寒さが本格化するとかぜや感染症など体調不良の心配も増えてきます。妊娠中はいつも以上に予防が大切。秋冬妊婦の体調管理や感染症について、産婦人科医の天神尚子先生に注意点を聞きました。
予防に勝るものはなし!規則正しい生活で体調を整えて
毎年10月を過ぎるとインフルエンザなど感染症にかかる心配が。引き続き新型コロナウイルスにも気を付けたいので、免疫力が弱っている妊婦さんはとくに注意が必要な時季です。
手洗い、うがい、マスク、人混みを避けるなど、基本的な予防を心がけて。バランスのとれた食事や十分な睡眠で体調を整えましょう。
注意したい冬にはやる感染症
●インフルエンザ●38度以上の高熱や鼻水、せき、強い倦怠感を引き起こす。コロナとの判別が難しいので、症状が出たら受診する前にまずは産院へ連絡を。
●ノロウイルス●下痢や嘔吐を引き起こす、感染力の強いウイルス。発症したら、家庭内感染を防ぐためにも部屋を隔離し、共有スペースのこまめな消毒を。
●かぜ●万能薬はないため、消化のよいものを食べ、水分をしっかりとって体をあたためて安静に。少しのせきでもおなかが張りやすくなるので、予防が重要。
記事を読む⇒⇒⇒
妊娠中にコロナワクチンを接種した医師のワクチン解説【小児精神科医 内田 舞さん】
産婦人科医がジャッジ!体調管理&感染症の〇✕△
寒い季節は体調管理に注意が必要です。これってOK?NG?妊婦さんから寄せられた気になる疑問に天神先生がお答えします。
インフルエンザの予防接種は受けても大丈夫?
【〇】妊婦さんが感染すると重症化することがあるので、できるだけ早めに予防接種を。日本で今、使用されているワクチンは、妊娠中どの期間でも受けられます。また、家庭内感染を防ぐためにも、同居する家族も打つようにしましょう。
生活リズムがくずれて便秘ぎみ。下剤は飲んでもいい?
【△】基本的にはたっぷりの水分と食物繊維の多い食品をとって、自然なお通じが理想的。それでも出ない場合は、妊婦さんでも使用できる薬を。市販の下剤でセンナという成分が入っているものは、早・流産の危険性があるのでNGです。
記事を読む⇒⇒⇒
【医師監修】妊娠後期の便秘。解消法は?薬は飲める?臨月妊婦のお悩みに産婦人科医と先輩ママがアドバイス!
歯の治療に行ってもいいですか?
【〇】妊娠中の口内環境は非常に大切。初期はとくに鎮痛剤をなるべく控えたい時期で、抜歯などの治療は要相談ですが、妊娠中であることを伝えて必ず受診を。むし歯や歯周病、歯槽膿漏にもなりやすいので、歯科検診も受けるようにしましょう。
記事を読む⇒⇒⇒
【妊娠17週1日/予定日まで160日】今のうちにママのむし歯ケアを
寒い日が続くとき、運動はしなくてOK?
【△】寒いといつも以上に動かなくなりがち。運動不足解消のためにも、外が寒ければストレッチやマタニティヨガなど、おうちできる適度な運動は続けたほうが◎。おなかが張ったり、痛みがある場合には無理せずすぐに中止を。
突然の嘔吐&下痢。すぐに病院へ行くべきでしょうか?
【✕】冬に多い感染症の一つは、下痢や嘔吐を引き起こす「ノロウイルス」。感染力が強いので、疑いがある場合には直接病院へ行かないで、まずは電話で症状を伝え、相談しましょう。家では脱水を防ぐためにも、イオン飲料や経口補水液で水分補給を。
_______
記事を読む⇒⇒⇒
【妊婦の風邪】胎児への影響は?薬は飲んでもいい?風邪じゃないケースにも注意【産婦人科医監修】記事を読む⇒⇒⇒
【2022年】妊婦さん向け腹巻きおすすめ15選!人気のシルクや腹巻きパンツ、サポート機能付きタイプも