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2022.10.26

1歳・2歳

歯医者さんが教える「かむ力」を育てるために幼児期に気をつけたいことは?口の発達を促す習慣・遊びも

子どもの歯並びやかみ合わせは、かむ力に大きな影響を与えます。幼児期にとくに気をつけたいポイントを、歯医者さんに教えていただきました。

よくかんであごの骨を発達させることが大切です

3~5歳児の歯科検診をすると、むし歯はないのですが、口の中が狭く、歯並びやかみ合わせに問題のある不正咬合(こうごう)が目立ちます。また、アレルギー性鼻炎などアレルギー症状のある子が多いのです。

不正咬合は、全身の健康にも影響を与えます。まずかむ力が弱いので、効率よく食べ物を消化し、栄養を吸収しにくくなってしまいます。また鼻腔が狭いために口呼吸をするのが原因で姿勢が悪くなったり、扁桃腺が肥大したりといったりすることもあります。

不正咬合の原因のひとつが、あごの骨が十分に発達していないことです。そのため、歯があごにおさまりきらず、並びが悪くなるのです。

一方、あごの骨が十分に発達していると歯並びがきれいなだけでなく、しっかりかめるので、消化吸収が効率的にでき健やかな成長につながります。あごの発育にともなって鼻腔も広がり、鼻で呼吸しやすくなるため口呼吸をしなくなります。その結果、姿勢がよくなり、扁桃腺も小さくなるなど、全身がよい状態になっていきます。

鼻呼吸が大事!口呼吸になるとこんな心配が

下記は、上あごの発育不良によって口呼吸になると引き起こされやすい症状、直接の原因でなくても関連が深いとされる症状です。

□歯並びが悪い
□寝ているとき、口が開いている
□いびきをかく
□唇が荒れたり、切れたりしやすい
□風邪をひきやすい
□扁桃腺が腫れやすい
□鼻や耳が悪く耳鼻科に通院している
□ぜんそくがある
□アレルギーがひどい
□おねしょがなかなか直らない
□落ち着きがない
□姿勢が悪い
□寝相が悪い

ひと口30回を目標にゆっくりかんで食べましょう

幼児期は脳は発育中のため頭蓋骨縫合線や顎顔面領域の縫合線がまだついていませんから、よくかむことであごの骨を発達させ、口の中を広げることが可能です。それには家族でどのような食事をさせるかが大変重要です。

バランスのよい献立で、薄味を心がけたうえで、ひと口30回はかんで食べるのが理想的です。そのためには、早く食べるようにせかすのではなく、ゆっくりかんで食べられるように食事の時間に余裕をもってください。

もうひとつ守りたいのが、食事に水を添えないことです。食べながら水を飲むと、よくかまずに水で流し込みしやすいのです。また胃酸が水で薄まるため、消化が悪くなってしまいます。最近は小児のメタボリックシンドロームなども問題になっていますが、よくかむことで食べ過ぎを防ぐこともできます。

幼児期の習慣は、大人になってからの健康にも影響しますから、幼児期にしっかりとかむ習慣をつけていきましょう。

口周りの発達を促す習慣と遊び

1歳~1歳半頃

・おしゃべりをする
・よくかむ

おしゃぶりをやめましょう。卒乳が遅れるとむし歯のリスクが高まるので気をつけて。

1歳半~2歳頃

・ストローを吹く
・ラッパなどのおもちゃを吹く

指しゃぶりをやめさせましょう。長く続くと、出っ歯、開咬、発音、嚥下、あごの発達に影響が。

3歳~5歳頃

・シャボン玉で遊ぶ
・にらめっこをする
・ストローでぶくぶくする
・口笛を吹く
_______
「よくかむ」習慣をつけることの他にも、日頃の何気ない遊びや行動が、口周りの発達に役立つことも。楽しみながら取り入れてみてくださいね。

記事を読む⇒⇒⇒子どもの歯並びは親の責任?赤ちゃんでも歯列矯正はできますか?
記事を読む⇒⇒⇒子どもの「かむ力」を育む4つのポイント!食感を楽しむおすすめレシピも【管理栄養士監修】

『はじめてママ&パパのすくすく幼児食』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 塚原 宏泰 塚原デンタルクリニック 院長

歯学博士。歯のみならず口腔内を健康にし、食事をおいしく食べられ、元気に過ごせるようにとの方針で治療、指導を行う。日本大学松戸歯学部顎顔面外科兼任講師、神奈川歯科大学補綴科非常勤講師。東京・千代田区立いずみこども園、千代田区立神田保育園園医。

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