。ブランドものではなくてもOK。
おもちゃ
着せ替え人形やクルマ、知育玩具など、箱がなくても寄付が可能。ただし、海外に送るため、日本人形や日本語の絵本などはNG。
未使用の文房具
付録や贈答品でもらったものでも、未使用なら寄付できます。勉強がしたくても文房具がなくてできない子どもたちへ届けられます。
他にもスポーツ用品、楽器やランドセルなども寄付できます。子育てで使った大切なものには、第二の人生が待っているのです。
親子で一緒に♪思い出のおもちゃやぬいぐるみを寄付しよう!
使わなくなった子ども用品を寄付するときは、親子で一緒に作業をしてみませんか?親子コミュニケーションの時間となるだけではなく、子どもにとっても学びになるはずです。
寄付する場合は、ぜひ次のポイントを意識してみてください。
①子どもが納得した上でトライを
「一緒にやりたいと思っているんだけれど、やってみない?」など、寄付する理由やよさをしっかり伝えることが大切です。
②箱につめる作業も一緒に!
自分が使ったアイテムをキレイにする作業を通して、今までの感謝や自分の成長を感じられます。
③余裕があれば、手紙を書いてみよう
前述したように、「リボーンプロジェクト」では手紙を同封することで、通常よりさらに1人分のワクチンがプラスされます。新たな持ち主やその暮らしを思い描き、文章やイラストを一生懸命書くことで、より達成感や充足感も味わえますね。
④「命を救ったこと」を価値づけてあげて
寄付することで、どんなことができたのかを伝えてあげてください。子どもにとってかけがえのない成功体験になるはずです。
寄付するには専用キットを購入するか、送料をかけて送る必要があるなど、無料ではできませんが、それで多くの子どもの命が救えると思えば、お金を払うだけの価値があるといえるのでは?
一つ一つに思い出の詰まった子ども用品を、有意義に生まれ変わらせてみませんか?
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