性教育YouTuberとして活動するシオリーヌさんから、子どもと性の関わりをメインにお話を聞いてきました。企画最後となる今回のテーマは、私たち大人の“性との向き合い方”について。
性教育に取り組む第一歩は、“大人が性の学び直し”をすること
この日本の文化の中で育ってきたら、性の話は“恥ずかしくていやらしいもの”という価値観が植え付けられるのも無理はないと思います。
私は助産師を目指して看護学科に進んだので、自然と「性の知識は人生に欠かせないもの」という認識が育っていきました。
そうではない場合は、大人が性の話を耳にするのは下ネタだったりアダルトコンテンツだったり、そいうものが多い中で、それ以外の性の側面を知るタイミングがなかった…ということが大きいのかなと思います。
今の私たち大人は、そもそも自分達が性教育というものを十分に習ったことがないなかで、でも子どもたちには性教育をしてね、という世の中にいます。子どもたちに伝えていく前に、自分自身が性と向き合うことについて考えることが必要なのかもしれないですよね。
近年、性教育に関する動画や書籍などのコンテンツも増えているので、こういうものに触れることから始めてみると取り入れやすいかもしれません。
性教育について誰かと意見交換したいという人もいると思います。顔が見える人と話しづらい場合はSNSを活用するのも方法のひとつ。SNSで他の人がどんなことを考えているのかを見たり聞いたりするのもいいですよね。
〈PROFILE〉シオリーヌ
●大貫詩織。
助産師兼性教育YouTuber。1991年、神奈川県生まれ。神奈川県立保健福祉大学看護学科卒業。総合病院産婦人科、精神科児童思春期病棟にて勤務ののち、現在は学校での性教育に関する講演や性の知識を学べるイベントの講師を務める。著書に『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』(イースト・プレス)『こどもジェンダー』(ワニブックス)、『やらねばならぬと思いつつ〜超初級 性教育サポートBOOK〜』(ハガツサ ブックス)。新著は『産んでくれなんて頼んでないし』(イースト・プレス)、『食べるの怖いな』(ハガツサ ブックス)。
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