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2022.11.28

メンタルケア

毒親になる人とならない人はどこが違う?危険なのはこんなタイプ!精神科医がアドバイス

精神科医で産業医の井上智介氏によれば、近ごろ増えているのが、幼児や小学生の子どもを育てるパパ&ママからの相談。

育児に疲れ果て、「つい子どもにイライラして怒ってしまう」「正直手をあげてしまうこともある」と打ち明け、どの人も「自分は毒親かもしれない」と悩んでいるのだとか。
 
では、愛すべき子どもに対して、なぜ毒親になってしまうのか、自分が毒親にならないためにはどうすればいいのでしょうか?

井上氏の著書『毒親になりそうなとき読んでほしい本』より、そのヒントを連載でご紹介します。前回は、「毒親予備軍」について解説しました。

➤➤そのふるまいこそ、毒親の兆しです‼「毒親予備軍」になりやすい3つの特徴とは?

今回は、毒親になる人とならない人の違いについてです。

柔軟な考え方を持てる人、持てない人

育児に不安を抱えている人は多いと思います。その不安をうまく解消できなければ毒親になっていきますが、うまく解消できれば毒親にならずにすみます。

その解消法の一つは「考え方を柔軟にできるかどうか」。育児はそんなに完璧にやらなくても、とりあえず育つものは育ちます。赤ちゃんが泣いても2、3分はほうっておいても大丈夫と思える人は強いです。

一方、手塩にかけないと、育たないんじゃないかと、赤ちゃんが泣いたら、すぐに駆けつけてあやさないとダメだと思っていると、どんどん疲労困憊していきます。

また、ストレスにうまく向き合える人も毒親になりにくいです。気分転換のうまい人は、たまに子どもを預けて、マッサージに行ったり、カフェでお茶したり、自分のきげんを上手にとっています。

育児中の多くの親は、生活が不規則かつ睡眠不足で、かなりストレスがたまっているのに、ストレス解消ができていません。気分転換することを、自分に許していない人が多いのです。しかし、ストレスがたまりっぱなしだと、結果的にどこかで爆発してしまう可能性が高いのは言うまでもありません。

「家庭を開く」ことが大切

さらにストレスをうまく解消している人は、ゆるやかに家庭を開いています。私は「家庭を開きなさい」とよく言いますが、家庭をクローズにしてしまうと、そこの関係性しかないので、承認の欲求も悩みもそのなかで、ぐるぐる回るだけなのです。

そうするとすべてに柔軟性がなくなって、親が子どもに当たるのは目に見えています。家族しかコミュニティーがないというのは、非常に危険です。

そうではなく、いろいろな人に目をかけてもらう、先輩であるお母さんやお父さんと話をして「うちもあったよ、そういうの」というのを聞くだけでも「みんな、そんなもんか」と気が楽になります。だから家庭はオープンにしたほうがいいのです。

子どもがすこやかに育つには、家が安心、安全な場所であることが何よりも大切なことです。家庭をオープンにすれば、結果的に家は子どもにとっても居心地のいい安心、安全な場所になるのです。

宗教や政治活動に熱心な親は危ない⁉

宗教や政治活動に熱心な親は、毒親になってしまうパターンが多いですが、なかなかまわりからは指摘しづらく、本人も気づけないのが現状です。その意味で、とても危険度が高く、このタイプの毒親について最後にお伝えしておきます。

もちろん日常の中で、宗教や政治活動を行う分にはまったく問題ありません。問題なのは、のめり込みすぎて、健全なバランスがとれなくなってしまうことです。そうすると一気に毒親化していくのです。

なぜなら、こういった活動は、コミュニティーの力が非常に大きく、ほかの話がまったく入ってこないからです。自分の価値観が一様になってしまい、多様性という育児のあるべき姿とは真反対のベクトルに向かってしまいます。

子どもと親の意見が違い、子どもが非常に苦しんでいるケースがあります。たとえば新型コロナウイルス感染症のワクチン問題。親が「ワクチン反対」というチラシを校門で配り、それで子どもがつらい思いをしているという話を聞いたことがあります。

ワクチン問題に個人的な主義・主張があるのは問題ありませんが、だからといって親が自分の通う学校の前でそれを強要することをしたら、子どもは嫌でたまらないですよね。恥ずかしさを感じて、親にやめてほしいと思うはずです。

けれど、親はやめてくれないのです。その結果、だんだん子どもが精神的に追い込まれてしまうのです。

風穴をあけて子どもを救おう!

またそういった信条のある親の中には、病院を信用していない人もいます。子どもがかぜをひいたからと病院に連れてくるけれど、「薬は出さないでくれ」と言います。

こういう家庭は、とにかくいろいろなところが介入して風穴をあけていかなければなりませんが、医療や行政が最初の一歩になるのはなかなか難しいです。そのなかでも、どうにか学校から介入できるとよいのですが……。

まずは小さな穴でもいいから、なんとかあけてくれと、子どもが傷つけられる話を聞くたびに、いつも祈るような気持ちになっています。

最初から読む➤➤もしかしてあなたも毒親かも!子どもに対してこんなことしてない?…それ、虐待です!

『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』

子育てというのは、大きな喜びをもたらしてくれる一方で、実にストレスフルなもの。誰もが毒親になる可能性を秘めています。

この本では、自分が毒親化していると気づいた人が呪縛から脱し、わが子に向き合い、自分らしく生きていくためのステップを、精神科医の井上智介氏がアドバイス!

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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